約束されし死亡の旗(シチョウセイガー) ◆YwLV7iJ2fw
D-1、電波塔。もしくは、サザンクロス。
殺し合いの舞台たるこの島に点在するランドマークでは、海上の難破船を除いては最西端に存在するそこは現在―――戦場となっていた。
戦場と言っても、実際に戦闘行為をしているのは二人だけなのだが、塔外部の数々の屋台群が、ある物は切り裂かれ、ある物は破砕されて打ち捨てられた有様が、
まさしくそこを戦場と呼ばせるに相応しいオブジェとなっていた。
そして、そのオブジェを作り上げた二人が今、片や相手を見下ろし、片や相手を見上げる形で、何度目かの激突をせんとする所だった。
殺し合いの舞台たるこの島に点在するランドマークでは、海上の難破船を除いては最西端に存在するそこは現在―――戦場となっていた。
戦場と言っても、実際に戦闘行為をしているのは二人だけなのだが、塔外部の数々の屋台群が、ある物は切り裂かれ、ある物は破砕されて打ち捨てられた有様が、
まさしくそこを戦場と呼ばせるに相応しいオブジェとなっていた。
そして、そのオブジェを作り上げた二人が今、片や相手を見下ろし、片や相手を見上げる形で、何度目かの激突をせんとする所だった。
「おおおおおおおおっ!!」
「南斗獄屠拳!!」
タワー近くにあった今川焼きの屋台を踏み台にして高く跳び上がり、日本刀を構えて急降下するのは、剣の騎士、シグナム。
それを迎え撃つべく、同じように跳びあがり蹴り足を繰り出すのは、サザンクロスのKING、シン。
それを迎え撃つべく、同じように跳びあがり蹴り足を繰り出すのは、サザンクロスのKING、シン。
…二人がこうして闘っている理由を説明する為に、少々時間を遡らせて頂く。
◇◇◇
電波塔を第一拠点として行動する事を決めたシン達四人が最初に行ったのは、電波塔の内部構造の把握だった。
当面の活動拠点とするのだから、地の利を得ておこうと考えるのは当然の流れである。
シンが基本支給品の松明を手に先頭を歩き、続いてハートと、彼におんぶされているはやて。最後にシグナムが殿を勤める隊列で移動している。
この隊列をシンに提案された最初こそ、「はやては自分が守る」と不満を漏らしていたシグナムだったが、
ハートの方がはやてを守りながら戦うに向いているというシンの言葉と、それを実践して確かめようとした彼女の拳がハートの肉体にめり込んで抜けなくなった事で、
渋々ながら彼女もこの隊列に納得せざるを得なかった。
ちなみに、電気が通っているのにわざわざ建物内の明かりを点けずに松明を使って移動しているのは、
他の参加者達に自分達の存在をアピールする事になるのを避ける為である。
彼等の目的を考えれば他の参加者と接触するのは望むべき事なのだが、電気の灯りに引き寄せられた参加者が、必ずしも自分達に同調してくれるとは限らないし、
最悪、いきなり襲撃してくる可能性も考慮すると、この時点ではこういう風に行動せざるを得ないというのが四人の共通見解だった。
当面の活動拠点とするのだから、地の利を得ておこうと考えるのは当然の流れである。
シンが基本支給品の松明を手に先頭を歩き、続いてハートと、彼におんぶされているはやて。最後にシグナムが殿を勤める隊列で移動している。
この隊列をシンに提案された最初こそ、「はやては自分が守る」と不満を漏らしていたシグナムだったが、
ハートの方がはやてを守りながら戦うに向いているというシンの言葉と、それを実践して確かめようとした彼女の拳がハートの肉体にめり込んで抜けなくなった事で、
渋々ながら彼女もこの隊列に納得せざるを得なかった。
ちなみに、電気が通っているのにわざわざ建物内の明かりを点けずに松明を使って移動しているのは、
他の参加者達に自分達の存在をアピールする事になるのを避ける為である。
彼等の目的を考えれば他の参加者と接触するのは望むべき事なのだが、電気の灯りに引き寄せられた参加者が、必ずしも自分達に同調してくれるとは限らないし、
最悪、いきなり襲撃してくる可能性も考慮すると、この時点ではこういう風に行動せざるを得ないというのが四人の共通見解だった。
「ふぅむ。フロアーを上下する手段は、北側に一つある非常階段と、中央に二つ並んだこのエレベーターのみか」
「このエレベーターは大きくていいですねぇ。おかげで私でもスピーディーに移動できます」
「せやけど、非常階段の方はちょっと狭ぁて、ハートさんでは通れへんかったなぁ」
「このエレベーターは大きくていいですねぇ。おかげで私でもスピーディーに移動できます」
「せやけど、非常階段の方はちょっと狭ぁて、ハートさんでは通れへんかったなぁ」
最初に彼等が確認したのは、各階層間の移動手段だった。
全十階にも及ぶフロアーを松明の灯りだけを頼りにで虱潰しに探したものの、彼等が言う以上の移動手段は発見できなかった。
