「……ふぅ」
本日何回目になるかわからないため息をつく。
時計を見るともうすぐ8時になろうとしていた。
文化祭が近くに迫っているから仕方がないか…。
なんで文化祭実行委員になんてなったんだろう。今更ながら後悔をする。
ちらりと別の方向を見る。相変わらず黙々と作業を続けているみたいだ。
「はぁ………」
またため息をつく。
すると不意に声をかけられた。
「ちょっと、藤井くん、ため息ばっかついてないで作業してよ!!」
「…へいへい」
気のない返事をし怠そうに作業を再開する。
まったく、真面目な女だと思う。
まったく、真面目な女だと思う。
文化祭実行委員のほかに生徒会とかもやっているらしい。
そんなんで疲れないのかねと思う。
俺には到底無理なことだろう。
「村山ぁ~、これっていつまでやんだよ~」
「…さぁ?終わるまでじゃない?」
曖昧な返事をされる。
わりと可愛い顔してるくせに残酷なことをいいますね。この人は。
しょうがない早く帰るために頑張るか。
それからの俺は早かった。普段はダラダラしているが頑張るときは頑張る俺だ。大して進んでなかったのを一気に完成させた。少し雑だけどな。
作業が終わって休んでいると村山の作業の手が止まる。どうやらあちらも終わったようだ。
時計を見るともう9時過ぎになっていた。
後片付けをし、やっと帰れる。村山はまだ片付けをしているが先に帰ってもいいかな。
なにやら扉のほうでカチャカチャと音が聞こえる。何かの用具の音だと思い無視して欠伸をする。
「お疲れ」
俺はそう言いながらカバンを持ち家に帰ったら何をしようかななどと考えながら扉へ向かい扉はガラガラと音を立て開く―――はずだった。
何故開かない!?
入るときはちゃんと開いたのに!!
開けようと扉に手をかけ力を入れるもガチッという音が鳴り開かなくなっていた。
ちなみにウチの学校の扉はドアノブがある押しタイプでもないし引きタイプでもなく横にスライドするタイプのやつだ。
もちろんここの用具室の扉も横にスライドするタイプの扉だ。
こうまでして開かないということは鍵が閉まっているとしか考えられないだろう。さっきのガチャガチャという音は鍵を閉めてる音だったのだ。
日直の先生、中に人がいないかどうか確かめてくれよ…。
俺が扉相手に格闘してるのを見て変に思わないやつはいないだろう。
村山も例外ではないだろう。
「……何やってるの?」
まるで変なものを見るような軽く軽蔑するような表情をしながら聞いてくる。
その村山の表情に軽く傷付きながらも質問に答える。「鍵が………鍵が閉まってる」
どうしようもない事実を告げる。
「ホントに!!?」
信じられないといった顔をしながらこちらに来て俺と同じように扉をガチャガチャと揺らして事の真実を確かめる。
やはり村山がやっても状況は全く変わらず扉には鍵がかかったままだった。
ここの―――今、俺達がいる用具室は扉が一つしかない。
教室などは二つあるのだが用具室は校舎内でも端にあるため扉が一つしかないのだ。
鍵がどうやっても開かないことを知り途方に暮れるがまだ諦める訳にはいかない。
他にも使える物があるはずだ!
自分のポケットを調べる。あ!!携帯がある!!
