漢字の大海

2011-12-18

最終更新:

匿名ユーザー

- view
管理者のみ編集可

■2011-12-18 &bookmark_hatena(show=none)

更新

漢検問題のページの解答に逸足 膺懲 風靡を追加。

少し更新が滞っておりました。楽しみにして下さってる方には申し訳ないですm(_ _)m

さて、出ましたマイナー熟語の「逸足」。
「いっそく」を書けと言われても思い浮かぶのは、靴下一足とか、ギア一速ぐらいなもので。

こういう問題に対しては、語彙力が大切。
これを機に「逸足」という言葉を自分の語彙にしっかり定着させてみようと思います。

そのために大切なのは用例を探すこと。
Webで検索してみたところ、
「門下の逸足」「○○館の逸足」などのように、
ある組織や集団の中で抜きんでている際に使われることが多いようです。

また、四字熟語に「高材逸足」という言葉がありました。
「高材」「逸足」ともにすぐれた人材の意味で、
「高材逸足の士」などという使われ方が多いようです。

さらに、ことわざに
「馬逸足と雖(いえど)も輿(よ)に閑(なら)わざれば良駿(りょうしゅん)と為(な)さず」
というものもありました。
これは、「いかに足の速い馬であっても、車を引く訓練がなされていなければ、良い馬とは言えない」ということ。
いかに資質があっても、それを磨かなければ価値はないという教えの例えのようです。

また、最近の用例では逸品として扱われる靴を指して「逸足」と呼ぶようですね。
調べていたら、スニーカー関連のサイトがいくつかひっかかったので(^^;

これで逸足という言葉がだいぶ身についた気がします。
「高材逸足の士」とか、機会があれば一度使ってみたい言葉ですね(^^

クイズ解答

Q.「疝」の訓読みとして最も不適切なものは次の内どれでしょう?(難易度:漢検配当外)
  (あたはら,しらたみ,せんき,しょきあたり)
A.しょきあたり

とある漢字難読クイズで答えられなかった問題を出題してみました(^^;
漢検配当外ともなると、完全に非日常語の世界になってしまいます。
しかし、私はそういった言葉に一種の魅力を感じます。

「いにしえのことば」というと言い過ぎかもしれませんが、
失われた言葉のもつ不思議な響きを感じてしまうのですよね。
いや、辞書に載ってるので「失われた」というのも不適切ですが(^^;

さて、解説。
「しょきあたり」とは漢字で書くと「暑気中たり/癨たり」。
夏の暑さのため病気になることで、あつさあたりとも呼ぶようです。
今で言う熱中症ですね。

「せんき」とは漢字で書くと「疝気/疝/痳」。
漢方で腰腹部の疼痛(とうつう)の総称。
(「疼痛」とは疼(うず)くようなずきずきとした痛み)
特に大小腸・生殖器などの下腹部内臓の病気で、発作的に劇痛を来し反復する状態。
もとは「疝気」という漢語のようですが、次第に「疝/痳」の一字の訓読みになったようです。

「あたはら」「しらたみ」はいずれも「疝」と書き、腹が急に痛むことを指します。
「疝気」に対応する和語として、「倭名類聚鈔(わみょうるいじゅしょう)」という
日本最古の漢和字典に載っているそうです。

倭名類聚鈔は、大漢和辞典、康熙字典に次いで欲しい辞典の一つ。
いつか、安価で電子書籍化してくれると嬉しいなぁ。

クイズ

Q.「崇」の部首は次の内どれでしょう?(難易度:2級)
選択肢 選択
山 (1)
宀 (1)
示 (1)
屮 (0)

明日の更新はお休みします。
解答はまた明後日に。

名前:
コメント:

すべてのコメントを見る

にほんブログ村 資格ブログ 漢字検定・数学検定へ←他の漢検ブログもチェック!

タグ:

雑文 クイズ
記事メニュー
目安箱バナー