全十階にも及ぶフロアーを松明の灯りだけを頼りにで虱潰しに探したものの、彼等が言う以上の移動手段は発見できなかった。
「まあ、降りるだけならガラスを突き破って飛び降りればいいんですがねぇ。弾んで衝撃は殺せますし」
「そんな降り方ができるのはお前だけだ。まあ、上るだけならさっきの様に反った外壁を駆け上るという手もあるがな」
「それができるのもキングだけですなぁ」
「あはは…」
「そんな降り方ができるのはお前だけだ。まあ、上るだけならさっきの様に反った外壁を駆け上るという手もあるがな」
「それができるのもキングだけですなぁ」
「あはは…」
二人の冗談交じり(本気だったかも知れないが)のやり取りを見て、はやてが自然と小さな笑みをもらし、更にそれを見たシグナムもまた、かすかな微笑を浮かべていた。
◇◇◇
「倉庫、会議室、給湯室、休憩室、配電室、トイレ、ロッカールーム、モニタールーム……これでここも全部かな」
「そのようです、主はやて」
「そのようです、主はやて」
次に四人が回ったのは、二階に存在した『STAFF ONLY』と書かれた扉の向こう側の空間だった。
より正確に言えば、二階にだけはエレベーターが止まらず、非常階段からのみ入れる構造となっており、その非常階段側からの入り口のドアに先の
『STAFF ONLY』の文字が書かれていた為、二階はその全体がスタッフの為の空間となっている訳だ。
より正確に言えば、二階にだけはエレベーターが止まらず、非常階段からのみ入れる構造となっており、その非常階段側からの入り口のドアに先の
『STAFF ONLY』の文字が書かれていた為、二階はその全体がスタッフの為の空間となっている訳だ。
ちなみに、前述の理由によりハートはこのスタッフルームには入れなかった為、現在は別行動を取っている。
「キングさん。倉庫の方はどないでした?」
「ああ、大半はこの電波塔の照明やネジやらのこまごまとした物ばかりだったが、多少は役に立ちそうなものがあったぞ。
後でお前達の支給品を確認する時に一緒に出そう。ところでそっちはどうだったのだ?」
「あー、わたしらの方はさっぱりでしたわ…」
「ああ、大半はこの電波塔の照明やネジやらのこまごまとした物ばかりだったが、多少は役に立ちそうなものがあったぞ。
後でお前達の支給品を確認する時に一緒に出そう。ところでそっちはどうだったのだ?」
「あー、わたしらの方はさっぱりでしたわ…」
二階入ってすぐの所にあったのが倉庫で、ここでシンは一人で物資の調達を、残るはやてとシグナムが、残りの部屋の探索を行っていた。
だが、それなりの収穫があったシンとは異なり、残りの部屋を調べた二人の成果は、決してよいものではなかった。
だが、それなりの収穫があったシンとは異なり、残りの部屋を調べた二人の成果は、決してよいものではなかった。
探索した部屋部屋は軒並みがらんどうになっており、物資と呼べるような物はおろか、雑品と呼べるような物さえ全く存在していなかった。
強いて言うならロッカーや椅子、テーブルや冷蔵庫と言った大物備品ならあるにはあったのだが、
そんな物を持ち運んだところで何の役にも立つまいと、二人はため息を吐くしかなかった。
モニタールームにはその名の通り、電波塔の要所要所に配置された監視カメラの映像を映し出す為のモニターが並んでいたのだが、
それらは全て丁寧な事に液晶を割られており、映像を見る事はどうあがいても不可能だったのだ。
強いて言うならロッカーや椅子、テーブルや冷蔵庫と言った大物備品ならあるにはあったのだが、
そんな物を持ち運んだところで何の役にも立つまいと、二人はため息を吐くしかなかった。
モニタールームにはその名の通り、電波塔の要所要所に配置された監視カメラの映像を映し出す為のモニターが並んでいたのだが、
それらは全て丁寧な事に液晶を割られており、映像を見る事はどうあがいても不可能だったのだ。
(そう簡単に篭城はさせない、という事なのだろうな…。忌々しい事だ)
ありありと伝わる主催者、八雲紫の思惑に、シグナムは一人、歯噛みしていた。
「そうか。それでは仕方ない。詳しい話は後で聞くとして、先ずは地下のハートと合流しよう」
◇◇◇
「お待ちしておりました、キング。地下の探索は既に終了しております」
「うむ、ご苦労だった」
「うむ、ご苦労だった」
シン達が二階の探索を行っている間、一人、二階に入れなかったハートは、電波塔の裏側にあったスロープを降りて、地下階層の探索をしていた。
と言っても、地下部分は一階層しか無かった為、探索はかなり早く終わったらしく、本人曰く、
と言っても、地下部分は一階層しか無かった為、探索はかなり早く終わったらしく、本人曰く、
『皆さんを待つ間は些か手持ちブタさでしたよ。ブヒヒ』
との事だった。
ちなみに八神はやてはこの発言に笑いを堪えるのに必死だった。
