漢字の大海

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houji

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【荼】



読み

  • 音読み
 1.
 2.
  • 訓読み
 にがなくる(しみ)、つばな

字義

1.①にがな
にがな【苦菜・黄瓜菜】
キク科の多年草。路傍・田畑に普通。高さ約40センチメートル。
葉は下のものほど細長い。夏、黄色の舌状花数個から成る頭状花をつける。
茎・葉に白汁を有し、苦味が多い。
分布が広く、また環境により多形を示し、舌状花の数の多いものをハナニガナなどと呼ぶ。
高山にはタカネニガナがある。
<広辞苑第六版>


  ②つばな(茅花)。チガヤの花穂。

  ③荻の穂。

  ④あれくさ。雑草。

  ⑤にがい思い。つらさ。苦しみ。

  ⑥姓の1つ。

2.芽をはやくつんだ茶。また、茶の木。
  おそくとったものを「茗(メイ)」という。
  同義語:茶


解字

会意+形声。「艸+(音符)余」。
[余]は「のびる、ゆるやかにする」の意。
からだのしこりをのばす薬効のある植物のこと。
のち、一画をはぶいて茶と書き、荼(ニガナ)と区別するようになった。

読み分け

「くるしみ」の意味では「ト」、仏教用語では「ダ」と読めばよい。

1.①荼炭(トタン):非常に苦しいこと。「塗炭」とも書く。
  ②荼毒(トドク):非常に苦しめしいたげること。

2.①荼毘(ダビ):(パーリ語)1:火葬。葬式。2:僧侶の死。
  ②軍荼利(グンダリ):
   (梵語)五大明王の一つ。煩悩や種々の障碍を取り除くといわれる。
  ③鳩槃荼(クハンダ):
   (梵語)人の精気を吸い、動作速く、さまざまに変化する悪神。

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