248 :名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 09:44:32 ID:DULW328A
「まったく、昼の連中は何を考えているんだ。」
防菌服を脱ぎ悪たいをついた、世界各地で猛威を振るっている感染した人間を死に至らしめるリグマリオウイルスの研究チームに入ってから、
もう1ヶ月になる、俺のチームでは様々な動物でこのウイルスの抗体が出来ないか試しているが、まったく成果が出ていない。
牛のバイタルが変化し、血液を調べたらインフルエンザの反応が陰性だったのだ。急いで対策をとらなくては、純粋なサンプルが取れなくなったばかりか、他の動物も汚染してしまう可能性が高い。
ふと、窓の外に視線が止まった。他の棟に入って行く人間が見えたのだ。昼のチーフ桜井女史だった。若い年齢でありながら、他の大学か
ら引き抜かれてきた優秀な人間だ。もっとも、その優秀さよりもショートカットの童顔からは連想出来ない白衣の下のグラマラスの体の方が俺にはよっぽど重要なことだが。
「昼のチームの奴がいたから、話をしてくる。」
それが桜井女史であることはおくびにも出さず、防菌室の中にマイクで呼びかけた。同僚に手を振り返すと桜井女史の後を追いE棟に入った。


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最終更新:2007年08月14日 11:32