ちなみに八神はやてはこの発言に笑いを堪えるのに必死だった。
ともあれ、ハートの探索によってこの地下階層は、駐車場であるという事が判った。
車こそ一台も止まっていなかったが、等間隔に引かれた白線や、車輪止めの縁石などのおかげで、誰にでもそれは容易に判別でき、
また、フロアーの隅の方には小さな管理人室とトイレがあったが、ハート曰く、そこにも特に役立ちそうな物資は無かったとの事だった。
車こそ一台も止まっていなかったが、等間隔に引かれた白線や、車輪止めの縁石などのおかげで、誰にでもそれは容易に判別でき、
また、フロアーの隅の方には小さな管理人室とトイレがあったが、ハート曰く、そこにも特に役立ちそうな物資は無かったとの事だった。
「ふむ。それではそろそろはやて達の支給品と、俺が倉庫で見つけた物資の検分といこう」
「はい」
「はい」
シンのその言葉を受けて四人がその場に腰を下ろし、まずはシンが背負い袋から倉庫で調達した物資を取り出し始めた。
内訳は、消火器が一つ、作業用のヘルメットが一つ、成人男性用の安全靴が一足の計三点で、消火器とヘルメットは護身用にとはやてに、
安全靴はサイズ的に他に履ける者がいないからとの理由でシンに手渡された。
続いてシグナムが、自分達の背負い袋から順番に支給品を取り出し始める。
内訳は、消火器が一つ、作業用のヘルメットが一つ、成人男性用の安全靴が一足の計三点で、消火器とヘルメットは護身用にとはやてに、
安全靴はサイズ的に他に履ける者がいないからとの理由でシンに手渡された。
続いてシグナムが、自分達の背負い袋から順番に支給品を取り出し始める。
「これは、日本刀だな……それも刃に曇りが無く、恐ろしく美しい。余程の業物だろうな」
最初に出てきたのは、見る者を魅了するかのごとき佇まいを発する、美しい日本刀だった。
普段から剣を使っているシグナムのみならず、10歳にも満たないはやてや、世紀末に生きるシンやハートですら、その刀の存在感には目を奪われた。
この場にいる全員が日本刀に関する知識などろくすっぽ持っていないので知る由も無いのだが、この刀の銘は『安綱』。
鬼切りの刀として数多の伝承を持つあまりに名高き逸品、童子切安綱その現物である。
普段から剣を使っているシグナムのみならず、10歳にも満たないはやてや、世紀末に生きるシンやハートですら、その刀の存在感には目を奪われた。
この場にいる全員が日本刀に関する知識などろくすっぽ持っていないので知る由も無いのだが、この刀の銘は『安綱』。
鬼切りの刀として数多の伝承を持つあまりに名高き逸品、童子切安綱その現物である。
「なんとも見事な刀ですが……私達にはこんな物を使える技量はありませんなぁ」
「拳一つで戦ってきた身だからな。武器など不要だった」
「そやったらこの刀はシグナムに持たせてもろてもええでしょうか? シグナムやったら剣は得意ですし」
「ああ、構わんさ。それに、そいつはもともとお前達の支給品なのだしな」
「有り難う御座います、主はやて。キング殿も恩に着る」
「拳一つで戦ってきた身だからな。武器など不要だった」
「そやったらこの刀はシグナムに持たせてもろてもええでしょうか? シグナムやったら剣は得意ですし」
「ああ、構わんさ。それに、そいつはもともとお前達の支給品なのだしな」
「有り難う御座います、主はやて。キング殿も恩に着る」
安綱を納刀して腰に佩いたシグナムが次に取り出した物は、無骨な漆黒の鉄の塊だった。
「うわ、ホンマモンの拳銃?」
「いえ、添付されている注意書きによると、スタンガンのようです。こう、引鉄(ひきがね)を引くと――」
「いえ、添付されている注意書きによると、スタンガンのようです。こう、引鉄(ひきがね)を引くと――」
そう言ってシグナムが銃口を真上に向けて引鉄を引くと、バチバチッ! とけたたましい音を立てて、青白い電流が周囲を照らした。
その勢いにうひゃあ、とはやてが驚いてのけぞり、シグナムが慌てて謝罪する。
どうやらかなりの改造をされているようだった。
その勢いにうひゃあ、とはやてが驚いてのけぞり、シグナムが慌てて謝罪する。
どうやらかなりの改造をされているようだった。
「日本で持ってたら間違いなくお巡りさんに捕まってまうなー」
「いえ、主はやて。説明書によるとこのスタンガン、近衛スバルとかいう参加者の私物だそうです。名前からして間違いなく日本人かと…」
「えー……日本も物騒になったもんやなぁ…」
「この程度なら可愛いものだと思うがな」
「ですねぇ」
「いえ、主はやて。説明書によるとこのスタンガン、近衛スバルとかいう参加者の私物だそうです。名前からして間違いなく日本人かと…」
「えー……日本も物騒になったもんやなぁ…」
「この程度なら可愛いものだと思うがな」
「ですねぇ」
