漢字の大海
2011-12-16
最終更新:
匿名ユーザー
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■2011-12-16 &bookmark_hatena(show=none)
更新
昨日の「奢侈」に続き、これら3つも似た意味の漢字を重ねた熟語ですね。
昨日みたいに熟語を探すのは骨が折れるので、代わりに
「せまい」「なげく」「なく」「たいらか」と読む漢検配当漢字を列挙してみましょう。
「せまい」「なげく」「なく」「たいらか」と読む漢検配当漢字を列挙してみましょう。
せまい:狭/隘/陜/陋/窄/湫/狷/褊/阨/齷
なく :鳴/泣/哭/啼/牟/呱/唳/涕/喑/啾/喞/嚶
なげく:嘆/歎/慟/慨/吁/咨/唏/喟/嗟/愾/慷/欷
たいらか:平/夷/坦/幵
なく :鳴/泣/哭/啼/牟/呱/唳/涕/喑/啾/喞/嚶
なげく:嘆/歎/慟/慨/吁/咨/唏/喟/嗟/愾/慷/欷
たいらか:平/夷/坦/幵
こうしてみると、組み合わせられそうな熟語がちらほらと…
狭窄、狭陋、褊隘
慷慨、咨嗟、吁嗟
平夷、平坦、夷坦
狭窄、狭陋、褊隘
慷慨、咨嗟、吁嗟
平夷、平坦、夷坦
これを書き出しながら、喑、嚶、幵という漢字を初めて目にしました。
まだまだ勉強がたりないなぁ。
次の1級試験も、だんだんと迫ってきてるのですよね。
実は、あまり勉強が進んでなかったり…(ーー;
まだまだ勉強がたりないなぁ。
次の1級試験も、だんだんと迫ってきてるのですよね。
実は、あまり勉強が進んでなかったり…(ーー;
小ネタ
「贔屓(ひいき)の引き倒し」という言葉を御存知でしょうか。
意味は「ひいきすることによって、かえってその人を不利に導くこと」なのですが、
この言葉の由来がなかなか面白いです。
意味は「ひいきすることによって、かえってその人を不利に導くこと」なのですが、
この言葉の由来がなかなか面白いです。
「贔屓」とはもともと中国の伝説上の生物で、竜が生んだ九匹の子の中の一匹を指します。
贔屓は、亀の姿をしていて、重いものを背負うことが好きなため、
いつも背中の甲羅に大きな柱を乗せているのです。
贔屓は、亀の姿をしていて、重いものを背負うことが好きなため、
いつも背中の甲羅に大きな柱を乗せているのです。
そして、贔屓を引っ張ると、甲羅の上に乗っている柱が倒れてしまうことから、
この言葉ができあがったのだとか。
この言葉ができあがったのだとか。
ちなみに、竜が生んだ九匹の子を「
竜生九子
」といい、
比較的有名なところでは「饕餮(トウテツ)」なども含まれているようです。
比較的有名なところでは「饕餮(トウテツ)」なども含まれているようです。
機会があれば、竜生九子の伝説が綴られた本なんかも読んでみたいなぁ。
クイズ解答
Q.1級配当漢字のうち、もっとも長い訓読みを持つ漢字は次の内どれでしょう?(難易度:1級)
(訓読みは「漢字必携1級」に記載されているものを対象とします)
(蔘,輀,驢,鯢)
A.蔘
(訓読みは「漢字必携1級」に記載されているものを対象とします)
(蔘,輀,驢,鯢)
A.蔘
解答された方、ご名答です!(^^
解答の「蔘」の訓読みは「ちょうせんにんじん」で、なんと9文字!
漢字界隈では、しばしば話題にのぼるので、御存知の方も多いかもしれません。
漢字界隈では、しばしば話題にのぼるので、御存知の方も多いかもしれません。
ちなみに、「輀」は「ひつぎぐるま」、「驢」は「うさぎうま」、
「鯢」は「さんしょううお」でした。
「鯢」は「さんしょううお」でした。
ちなみに「うさぎうま」とはロバの異称だそうです。
しかし、「ひつぎぐるま」は、国語辞典に載っていない…
さすがにそんな訓読みは出題されないと信じたいです。
しかし、「ひつぎぐるま」は、国語辞典に載っていない…
さすがにそんな訓読みは出題されないと信じたいです。
なので、わざわざ新しい言葉として覚えずとも、
「ひつぎをのせるくるま」という字義として解釈しておけば十分かも。
「ひつぎをのせるくるま」という字義として解釈しておけば十分かも。
クイズ
Q.「疝」の訓読みとして最も不適切なものは次の内どれでしょう?(難易度:漢検配当外)
聞いたことがない和語ばかりだと思いますが、
ちゃんと国語辞典に乗っている言葉ですよ(^^
解答はまた明日ー。
ちゃんと国語辞典に乗っている言葉ですよ(^^
解答はまた明日ー。