人間



ノルド

スカイリムに住む人間種。金髪碧眼で、人間としては最も大柄な体躯を誇る好戦的な蛮族。
寒さに対する高い耐性を持ち、屈強な体と相まって、彼らは非常に優秀な戦士である。
今作の主要構成種族であり、規模を問わず、ほぼ何処でも人口の大半を占めている。
生来の気質もあってか、他種族を見下し、差別する傾向がある。
彼等はメレシック時代後期に北方の大陸アトモーラから渡ってきた民の末裔と考えられており、
エルフの土地であったタムリエル大陸に歴史上初めて勢力を拡げた人間種族である。
そういった歴史的な諍いもあり、特に各種のエルフ種族に対しては差別的な傾向が強い。
オブリビオンの動乱以降は魔法に対しても強く反発しており、地域的な対立を生む要因となっている。
古代においては『声』を自在に操り、軍や城砦すらも破壊するほどの術を体得していた者も多く存在したが、
現在のノルドで同じ技を操るものは極めて少ない。
多くのノルドはエイドラの神々を信仰しており、特にスカイリムの英雄であるタロス(イスミール)に対する信仰は根強い。
また、太古の昔より人間の神であるロルカーン(ショール)の寵愛を受ける種族でもあり、
名誉ある死を遂げたノルドはかの神の領域であるソブンガルデに導かれると固く信じられている。
種族名が示すように北欧に住むゲルマン系の民族がモデルであり、エッダ詩歌集など関連ネタも多い。
基本的に名字を持たない者が多いが、自らの家系や職業にちなんだ屋号を名乗る文化がある。

インペリアル

シロディールに住む人間種にして、帝国の支配的種族。
交渉、外交、商取引等の分野で比類無き才能を見せる非常に文化的な種族ではあるが、
その反面他の文化圏を非文明的とする風潮もあり、帝国文化の押しつけにより反発を招くことも多い。
元々はアイレイドの奴隷だったが、第一紀に聖アレッシア指揮下で反乱を成功させ、シロディールの支配権を得た。
エルフ諸侯の中に人間と手を組む者が多く存在したことや、
アイレイドが内乱によって既に疲弊していたことが、その勝利の要因とも言われている。
種族の象徴であったセプティム王朝が絶えた後は、エルフ国家のアルドメリ自治領と戦火を交えたが、
一時帝都は陥落し、不平等条約の締結を余儀なくされてしまった。
そのため、現在は、かつての権威を失墜した落ち目の種族とも見なされている。
宗教は主に八大神(九大神)を信仰しており、当然ながら八大神教団の中心的種族でもある。
教団設立時に除外されたロルカーンに関しては、「シェザール」という名で密かに信仰する者もいる。
氏名・容姿・文化など、古代ローマ帝国を彷彿とさせる要素が多い。

ブレトン

ハイ・ロックに住む人間種。人間の中では特に魔法の才に優れ、高いマジカと魔法耐性を併せ持つ。
古代のエルフであるアルドマーと、彼等の奴隷であったネディック人との混血によって生まれた種族である。
最初の記録はノルドがアルドマーとの戦いでハイ・ロックに進軍した時のもので、ハーフエルフの集落を発見したという内容。
当時は人間エルフという意味で「マンマー」と呼ばれていた。
第一紀498年にアルドマーのディレニ一族からバルフィエラ島を除く全ハイ・ロックの支配権を勝ち取り、
名実共にハイ・ロックの主要構成種族となった。
多くの場合穏やかで人当たりの良い種族であり、各地で魔術の才能を生かした職に就いている者が多い。
が、ハイ・ロックの都市国家に君臨する貴族階級に限っては総じて高慢で意地汚い。
スカイリムのリーチ地方の先住民「リーチの民」と非常に似ており、元々は同じ種族だったと言われている。
ハイ・ロック出身のブレトンはフランス風の名前で名字を持つのに対して、
リーチの民は名字を持たず顔に戦化粧を施すのでおおよその区別は出来る。
宗教はエイドラ系であり、八大神に加えてマグナス、フィナスタール、イフレなどエルフ系の信仰が残っているのが特徴的。
リーチの民は「古き神々」と呼ばれる存在(デイドラと思われる)を信仰していたものの、現在はノルドにより禁止されている。
種族のモデルはイングランド系のケルト民族であり、前述の通り名前がフランス風なのでブルターニュ地方の民と思われる。

レッドガード

ハンマーフェルに広がるアリクル砂漠に住む人間種。
浅黒い肌をしており、戦士としての優れた能力を持っている。
思慮深く、ストイックで、それでいて情熱的な人々であり、落ち着いた物腰が特徴。
名字や屋号、二つ名などには全くと言っていいほどに馴染みがなく、単純な個人名のみを名乗る人物がほとんどである。
第一紀800年代に西のヨクーダという大陸から移住してきた民の末裔であり、タムリエルの他種族に比べて圧倒的に新参者。
最初にタムリエルに渡ったのが彼等の言葉で「戦士の波」を意味する「ラ=ガーダ」と呼ばれる一団であった為、
タムリエルの先住種族には「レッドガード」という発音で彼等全体の呼称として知られるようになった。
タイバー・セプティムによりハンマーフェルが征服されて以降は永らく帝国の傘下にあったが、
帝都が陥落して弱気になった新帝国がハンマーフェルをアルドメリに割譲したことに激怒し離反。
独力でアルドメリの軍勢を退け、独立国家を打ち建てるという快挙を成し遂げた。
ハンマーフェルにおける彼等の宗教はヨクーダの神々を信仰する独特のもの。
長身のパパとして知られるラプトガ神をはじめ、戦神ディアグナ、導きの神フーンディングなど、帝国では馴染みのない名前が多い。
(とは言え、彼等の神話の中にはタムリエルの神話と同じ出来事を指していると思われるものも多数含まれる)
また、生物の魂を崇高なものとして尊重する文化があり、魂縛、死霊術、デイドラ召還などは好まれない。
種族のモデルは今でこそ北アフリカ系の民族であるが、シリーズ初期には日本がモデルであった話は有名。
ディアグナ騎士団の団長ガイデン・シンジの名前は当時の名残である。

ニード

一般的にはネディック人として知られる人種で、ノルド、インペリアル、ブレトンの祖先。
その由来は謎が多く、アトモラからやって来た人間という説と、最初からタムリエルにいた原住民とする説に分かれている。

コスリンギー

かつてブラックマーシュに住んでいた、タムリエル原住の人間種族。
光沢を放つ肌を持ち、Z'en(現在のボズマー宗教では物品取引を司る神)を信仰していたと言われている。
第二紀に流行したナハテン疫により絶滅したと考えられており、現在確認できる彼らの痕跡はブラックマーシュに残る遺跡のみとなっている。
第一紀の終焉を描いたカルロヴァック・タウンウェイ著の2920シリーズにコスリンギーのキャラクターが登場する。


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最終更新:2014年01月27日 01:28