はやてはまだ見ぬ参加者近衛スバルと、シン達の生きた世界に僅かばかりの寒気を覚えながら、最も非力なのでとこれも護身用に所持する事となり、
ずしりとくる鉄の質感に戸惑いながらも、それを懐にしまいこんだ。
ずしりとくる鉄の質感に戸惑いながらも、それを懐にしまいこんだ。
「では、次です」
シグナムの手で三つ目の支給品が取り出された時、シンとハートは最初、思わず己が目を疑った。
果たして出てきたものは、バイク。それもサイドカー付きのえらく立派なものだった。
別に、彼等がバイクも知らないような前時代の人間という訳ではない。寧ろ、バイクそのものは世紀末ではとてもよく目にする物なのだが――
果たして出てきたものは、バイク。それもサイドカー付きのえらく立派なものだった。
別に、彼等がバイクも知らないような前時代の人間という訳ではない。寧ろ、バイクそのものは世紀末ではとてもよく目にする物なのだが――
「どうやらこの背負い袋には魔法がかけられているようですね」
「せやなぁ」
「こ、これが魔法というものなのか…!」
「これは驚きですねぇ…!」
「せやなぁ」
「こ、これが魔法というものなのか…!」
「これは驚きですねぇ…!」
普段から魔法に慣れ親しんでいるはやてとシグナムには兎も角、シンとハートにとっては、明らかに物理法則を無視した物体が現れたこの現象は、
ここに来てのみならず、世紀末の世界にいた頃を含めても、初めて目の当たりにする超常現象である。
流石の世紀末の住人たる二人も度肝を抜かれて、かすかな冷や汗を流して狼狽していた。
些かみっともない所を見せてしまった二人だが、彼等の名誉の為に言うならば、彼等の支給品は全部併せても、
「なんら特殊な仕組みの無い普通の背負い袋」にでも入る物ばかりだった事も一因だろう。
ここに来てのみならず、世紀末の世界にいた頃を含めても、初めて目の当たりにする超常現象である。
流石の世紀末の住人たる二人も度肝を抜かれて、かすかな冷や汗を流して狼狽していた。
些かみっともない所を見せてしまった二人だが、彼等の名誉の為に言うならば、彼等の支給品は全部併せても、
「なんら特殊な仕組みの無い普通の背負い袋」にでも入る物ばかりだった事も一因だろう。
「さて、最後の支給品は……ッ、これは…!」
最後にシグナムが背負い袋から取り出した物は、なんらかの携帯端末であった。
大きさは手のひらサイズの小さな物で、丈夫には液晶があり、一見すると携帯電話のようにも見えるが、ボタンの数は三つと明らかに少ない。
だが、その数少ないボタンの内の二つには、この島に喚ばれた者なら誰でも目を引く模様が描かれていた。
大きさは手のひらサイズの小さな物で、丈夫には液晶があり、一見すると携帯電話のようにも見えるが、ボタンの数は三つと明らかに少ない。
だが、その数少ないボタンの内の二つには、この島に喚ばれた者なら誰でも目を引く模様が描かれていた。
「赤と、青の星…」
誰ともなく、そのボタンと自分の左手の甲を見比べる。
この殺人ゲームに於いての主従を示す、赤と青の星。それと瓜二つの図がそこにあったのだ。
この殺人ゲームに於いての主従を示す、赤と青の星。それと瓜二つの図がそこにあったのだ。
「主はやて、これにも説明書が付いています」
シグナムが端末に付いていた説明書を取り、声に出して読み上げる。
「『これはペアを失った参加者の位置を受信・表示する端末です。
主または従者を失い、一人となってしまった者の位置情報を、主なら赤い光点で、従者なら青い光点で表示します。
最初にPOWERボタンを押してください。電源が入り、この島の地図が表示されます。
その状態で赤のボタンを押すとはぐれ主人の、青のボタンを押すとはぐれ従者の位置が判ります。
ただし、それ以外の参加者の位置情報は表示されませんので、お気を付け下さい。』――以上です」
主または従者を失い、一人となってしまった者の位置情報を、主なら赤い光点で、従者なら青い光点で表示します。
最初にPOWERボタンを押してください。電源が入り、この島の地図が表示されます。
その状態で赤のボタンを押すとはぐれ主人の、青のボタンを押すとはぐれ従者の位置が判ります。
ただし、それ以外の参加者の位置情報は表示されませんので、お気を付け下さい。』――以上です」
シグナムの説明が終わり、誰かのごくりと息を飲む音が静かに響いた。
「なるほど……主従を失った者がそのまま契約できずに死んでいくのは、やはりあちらにとっても不都合という事か」
「でしょうなぁ。しかし、参加者が殺し合うのは彼女にとっても望むべき事ですから――」
「余計な参加者を回避できるようにはできてへん…って事か。意地が悪いなぁ」
「とは言え、役立つものには違いありません。うまく活用するように考えていきましょう」
「でしょうなぁ。しかし、参加者が殺し合うのは彼女にとっても望むべき事ですから――」
