エルフ

  • 人間より先にタムリエルに入植したと考えられている種族。
  • 尖った耳と、吊り上がった眼を持つ。
  • 人間と比べて非常に長命で、千年生きる者もいる。
  • もっとも、大抵は寿命が尽きる前に病気や戦乱で命を落とすため、そこまで生きる者は稀。
  • 「マー(Mer)」とはアルドメリ語でエルフという意味。「~マー」で「~エルフ」という意味*1
  • ダークエルフ以外のエルフは、自分たちをエイドラの末裔だと考えている。
  • エルフ種は総じて人間種との間に子供をもうけることが可能である。代表としてブレトンは太古に人間とエルフの間に出来た種族である。
  • エルフ装備には鷲を模した装飾が見られるが、これは鷹がエイドラの象徴として考えられているからである。前作オブリビオンのアイレイドの遺跡でも鷲を彫った彫刻が見られる。



ハイエルフ(アルトマー) -Alt-高貴な

南西のサマーセット島を故郷とする、金色の肌を持つ長身のエルフ。
極めて知能が高く、魔力や魔法の才能においては他の追随を許さない。
反面、魔法への感受性が高すぎるためか、より魔法に対して多大な影響を受けてしまう。
また、理系タイプの変人やエルフ至上主義の高慢な者も非常に多いが、中には戦争で余りに多くの命を奪った事への贖罪の念からアーケイの司祭として穏やかに生きる事を選んだり、スカイリムのウィンドヘルムのようなエルフ嫌いがとても蔓延るような街でも店を構えて商売に精を出すような人格者、世渡り上手もまた多い。
故にその本質は知的かつ高潔で正義感の強いものと言えるだろう。

宗教に関してはアルドマー系のエイドラ信仰をほぼ完全に残しており、アーリエルやマグナス、
イフレ、シラベインなどを崇拝している。
ロルカーンに関してはエイドラであったかつてのエルフ達を不死の次元から切り離した邪神という扱いであり、
かの神と関係の深いノルド含めて快く思っていない。
高度な魔法技術を有しながらも、かつてはタイバー・セプティムに敗れ去り、帝国の支配に甘んじていた。
しかし、政権を握ったサルモールがセプティム王朝の終焉と新帝国の脆弱さを機と見て独立を宣言、更には武力と秘術の行使により、
ヴァレンウッドとエルスウェーアを属国化することに成功。大陸を席巻し、一躍歴史の主役に躍り出る。

ダークエルフ(ダンマー) -Dun-黒き

青黒い肌と紅い瞳を持つエルフ。肉体、知性、魔力共に優れたエルフ族で、戦士・魔術師としての適性は非常に高い。
サマーセット島からモロウウィンドに流れ着いたチャイマーと呼ばれるエルフの末裔。
名字を持つ種族の一つである。
ノルド以上に排他的で差別的な種族であり、基本的に自分達以外の種族(特に人間と獣人)は片っ端から見下す傾向にある。
反面、親しくなった人物には絶大な信頼を寄せるのも彼等の特徴である。
彼等の宗教は独特であり、伝統的な先祖崇拝とデイドラ崇拝が基本となる。
アズラ、ボエシア、メファーラを善のデイドラとし、かつてはその転生体とされる三人の現人神を崇拝していた。
TES3にて現人神の正体が明らかになった後は三柱のデイドラが「奪還せし神々」として信仰されるようになり、
とある事情から固く禁じられてきたインドリル・ネレヴァルの信仰も復活したようである。
かつては現人神に守られモロウウィンドを支配していたが、現人神の消滅により彼等が守っていた都市が崩壊し、
立て続けに起こった火山の大噴火により故郷が壊滅状態に陥る。
その隙に攻めてきたアルゴニアンにモロウウィンドを征服されてしまい、
現在では各地方に落ち延びる羽目になってしまった。
スカイリムではノルドとの間に確執が生じており、差別がなくならない状況に鬱憤を溜めている。

チャイマー -Chi-変わってしまった

金色の肌を持つダークエルフのかつての姿。
サマーセットで隷属されていたがボエシア他二神の手助けを得て民族ごとモロウウインドに脱出した。
しかし、モロウウィンドには既にドワーフが住んでおり、文化的な違いからドワーフとチャイマーは対立。
モロウウィンドを侵略したノルドに対抗するため両者は同盟を結んだが、
ドワーフがロルカーンの心臓を入手したのを皮切りに、再び争いが始まった。
ドワーフの消滅後、アズラの名の下に“決して心臓の力を使用しない”と誓ったが、
トリビュナルが誓いを破り神の力を手に入れたためアズラが激怒し、現在のダークエルフの姿に変えられてしまった。
チャイマーとしての生き残りはいないものの、前々作に登場したヴィヴェックやアルマレクシアにその名残を見ることができる。