さすが文明の利器、肝心なとき役に立つね。
早速開き画面を見ると、
『圏外』
これはなんの冗談だろうか、こういうときにこれはないんじゃないかと、それはひどいんじゃないかと、携帯会社に小一時間問い詰めたいと思ったがやめといた。
未だに扉と格闘中の村山に声をかける。
「もう…扉は諦めよう、それより村山も携帯持ってるだろう?」
村山はアッと声を出すと慌てて携帯を出す。
アレ?あれは俺とおんなじ機種じゃないかなぁ、いやぁ偶然だなぁ。
村山は希望を持って携帯の画面を開いたのだろうが一瞬にしてその顔はガックリとうなだれた。
「藤井君のは…」
村山の言葉が終わる前に俺は懐からひょいと携帯を見せると村山はまたしてもガックリしていた。
きっとさっきの俺も同じような表情をしていたんだろうなぁ。
ここから脱出する方法がない訳ではない。
一つだけある。
それは窓から飛び降りる事だがここは4階だしなぁ、しかも下はコンクリで確実に投身自殺になっちゃうからなぁ…、これは却下と。そんなことを考えていると村山が急に立ちあがり壁に寄り掛かっている俺の隣へと座る。そして口を開く。
「私達って閉じ込められたの?」
今更だな、オイ。
「まぁ…そうなるな」
すると村山は膝を抱えて喋らなくなってしまった。
ちらりと村山のほうを見るが顔は腕に隠れて見えなかった。
耳を澄ますとヒック、ヒックと途切れ途切れに聞こえた。
泣いている村山を見て酷く自分が無力に感じた。
自分のせいでないとはいえ女の子が泣いているのだ。無視出来るほど外道ではない。
「今はよ…不安かもしれねぇけど、一日の辛抱だからさ…、だから泣くなよ」
俺の声を聞き村山は涙に濡れた顔を上げる。
「頼りのない男かもしれないけどさ…、話し相手ぐらいにはなれるぞ」
安心させるために精一杯の笑顔を見せる。
「ヒック…、ありっ、ありっ、ありがとぅ…ヒック」
まだ喋ろうとする村山の言葉を遮り、
「喋るのは泣き止んでからでいいぞー」
そう言った後にまた少し村山の声が部屋に響いた
村山が大分落ち着いて、しばらく沈黙する。
その状態が何分ぐらい続いただろうか。
1分だったかもしれないし10分だったかもしれない。そう感じるほど時間の感覚が変わっていた。
唐突に村山が口を開く。
「藤井君って好きな人とかいるの?」
「いきなり何を言って…」俺が全部言い終わる前に村山が続ける。
「私はいるよ…、それはね、いつもは適当なことばっかりやってるけど肝心なときには頼りになって安心させてくれる人なんだ」
村山は濡れたような目でこちらを見つめそして指が絡み顔がこっちへ近付いて来た。
唇と唇が触れるだけの簡単で短いキス。
だが二人の心を繋げるのは充分だった。
キスが終わり、お互いがお互いの顔を見合う。
村山ってこんな可愛いかったかな。俺はそんなことを考えていた。
いつものムスッとした仏頂面ではなく今目の前にあるのは顔がほんのり赤く可愛いらしい同級生の姿だった。
「村山、いいのか?」
その問い掛けにコクリと頷き眼を閉じて身を任せる。
俺はワイシャツのボタンを一個一個丁寧に外していく。
ボタンが全部外れると清楚な白色のブラが現れる。
白色のブラを上にずらすと小振りな胸が姿を現す。
肌がほんのり朱に染まっていて小振りな胸がとても艶やかに見えた。
その胸にそっと触れる。
触れた瞬間ビクッとなったが続けてという村山の声に従うことにした。
触れることから揉むことへと変えてみると、んっと小さく声をあげる。
さらに胸の中で一番敏感な突起の部分に触れるとぁんという声が聞こえた。
小さい胸は感度がいいというが彼女も例外ではなく、さらに誰もいないとはいえ学校でこういうことをしているという背徳感が興奮に拍車をかけているのだろう。
胸への愛撫はしばらく続いた。
ずっと胸を揉むと思いきや突起のほうへと手を滑らせコリコリと突起を弄ぶ。
ずっと手でやっていたかと思えば乳房を口に含み突起を舌でチロチロと弄っていた。
何らかの刺激が加わる度に艶やかな声をあげて反応をしていた。
手は休まず今度は下へと向かう。
スカートは面倒なので無視しショーツへ手がいく。
ブラとお揃いかこちらも清楚な白色のショーツだった。
すでにそのショーツは水分を含んでおり布越しに黒い恥毛が見えていた。
既に潤っているショーツを脱がす。
その下からは綺麗な桜色をした花弁が現れる。
布越しでもわかったように花弁は水気を帯びており思わずゴクリと唾を飲み込んでしまうほどであった。
「私だけ脱ぐのは恥ずかしいよ…」
もともと紅かった顔をさらに紅くさせぽそぽそと言う。
「そ、そうだな」
多少というか大分上擦った声で慌てて服を脱ぎだす。