「余計な参加者を回避できるようにはできてへん…って事か。意地が悪いなぁ」
「とは言え、役立つものには違いありません。うまく活用するように考えていきましょう」
そうして四人が思い思いの感想を言い合いながら、物資の検分はこれにて終了した。
◇◇◇
「さて、取り敢えずこの場でできる事はこれで一通り済んだ。当面は待機班と行動班の二手に分かれて行動しよう。
待機班は当面この電波塔で待機し、行動班はC-2のデパートを中心とする市街へ赴き、物資、情報、人員を集める」
待機班は当面この電波塔で待機し、行動班はC-2のデパートを中心とする市街へ赴き、物資、情報、人員を集める」
地上に出てシンが最初に行ったのは、分担行動の提案だった。
『比較的安全な拠点』と『有事の際の足手まとい』(勿論これははやての事だ)の両方を有するこのグループが安全に活動する為には、
この提案は至極当然のものであると言える。
『比較的安全な拠点』と『有事の際の足手まとい』(勿論これははやての事だ)の両方を有するこのグループが安全に活動する為には、
この提案は至極当然のものであると言える。
「ならば私達がここで待機しよう。主はやてを危険にさらす訳にはいかないからな」
「いや…待機班は俺とはやてだ。シグナムとハートには行動班の方を頼みたい」
「なっ!? それはどういう事だ!」
「いや…待機班は俺とはやてだ。シグナムとハートには行動班の方を頼みたい」
「なっ!? それはどういう事だ!」
シンのその振り分け案に、シグナムが食いかかった。
「一番力のある者が被保護者を守るのは当然だろう。それに――!」
シンが理由を説明しきる前に、納刀されていた安綱の切っ先が、シンの胸元すれすれの位置に突きつけられていた。
「どちらが一番強いかなど、お前が判断する事ではない。主はやてを守るのはこの私だ」
「シグナム!!」
「おおっとと。あんまり身を乗り出さないで下さい」
「シグナム!!」
「おおっとと。あんまり身を乗り出さないで下さい」
突然のシグナムの暴挙に、ハートの肩の上のはやてが慌てて声を上げるが、シグナムの視線も、抜刀された刀身も揺らがない。
シンもまた視線や姿勢を揺らがさず、怒気を孕んだシグナムの視線を向けるシグナムを見つめ返していた。
そして、決定的な一言がシンの口から放たれた。
シンもまた視線や姿勢を揺らがさず、怒気を孕んだシグナムの視線を向けるシグナムを見つめ返していた。
そして、決定的な一言がシンの口から放たれた。
「…ならば、どちらが強いか試してみるか?」
「望むところ!!」
「あかん! シグナム!! キングさん!!」
「望むところ!!」
「あかん! シグナム!! キングさん!!」
――――――かくして、現在に至る。
◇◇◇
「フッ。よもや女の身でこれ程までに戦える者がいたとはな。さっきは失礼な事を言った」
「いや、こちらこそ血気が逸っていたようだ。すまなかった」
「いや、こちらこそ血気が逸っていたようだ。すまなかった」
―――結論から言えば、両者の戦いは互角のまま決着がつかず、一昔前の少年漫画のように、戦ってお互いの力を認め合った二人は、
すっかり楽しげな表情で打ち解けて、さながら十年来の友人同士のような雰囲気で、お互いの力量と戦いぶりを賞賛しあっていた。
そしてその傍らで、うんうんと満足そうに頷く巨漢と、よく分からない展開にぽかんと口を開ける少女。
すっかり楽しげな表情で打ち解けて、さながら十年来の友人同士のような雰囲気で、お互いの力量と戦いぶりを賞賛しあっていた。
そしてその傍らで、うんうんと満足そうに頷く巨漢と、よく分からない展開にぽかんと口を開ける少女。
「シグナムってあないな一面があったんやなー…知らんかったわ」
本来なら遠くない未来で知る事になる事実を早々と知ったはやては、自らの騎士の意外な一面に何とも言えないという表情になっていた。
「そう言えば戦いの前に何か言いかけていたな。キング殿、あれは何を言おうとしていたのだ?」
どこかしら堅苦しさと刺々しさの薄れた口調で、シグナムがシンに問いかける。
その問いかけに、ああ、と短く一拍置いてから、改めてシンはシグナムへの説明を再開した。
その問いかけに、ああ、と短く一拍置いてから、改めてシンはシグナムへの説明を再開した。
「今の戦いで俺とお前の力は互角だと判ったが…それでも俺がはやてと共に行動するべきだと思う。理由はあのバイクだ」
「あの支給品のか。どういう事だ?」
「あの支給品のか。どういう事だ?」
シグナムが何故だと頭上に疑問符を浮かべて続きを促す。
「あのバイクにはサイドカーが付いていた。あれなら有事の際にはやてを移動させるのに誰かが背負ったり抱きかかえたりする必要は無いだろう。
だが……お前はバイクを運転できるのか?」
「「あっ」」
