魁!!非魔法解説者リリカル雷電 「雷電さんは物知りなの」

海鳴市にある有名な喫茶店“翠屋”その店主一家である高町家の家の隣にそれはある、ある者は魔窟と呼びある者は野獣の住処と呼ぶ。
それは“男根寮”名前だけでも狂っているがそこに住む者はその名前の比でないくらい狂っている、何故ならそこに住むのは男塾(学校とは名ばかりの狂気の戦闘集団)の塾生達だからだ。

そしてそこに住む男塾一号生にこんな男がいた、その男は丸刈りの坊主頭で額に“大往生”と入れ墨を入れ、口髭を垂れるほどに伸ばしている(つまりラーメンマンみたいな)そのうえブルース・リーよろしく功夫着を着ているのだ。
はっきり言って異様な姿であるがこの男こそ男塾において歩く民明書房館とまで言われた男、元関東豪学連にして三面拳の一人雷電その人である。
そしてその雷電は何故か高町家の末っ子であるなのはと仲良かったりした。

肩にフェレットを乗せたなのはが歩いていると前方から異様な風体の男、雷電が近づいて来た、普通の小学生なら泣いて逃げ出すが既に面識のあるうえに仲の良いなのはは明るく挨拶をした。
「こんにちは雷電さん」
「これはなのは殿、一人でお出かけでござるか?」
挨拶してきたなのはに雷電は古風な喋り方で返した、別にイカレテいるわけではないこれが彼の普通の話し方なのだ。

「はい、ちょっと」
「むう! そのフェレットはもしや…それは世に聞くスクライア式変身魔法ではござらんか!?」
「まさか! 知っているんですか雷電さん!?」
「うむ、 
古くは古代中国秦の時代より着ぐるみ等により動物に化けて敵を欺く拳法は数在れどその技法を実際に身体を変える程に高めた一族が崇・喰頼亜(す・くらいあ)と呼ばれた武術家の一族であった。
時の皇帝から変身の見事さにより敵陣の情報収集などを任されたがあまりの精巧な変化に恐れをなした皇帝に根絶やしにされたと伝えられているがその末裔は今でも魔道の栄える世界に生きていると言う説を唱える専門かも少なくない。
民明書房館 『変身の全て』より。
でござる」
「すご~いやっぱり雷電さんって物知りなんですね!」


なのはがユーノというスクライア一族の少年を助けるためジュエルシードというものを探していると聞いた雷電はまたもお約束のセリフを吐いた。
「もしやそれが世に聞くジュエルシード!」
「知っているの雷電さん」

“なんかなのはのはの返しも手馴れてるな”とユーノは感じた。
「うむ、
かつて古くは唐の時代、儒・得得瑠(じゅ・えーる)という法術師がおりその神通力により様々な魔道具を作ったといわれるがそれの一つに空間を破壊するほどの力を持つ宝石があったという。
時の権力者はこれを戦に用いようとしたが儒はこれを拒みその神通力により別の世界にその宝石を送ったと伝えられている。
ジュエルシードの名前は時の法術師が宝石を士井土(しいど 意味は不明)と呼んだことに由来するとはあまり知られていない。
民明書房館 『古代法術の全貌』 より
でござる」
またも炸裂する雷電の珍解説、この男が言うと真実見があるから恐い。

ユーノはただ、この雷電の異常な知識(量でなく質が…それも悪い方向で)に圧倒されていた。


続かないことを心の底から祈る。



タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2008年10月13日 21:14