ウッドエルフ(ボズマー) -Bos-森の

ヴァレンウッドの森に住むエルフ。
少々背が低いのが特徴で、生来の特殊能力により動物を操ることができる。
射手として他種族の追随を許さない腕を持ち、狩人や盗賊としての適性がある。
反面、アルドマーの子孫でありながら魔法に対する適性はなく、魔術分野ではあまり見かけない。
明るくフレンドリーで親しみやすい人物が多いものの、奇人・変人が異常に多いという特徴もある。
宗教はアルドマーのエイドラ信仰が基本であるが、中でも森の神イフレに対する信仰が強い。
彼等の神話においてイフレは「語り部」であるとされ、太古のボズマーに多くの知識と祝福を授けたと言われている。
その際の盟約により草木を傷つける行為を禁じられており、現地のボズマーは完全な肉食であるとされる。
また、人間やエルフを食する文化もあり、他種族からは批判の対象となっている。

オーク(オーシマー) -Orsi-追放された

豚のような鼻と緑の肌、突き出た牙が特徴の種族。
戦士としての優れた才能を持ち狂戦士の能力を持つ、また鍛冶の匠としても有名。
その能力を生かして帝国軍に入隊するものも多い。
名前が特徴的であり、(名前)・(男性ならグロ、女性ならグラ)・(名字)と表記される。
獣人の一種だと思われがちだが実はエルフの一種で元はエイドラのトリニマックを信仰していたエルフ達だった。
トリニマックがボエシアに喰われマラキャスとなった時に彼らも現在の姿に変わってしまった。
男は筋肉質の美丈夫で、女は豊満な美女だったと伝えられている。
彼らが打ち建てた小国『オルシニウム』は寡勢でありながら、ブレトン・レッドガードの連合軍相手に30年以上戦い続けた。
その容姿から差別され、祖国を破壊された後も後ろ指を指され続けた非業の種族であったが、
3E417年、ついにハイロックに念願の故郷オルシニウムを再建することに成功した。
ただし、スカイリムに登場するオークのほとんどは太古の昔に住み着いた少数部族の末裔であり、
上記のような歴史は経験していない可能性が高い。
それ故か、過去作で見られたような卑屈さや底意地の悪さは持ち合わせていない。
実のところTES1ではクリーチャーとしての登場であったため、種族としての故郷を持っていない。
TES2でオークの王ゴートウォグ・グロ=ナグロムに協力して祖国再興を目指すという分岐展開があり、
それが好評だったためにプレイヤーキャラクターに登用されたという経緯がある。

ドワーフ(ドゥーマー、ディープエルフ) -Dwe-深き

かつてモロウウィンドとスカイリムに住んでいた種族。
ある時を境に種族ごと地上から消滅してしまった。
現在ではコープラスに感染した男性が一人だけ生存しており、テルヴァンニウィザードの隔離病棟で生活している。
今のタムリエルとは比較にならないほど高度な機械と魔法の技術を持っており、
ドワーフが創造した蒸気と魂石で動く機械人形や、地上と地下に跨る壮大な建造物群は、
彼らが世界から消え去って数千年が経過した現在でも原形を留めており、機械もその多くが稼動し続けている。
ドワーフの鎧というのは、この機械人形の装甲を引き剥がして作ったもの。
彼らの創造した金属は現在の技術では再現することが出来ないため、
鍛冶職人はもっぱらドワーフの道具を溶かすことで鍛造用の素材を得ているに過ぎない。
神々を信じず技術と理性を信奉する不可知論者であり、チャイマーとの関係は多くの場合険悪なものだった。
種族特有のテレパシー能力を所持していたり、他領域への移動を個人単位で行えるなど、
他の種族と一線を画している点が極めて多い。
しかし、ドワーフに関する上記のような事実は、民間伝承や誤った研究報告によって歪められており、
一般的には、神秘的な謎多き種族として認知されているのみである。
こうした現状を憂えてか、専門家はドワーフという呼称を敢えて避け、しばしばドゥーマーと表現する。

アイレイド(ワイルドエルフ)