だが……お前はバイクを運転できるのか?」
「「あっ」」
一緒に話を聞いていたはやてと、そしてらしくもなくシグナムが、目から鱗が落ちたような表情になって間の抜けた声を漏らした。
脚が不自由――と言う以前に免許証を持てない年齢のはやては勿論、現代日本に現れてからさして月日の経っていないシグナムがそんな物を操縦できるはずも無く、
逆に、徒歩以外の移動手段がほぼバイクか四輪自動車オンリーとなっている世界に生きてきたシンにとって、珍しいサイドカー付きのバイクとは言え、
それを乗りこなすなどは極めて造作も無い事なのだ。
脚が不自由――と言う以前に免許証を持てない年齢のはやては勿論、現代日本に現れてからさして月日の経っていないシグナムがそんな物を操縦できるはずも無く、
逆に、徒歩以外の移動手段がほぼバイクか四輪自動車オンリーとなっている世界に生きてきたシンにとって、珍しいサイドカー付きのバイクとは言え、
それを乗りこなすなどは極めて造作も無い事なのだ。
「確かに、今の私は魔法が使えぬし、その事を考慮すればキング殿に主をお任せするのが最適だろうな。
しかしそれなら、私も悪かったが、あんな挑発をしなくても良かったのではないか? おかげですっかり塔の外部が戦場跡になってしまったのだが」
「いや、我々の方針を考えれば外部はこうなった方が寧ろ都合がいい」
「「?」」
しかしそれなら、私も悪かったが、あんな挑発をしなくても良かったのではないか? おかげですっかり塔の外部が戦場跡になってしまったのだが」
「いや、我々の方針を考えれば外部はこうなった方が寧ろ都合がいい」
「「?」」
シンのその言葉に、再びシグナムの頭上に疑問符が浮かび、はやても首を傾げ、ハートは「ああなるほど」と一人得心していた。
「いいか。例えばある参加者がここにやってきたとしよう。当然ここで戦闘があったと思うだろう」
うんうん、とはやてが相槌を打つ。
「そしてその参加者が、我々と同じように殺し合いに乗らず、仲間を集めているのなら、生存者なり手がかりなりを探して塔に入るだろう。だが――」
「逆にその参加者が殺し合いに乗っているのなら、他の乗った参加者に先を越されたと見て引き返していく…という訳だな」
「そういう事だ」
「逆にその参加者が殺し合いに乗っているのなら、他の乗った参加者に先を越されたと見て引き返していく…という訳だな」
「そういう事だ」
今度はシグナムも、過去に幾度と無く戦場を経験していただけあって、説明の途中で答えに辿り着いた。
いつの時代も、困った人を放って置けない心優しい人間もいれば、人に先んじて略奪行為を行わんとする不心得者は存在するのだ。
古代の異世界にも、そして世紀末にも。
いつの時代も、困った人を放って置けない心優しい人間もいれば、人に先んじて略奪行為を行わんとする不心得者は存在するのだ。
古代の異世界にも、そして世紀末にも。
◇◇◇
「それではキング殿。主はやての事をよろしく頼みます」
「ああ。任せておけ」
「ああ。任せておけ」
色々とあったが結果全員が有意義だったと思える時間を経て、いよいよ別行動開始の時が来た。
シグナムもこの時間でシンの実力やら知慧やらをすっかりと認めたらしく、いつの間にか彼に敬語を使うようになっていた。
傍から見ていても、彼女の表情や言動の端々からは彼に対する信頼が窺え、彼女の主たるはやても、
自分の騎士に自分達以外にそういう接し方が出来る相手が増えた事に、心からの笑みを浮かべて喜んでいた。
シグナムもこの時間でシンの実力やら知慧やらをすっかりと認めたらしく、いつの間にか彼に敬語を使うようになっていた。
傍から見ていても、彼女の表情や言動の端々からは彼に対する信頼が窺え、彼女の主たるはやても、
自分の騎士に自分達以外にそういう接し方が出来る相手が増えた事に、心からの笑みを浮かべて喜んでいた。
「ハートさんもシグナムの事、よろしくお願いします」
「ええ、もちろんですとも。キングが認められたお方なのですから、私も全力を以ってサポートさせて頂きますよ~」
「ええ、もちろんですとも。キングが認められたお方なのですから、私も全力を以ってサポートさせて頂きますよ~」
ブヒブヒと人の良い笑みを浮かべて笑いながら、ハートもはやての願いを快諾する。
シンが認めた人物なのだから、と言うのは紛れも無い彼の本音であり、それだけシンへ寄せる信頼と忠心の高さが見て取れた。
勿論、それに伴ってハートがシグナムに寄せる信頼も同様に増していた。
シンが認めた人物なのだから、と言うのは紛れも無い彼の本音であり、それだけシンへ寄せる信頼と忠心の高さが見て取れた。
勿論、それに伴ってハートがシグナムに寄せる信頼も同様に増していた。
「それでは、日が中天まで昇る頃には再びここへ戻ってくるのだ。
