仁王像 仏像彫刻

念佛宗(念仏宗)無量寿寺 佛教之王堂 山門〜三国伝来の佛教美術


A pair of Guardian Deities stands on the two sides of the Main Gate.
The pair is the largest statue of Guardian Deities in the wor1d, produced by Mr.She Guo Ping, a living national treasure of China, mobilizing the traditional techniques of Buddha image image carvings in China.
中国人間国宝・余國平佛師により中国伝統の佛像彫刻技術を駆使して制作された、山内両脇に配す世界最大級・総漆塗りの阿吽の仁王像。





概要


中国工芸美術大師(人間国宝)仏師制作。
世界最大級の仁王像。
総檜材、総漆塗り。

念佛宗(念仏宗)無量寿寺 佛教之王堂の山門で金剛枠(こんごうしょ)を持って憤怒の形相で待っている仁王は、佛法と伽藍の守護神。筋骨隆々(きんこつりゅうりゅう)たる巨大な仁王は、金剛力士とも呼ばれ、山門に向かって右側の青い眼を輝かせ口を開けている方が、「阿形」。「阿」は、吐き出す息、ものの始まりを意味し、これを象徴する青い眼をしている。そして左側の口を閉じている「吽形」は、息を止めて紅潮した赤い眼をし、力を込めた右手の指先で、煩悩多き邪悪の徒輩(とはい)を今にも弾き飛ばさんとしている。
両者の呼吸がぴったり合うことを、「阿吽の呼吸」ともいい、両者があって初めてひとつの目的、浄土参りを達成できる。
「憤怒の相」で心して参れ 参詣する人々の悪の根源である心の中の煩悩・欲望を戒め、その仁王の鋭い眼差しは、乱れた俗界をどこまでも見渡し、「佛法は遊ぴではない、心して参れ」と、この先の浄域(じょういき)に臨む心構えを促している。


仁王の威容

仁王は、『大宝積経』においては、執金剛神と呼ばれる一人の守護神。それがいつしか二分身となり、仁王という名で親しまれ、山門に配置されるようになった。
『摂無礙経』(しょうむげきょう)には、その威容の一例として、「身相赤肉色、憤怒降魔の相、髪けい焔鬘冠(はつけいえんまんかん)、左手は拳にして腰を押し、右手に金剛枠を持つ、金剛宝の瓔珞に、天衣は獣皮の服、身を妙宝色に飾る」と記されている。

正法を護持する仁王

仁王は、「金剛杵を手にするもの」といわれ、釈迦如来の守護神として、絶えず煩悩を打ち砕くための金剛杵を手に、説法の場などを護っていることが、あらゆる佛教経典に説かれている。
説法される釈迦如来の両側ーから、「煩悩を断て」とばかりに憤怒の形相で立っている仁王は、全身から湧き出る迫力で説法の場を護る。
『今昔物語』巻第一では、舎利弗尊者が、外道と術を競う時、舎利弗尊者に味方した金剛力士が、外道側の大山を拳をもって打ち砕き、御備の面白・法力の貴く勇猛であることが、いよいよ五天竺に広まったとされている。
衆生済度の妨げをする佛敵を退治するために、天衣と髪を靡かせて舞い降りてきた仁王が、振るった拳は、佛の慈悲の心だったであろう。

 [参考資料]
 仁王像 ウィキペディア




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最終更新:2023年11月29日 19:41