石積・石工事

念佛宗(念仏宗)無量寿寺 佛教之王堂


神山組 主な念佛宗(念仏宗)無量寿寺内の作品


主たる土木工事の石積み・石張り・石工事

念仏宗無量寿寺での技術的特徴 「小端積み」〜念佛宗(念仏宗)無量寿寺式 層積
石と石の間に紙一枚も入らない正確さで四角い巨石を積み上げる。
とても珍しい積み方である。通常、特に大きな石を積む時には、石の広い面を見せながら積んで行くが、小端積は、広い所を贅沢に重ねて積む積み方。
安土桃山時代に、穴太衆(あのうしゅう)と呼ばれる石積師が、より強固な城壁を作る為に、考案した積み方。
この伝統的な技法も次の世代に素晴らしい形で残していきたい、という想いで、非常に大きな丹波石でこのような、美しい石積み(こば積み)が生まれた。
これだけのスケール、そして美しい小端積積みは、もう二度とできないかもしれない、という事で、石積みを担当した神山組の石匠の方々が、他で決して用いないという決意を込めて、「念佛宗(念仏宗)式小端積み」と命名した。


本堂前階段両脇の「糸垂らし」
南北鐘楼 基壇の巨石石積み:石積みの稜線は「糸垂らし」と呼ばれる
丹波石を使用(丹波地方で産出される非常に貴重な石)

糸垂らしとは
念佛宗(念仏宗)無量寿寺 鐘楼の石積みは、石と石の聞に紙一枚も入らない正確さで積み上げられており、その美しい稜線(りょうせん)は、糸の両端を持っ
て垂らしたような曲線であることから「糸垂らし」と呼ばれている。
「これだけの巨石を積んだ鐘楼の石積みは、日本でもここにしかないものです」と、造作工事に携わった神山組(こうやまぐみ)の石匠は自信をもって語られます。
あらゆる困難を克服し、成就した石匠の「強い信念、意志」を感じさせる会心(かいしん)の作。







最終更新:2016年07月03日 23:43