もしなんらかの理由で俺達がここにいれなくなったら、D-2の港へと向かっておくので、そこで合流する事にしよう」
「畏まりました、キング」
「解りました。では我々はこれで」
「絶対無事に帰ってくるんやで、シグナム!」
「もちろんです、主はやて。私は主の剣にして騎士。必ずまたあなたの下に戻って参ります」
「ハートも息災でな。必ず我が下に戻ってくるのだぞ」
「はい。もちろん心得ております、キング」
もしなんらかの理由で俺達がここにいれなくなったら、D-2の港へと向かっておくので、そこで合流する事にしよう」
「畏まりました、キング」
「解りました。では我々はこれで」
「絶対無事に帰ってくるんやで、シグナム!」
「もちろんです、主はやて。私は主の剣にして騎士。必ずまたあなたの下に戻って参ります」
「ハートも息災でな。必ず我が下に戻ってくるのだぞ」
「はい。もちろん心得ております、キング」
かくして、二人の従者は電波塔を後にした。
必ず戻ってくるという主との約束を胸に抱いて。
必ず戻ってくるという主との約束を胸に抱いて。
【D-1/電波塔外部/1日目-黎明】
【従:ハート様@北斗の拳】
[主従]:シン@北斗の拳
[状態]:健康
[装備]:背負い袋(基本支給品)
[方針/行動]
基本方針:キングの野望に付き従う。
1:全てはキングの仰せのままに。
2:C-2のデパートを中心に、物資・情報・人員を集め、正午までに電波塔に戻ってくる。
[主従]:シン@北斗の拳
[状態]:健康
[装備]:背負い袋(基本支給品)
[方針/行動]
基本方針:キングの野望に付き従う。
1:全てはキングの仰せのままに。
2:C-2のデパートを中心に、物資・情報・人員を集め、正午までに電波塔に戻ってくる。
[備考]
※シグナムへの信頼感が上がりました。
※背負い袋の仕組みに気付き、それを“魔法”によるものと判断しました。
※シグナムへの信頼感が上がりました。
※背負い袋の仕組みに気付き、それを“魔法”によるものと判断しました。
【従:シグナム@魔法少女リリカルなのはシリーズ】
[主従]:八神はやて@魔法少女リリカルなのはシリーズ
[状態]:健康
[装備]:童子切安綱、単独行動参加者探知機
[方針/行動]
基本方針:主はやてに従う。
1:全ては主はやてのままに。
2:C-2のデパートを中心に、物資・情報・人員を集め、正午までに電波塔に戻ってくる。
[主従]:八神はやて@魔法少女リリカルなのはシリーズ
[状態]:健康
[装備]:童子切安綱、単独行動参加者探知機
[方針/行動]
基本方針:主はやてに従う。
1:全ては主はやてのままに。
2:C-2のデパートを中心に、物資・情報・人員を集め、正午までに電波塔に戻ってくる。
[備考]
※シンへの信頼感が上がりました。
※背負い袋の仕組みに気付き、それを“魔法”によるものと判断しました。
※シンへの信頼感が上がりました。
※背負い袋の仕組みに気付き、それを“魔法”によるものと判断しました。
◇◇◇
「行ってもうたなぁ…」
己の騎士の背中が見えなくなるまで笑顔で見送っていたはやてだったが、いざ離れてしまうと、どうにも拭えない寂寥感が胸中に広がった。
はやてにとって、この島に喚ばれた家族はシグナム一人きり。その彼女が側にいなくなると、心寂しくなるのは当然の事だった。
ましてや、彼女は満足に動く事さえままならない、まだ若干9歳の少女なのだから尚更だ。
はやてにとって、この島に喚ばれた家族はシグナム一人きり。その彼女が側にいなくなると、心寂しくなるのは当然の事だった。
ましてや、彼女は満足に動く事さえままならない、まだ若干9歳の少女なのだから尚更だ。
「あの二人ならそうそう心配はいらんだろう。取り敢えず中に戻ろう」
「あ、はい――って、ひゃっ!?」
「あ、はい――って、ひゃっ!?」
シンの呼びかけに答えきる前に、はやての視界が急にぐっと高くなった。
何があったのかと言えば、たいした事ではない。シンがはやてを抱きかかえたという、それだけの事である。
ただし、「それだけの事」なのはあくまでシンのみであって、抱きかかえられた当のはやては軽いパニックに陥っていた。
何があったのかと言えば、たいした事ではない。シンがはやてを抱きかかえたという、それだけの事である。
ただし、「それだけの事」なのはあくまでシンのみであって、抱きかかえられた当のはやては軽いパニックに陥っていた。
(い、いやいや、確かにさっき向こうのほうが正しいんちゃうかなとは思たけど、いきなりこれは何て言うか……。
お父さんが死んでもうたんも随分昔やったし、覚えてる限り、男の人に抱きかかえられるのってこれが初めてちゃうか……?
しかもこれ、いわゆるお姫様だっこやし……)
お父さんが死んでもうたんも随分昔やったし、覚えてる限り、男の人に抱きかかえられるのってこれが初めてちゃうか……?
