記憶の断片【アリス】
1章
「書斎は脱出困難だった」
あの素敵な書斎は火事があったらお終い。いつ大惨事があってもおかしくなかった
2章
「書斎内にいた最期の一人」
あの火事の夜、書斎内にいた最期の一人は私だった。
ダイナと寝に上の階に向かった時点では、暖炉にくべた薪は燃え終わってた。
もしそうじゃなかったとしたら、家族が死んだのは私のせいなのかも!
3章
「ダイナが命を救ってくれた」
ダイナに救われた!私が生き延びたのは、ダイナが逃げ道を教えてくれたから。
ランプを書斎に置き忘れてないし、ダイナが倒したわけでもない。
ランプは私がベッドに入った時点で、上の階にあった。
ダイナもそう。火事になった時、ダイナは私の部屋に一緒にいた。
4章
「リジーは施錠された部屋が嫌い」
リジーは施錠された部屋が嫌いだったし、部屋も私より火元から遠かった。
煙で死んだはずなんて無い、鍵をかけることなんてなかった。
しかも彼女は家の外に出る別の方法を知っていた。
窓からよ!
誰かがリジーを殺したか、動けなくして、ドアに鍵をかけて、ランプを持って下に降りて、
証拠を消すために火事起こしたのよ!
私達全員を殺すつもりだ!
5章
「ケンタウロスはどこに」
私は家族の死に関わってはいたものの、火事を起こしたわけじゃない。
ケンタウロスはオックスフォードにはいないけど、ある先生ならそこにいる。
昔会ったのよ、彼に。すまし顔の学部生だった。
思い出したわ!
あの鍵はリジーの部屋のものよ!
最終更新:2013年02月11日 21:48