シロディールをかつて支配していたエルフ。ワイルドエルフまたはハートランドのハイエルフとも呼ばれる。
現代のタムリエルよりも優れた魔法文明を築いており、再現不可能な魔法アイテムなども残されている。
強大な魔力を持ち、デイドラやアンデッドの軍隊を用いて人間を奴隷にして支配し、
さらに奴隷たちに拷問を行いそれを娯楽にしていたとされる。
しかし、このアイレイドの圧政もアレッシアが率いる奴隷の反乱によって終焉を迎える。
一般的には、この反乱はシロディールの奴隷達とスカイリムのノルドの支援によって成されたと考えられているが、
実際には当時アイレイドは群雄割拠の内乱状態にあり、アレッシアはこの内乱に合わせて蜂起したようだ。
人間側に協力するアイレイドも多くおり、反乱側のアイレイドの諸侯からはスカイリムと同程度以上に支援を受けていた。
そのため、アイレイドの支配体制の瓦解は、彼らの自身の力によってもたらされたとも言える。
これ以後シロディールの覇権は人間に移り人間の帝国が作られていくことになる。
人間に協力したアイレイドは、しばらくはシロディールに領地を持っていたが、
やがて人間の迫害から逃れるためにヴァレンウッドに亡命していった。
亡命者の中には、文明を拒絶してワイルドエルフになった者もいたという。
肌はダンマーほど浅黒くはないがアルトマーほど青白くない色をしている。

アルドマー -Ald-太古の

エルフの先祖。アルドメリ大陸からタムリエルに渡ってきた。
タムリエル各地に移り住み、様々なエルフに派生した。
アルドメリ(Aldmeri)というのは「アルドマー(Aldmer)の~」という意味。

ファルメル、ファルマー -Fal-雪の

かつてはスカイリムに暮らす文明的なエルフの一種族であったが、
イスグラモル率いるノルドとの戦争に敗れ、仲間であったドゥーマー(ドワーフ)の裏切りに遭い、
地底の奥深く、あるいは地上でも人里離れた山奥に追いやられてしまった。
それゆえ、地上に暮らす全ての種族を憎んでいると言われ、発見しようものなら問答無用で襲いかかってくる。
ドゥーマーが与えた毒性の菌類と長い地底生活の影響で視力を失っており、その代わりに他の感覚が鋭くなっている。
シャウラスやシャルバグといった生物を飼育しており、外骨格は住居や武器、トーテムなど広く利用している。

スノーエルフ(ファルマー) -Fal-雪の

ファルメルのかつての姿。長身で白髪、雪のように白い肌を持つエルフ。
エルノフェイ言語とも異なる、彼等特有の複雑な言語体系を持っており、もはや解読できる人物は数名しかいない。
ソルスセイムの伝承によれば、戦場での彼等は弓と槍を巧みに使い、馬を駆ったとされている。
宗教はアルドマーの流れを汲むエイドラ信仰であり、特にアーリエルへの信仰が強かったと言われている。
メレシック時代には、スカイリムの広い範囲にアルトマーと同等の高度な魔法文明を築いていた。
後期にイスグラモル率いるノルド一族がアトモーラからの帰還を果たし、しばらくの間は平和に共存していたものの、
涙の夜と呼ばれる事件で彼等がノルドを虐殺したことにより種族間の戦争に突入。
事件の原因は領土紛争であったとも、ノルド達の“持ち物”を欲したからとも言われているが、明らかではない。
永きに渡る戦争はノルドの勝利に終わり、ソルスセイム島のモースリング峠での敗北を期に生き残った者達は各地に離散した。
その多くは保護を申し出たドワーフ達の策謀により今日のファルメルへと姿を変えられてしまったものの、
隷属を拒絶し、スノーエルフとしての存在と矜持を保って生き残った者達も少数ながら存在した。
4E201年時点では二人の生き残りがいるものの、一般にその存在は知られていないため、
実在するかもわからない神秘の種族という扱いで様々な民話や俗説が知られている。
有名な物では、伝承に語られる「氷の民」や「ウィスプマザー」の正体がスノーエルフであるとする説がある。
また、スコールの伝承では生き残ったスノーエルフの一部がリークリングになったとされているが、
専門家には馬鹿げた話と一蹴されている。

マオーマー -Maor-熱帯の

シーエルフやトロピカルエルフと呼ばれる。タムリエルの南に浮かぶピャンドニアに住んでいる。
タムリエルとは基本的に敵対関係にあるらしく、彼等やピャンドニアについて言及されることはほとんど無い。
『狼の女王』の記述によれば、彼等の肌はゼリーのようでほとんど色を持っておらず、虚ろな目を持ち、雑音のような声で話すとのこと。

レフトハンドエルフ

かつてヨクーダ大陸に存在したエルフ、古代のレッドガードと敵対していた。


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最終更新:2023年08月01日 00:12

*1 大本は人々を表す言葉だが、