服を脱ぎ終わるとお互いの身体に無い物を見合う。
俺のモノはやっぱりといっていいほど勃起しており村山が思わず絶句した。
そして村山のソコは既に潤っており準備はいらないだろう。
俺達は見つめ合うともう一度キスをした。
今度は長い長い大人のキス。
お互いの舌と舌を絡ませ唾液を交換しお互いを確かめ合う。
その行為が終わると二人の唇から唾液の橋が出来る。
長いキスが終わると彼女を仰向けにさせ俺のモノを彼女のソコにへと宛てがう。
「は、初めてだから…、優しく……」
不安を隠しきれない表情をするが、
「出来る限り努力するよ」
今、自分が返事出来るのはこのぐらいだった。
自分だって経験があるわけではない、だが彼女が安心してくれればいい。
力を入れると俺のモノ彼女の膣内へと入っていく。
途中で何かに当たる感触がした。
最初は何かわからなかったがすぐわかった。
彼女のほうを見るとコクリと頷く。
それに俺も頷き一気に入れる。
なんとも形容しがたい音がし彼女の表情は無理して笑っている感じだ。
「止めようか?」
彼女の身を案じそう提案するが、
「大丈夫だから、大丈夫だから」
と言って提案は消されてしまう。
「それに………、藤井君と繋がれて嬉しいの!」
涙ながらにしてそう言う彼女はとても愛しいものに感じた
俺のモノが全部入る。
彼女は未だに苦しそうな顔をしている。
結合部からは破瓜の証である血がモノに付着していた。
その苦しさを紛らわせるために顔を寄せキスをする。今度も舌を絡ませる大人のキス。
顔を離すと先程よりは苦しそうな顔をしていないような気がした。
そろそろと思いゆっくりと腰を動かす。
腰の速さは全然速くはないが彼女はあまり顔を歪ませていない。
段々と苦しそうな声から快楽混じりの声になってきた。
その声を聞くとおのずと腰のスピードが上がっていく。
それに比例していくように快楽の声も多くなってくる。
「あっ……んっ!………あぁ……いっん…!!!」
明らかにさっきとは違う反応に驚きつつも興奮を覚える。
腰を動かしながら口で胸への愛撫を加える。
「ひゃん!……っん…………………………………あぁ…ぃっ……んっ………んんっ!!」
改めてすごい変わりようだと思う。
さっきまで物凄く痛そうにしていたのがもうこれだ。「もう痛くない?」
と聞くと、
「なんか頭がジンジンして気持ち良いのぉ」
と返されたもんだ。
これは少し意地悪してやろうと思い俺はニヤッと笑ったのを彼女は気付かなかった。
俺は急に腰の動きを止めた。
彼女は何故という顔をする。
「まだ痛むだろう?そろそろ抜いたほうがいいかな?」
などとさっき聞いたくせにわざと意地悪をする。
すると彼女は泣きそうな顔になって、
「いや、もう、痛くないから動いてぇ、そうじゃないと私、おかしくなっちゃうよ」
大分切羽詰まったような声をだす。さっきとはまた別の苦しそうな顔をしている。
俺は笑いながら、
「でも血が出てるし」
結合部の血と愛液が混ざったものを掬い見せてみる。
「…そんなっ!」
止めて欲しくない、まだ繋がっていたい。
そう表情に表れているのを俺は知っていながらも意地悪をしている。
「どうすれば、いいの?」まるで飼い主を見上げる仔犬のような顔で俺を見上げる。
「おねだりをしてごらん」「な、なんてっ!?」
「それは…」
耳の近くで呟きそれを聞いた彼女は顔を紅く染める。
「言えないなら止めちゃうよ?」
意地悪な笑みを浮かべ言葉を待つ。
彼女は意を決したように口を開く。
「…私は処女で感じる淫乱です。私に精液注いで下さいっ!」
「…よく言えました」
それから俺は彼女を責め続けた。
腰のスピードもさっきよりも速くさらに手では乳房を揉みしだき口では彼女の口内を蹂躙した。
彼女は急な責めに耐え切れずもうイきそうになっている。
「俺も、もう少しだから一緒にイこう」
彼女は返事の変わりにギュっと抱きしめてくる。
そして俺達は一緒に果てた。
俺達は果てたあと気怠い身体をなんとか動かし、後始末をした。
お互いに目を合わせたりするとまだ気恥ずかしかったがしょうがないだろう。
二人とも服を着て寄り添うようにして眠った。



次の日
扉は何事もなかったかのようにすんなり開きちょっとムカついた。
このことを誰も知ってるものはおらず俺達の心の中に閉まっておくことにしよう。
その後どうなったかって?
もちろん俺と村山は付き合ってるよ!

~おわり~

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最終更新:2007年08月13日 17:23