しかもこれ、いわゆるお姫様だっこやし……)
「しっかり掴まっていろよ」
「は、はい」
「は、はい」
突然にして初めての経験に僅かに頬を赤らめながら、シンの言葉どおり、彼の服を掴む指に込める力を強める。
だが、どうにも視線をシンと合わせ辛く、はやては視線をはるか上空に泳がせた。
見上げた満天の星空で真っ先に目に付いたのは、最初に四人で一緒に見上げた北斗七星と、その脇に輝く蒼星だった。
だが、どうにも視線をシンと合わせ辛く、はやては視線をはるか上空に泳がせた。
見上げた満天の星空で真っ先に目に付いたのは、最初に四人で一緒に見上げた北斗七星と、その脇に輝く蒼星だった。
(そういえばあの蒼い星、名前なんてゆうんやろうなぁ…)
その星の名も、それを目にしたという事の意味も、まだ誰も知らない―――。
【主:シン@北斗の拳】
[主従]:ハート様@北斗の拳
[状態]:健康
[装備]:安全靴、背負い袋(基本支給品、やかん、ティーセット、紅茶葉(1㎏)、サーターアンダギー×138、リヴァルのバイク)
[方針/行動]
基本方針:サザンクロスを築く。
1:サザンクロスを築く。
2:はやてを守る。
3:正午までハートとシグナムの帰りを待つ。
4:何らかの理由で電波塔に留まれなくなった場合は、はやてを連れて港に移動する。
[主従]:ハート様@北斗の拳
[状態]:健康
[装備]:安全靴、背負い袋(基本支給品、やかん、ティーセット、紅茶葉(1㎏)、サーターアンダギー×138、リヴァルのバイク)
[方針/行動]
基本方針:サザンクロスを築く。
1:サザンクロスを築く。
2:はやてを守る。
3:正午までハートとシグナムの帰りを待つ。
4:何らかの理由で電波塔に留まれなくなった場合は、はやてを連れて港に移動する。
[備考]
※シグナムへの信頼感が上がりました。
※背負い袋の仕組みに気付き、それを“魔法”によるものと判断しました。
※シグナムへの信頼感が上がりました。
※背負い袋の仕組みに気付き、それを“魔法”によるものと判断しました。
【主:八神はやて@魔法少女リリカルなのはシリーズ】
[主従]:シグナム@魔法少女リリカルなのはシリーズ
[状態]:脚が不自由
[装備]:作業用ヘルメット、消火器、改造スタンガン
[方針/行動]
基本方針:キングさんを手伝う。
1:キングさんを手伝いたい。
2:正午までシグナムとハートさんの帰りを待つ。
3:何かの理由で電波塔に留まれなくなった場合は、キングさんと一緒に港に移動する。
4:近衛スバルって、ちょっと怖い人なんかな…。
[主従]:シグナム@魔法少女リリカルなのはシリーズ
[状態]:脚が不自由
[装備]:作業用ヘルメット、消火器、改造スタンガン
[方針/行動]
基本方針:キングさんを手伝う。
1:キングさんを手伝いたい。
2:正午までシグナムとハートさんの帰りを待つ。
3:何かの理由で電波塔に留まれなくなった場合は、キングさんと一緒に港に移動する。
4:近衛スバルって、ちょっと怖い人なんかな…。
[備考]
※シンへの信頼感が上がりました。
※背負い袋の仕組みに気付き、それを“魔法”によるものと判断しました。
※シンへの信頼感が上がりました。
※背負い袋の仕組みに気付き、それを“魔法”によるものと判断しました。
【童子切安綱@おまもりひまり】
伝承に名高き鬼切の刀。天河の緋剣たる野井原緋鞠の愛刀。
伝承に名高き鬼切の刀。天河の緋剣たる野井原緋鞠の愛刀。
【改造スタンガン@まよチキ!】
アニメ3話でスバルが護身用にとプールに持参した、拳銃型のスタンガン。かなり強力に改造しているらしい。
余談だが、原作では改造されていたのは一緒に持参していたガスガンだった。
アニメ3話でスバルが護身用にとプールに持参した、拳銃型のスタンガン。かなり強力に改造しているらしい。
余談だが、原作では改造されていたのは一緒に持参していたガスガンだった。
【リヴァルのバイク@コードギアス】
ルルーシュの学生時代の悪友リヴァル・カルデモンドが、ルルーシュの為に貯金をはたいて購入したサイドカー付きのバイク。
ルルーシュの学生時代の悪友リヴァル・カルデモンドが、ルルーシュの為に貯金をはたいて購入したサイドカー付きのバイク。
【単独行動参加者探知機@主従ロワオリジナル】
島の地図と、主従を失った参加者の位置を、主人なら赤の、従者なら青の光点でそれぞれ表示できる携帯端末。
ただし、それ以外の参加者(主従が健在な参加者及び死体)は表示されない。
島の地図と、主従を失った参加者の位置を、主人なら赤の、従者なら青の光点でそれぞれ表示できる携帯端末。
ただし、それ以外の参加者(主従が健在な参加者及び死体)は表示されない。
【安全靴@現地調達】
シンが電波塔の倉庫から調達。
工事現場などでよく使われる、つま先に鉄板の入った安全靴。成人男性用。
シンが電波塔の倉庫から調達。
工事現場などでよく使われる、つま先に鉄板の入った安全靴。成人男性用。
【作業用ヘルメット@現地調達】
シンが電波塔の倉庫から調達。
工事現場などでよく使われる、ごく普通の作業用ヘルメット。
シンが電波塔の倉庫から調達。
工事現場などでよく使われる、ごく普通の作業用ヘルメット。
【消火器@現地調達】
シンが電波塔の倉庫から調達。
特殊な薬剤で空気を遮断して消火する。一般的な物より小型で携帯可能。
シンが電波塔の倉庫から調達。
特殊な薬剤で空気を遮断して消火する。一般的な物より小型で携帯可能。
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