ルギアはすでに満身創痍の様子で、肩で息をしながらもテレパシーによって弱々しい声を響かせていた。
 体中が痛くて、上手く動かなくて、今まで感じた事の無いほどに気分が悪いと言う事だ。
 ぐったりとしたルギアの身体を見ながら、そりゃそうだと、男は薄ら笑いを浮かべた。
 彼の身体は傷つき、もう一人で立ち上がる事も出来ないほどに疲労している。生きているだけマシだという状況である。
「助けて欲しいか?」
『助け……てぇ、苦しいよ……』
 腕のようになっている翼で、自らのぽっこりした腹を押さえ、ルギアは蹲っていた。
 モンスターボールはちゃんと排泄されたとはいえ、その後素手でかき回したりした事もあって、内蔵へのダメージが大きそうだ。
 今も絶える事のない、激しい腹痛に苛まれながら、ルギアは縋るような目で彼を見つめてくる。
 そこまで縋られては、少しぐらいは期待に応えてやらなくては。白衣の内側から、注射器の入ったケースを取り出す。
 ポケモンをより効率的に調教するための、常習性を高めた麻薬である。一度投与されれば、体が薬を求め、二度と野生には戻れなくなるだろう。
 床に蹲って震えている、ルギアの頭をそっとなで、長い首を指でなぞって血管を探す。
 やがて、丁度良い血管を見つけたのか、男はそこに注射器の針を刺して、中身を注入した。
「……ッ!」
 ひんやりした感触が首筋から広がり、体中へと拡散していくと同時に、身体を苛む痛みや苦しみが薄れていくのを感じる。
 身体だけではない。心を包んでいた絶望感、屈辱感と言った感情も、ふっと軽くなる。
『あはっ、あははは……ッ』
 テレパシーを通じて笑い声が聞こえてくるが、麻薬の作用で、普段無意識の内に行っている、相手と周波数を合わせて思念を送ると言う行為が難しくなり、その笑い声にはかなりのノイズが混じっていた。
 ルギアが笑いながら失禁する。自ら作った黄色水溜りに寝転がって、幸福感に包まれた笑顔を作り、仰向けで天井を見上げていた。
 幼生に与えるにしては、少し純度が高すぎただろうかと、男は少し心配そうな表情をしたが、すぐにあの薄ら笑いを浮かべていた。
 とりあえず、これで調教が再開できそうだ。
 幸せそうに笑い続けているルギアの側へと、男がモンスターボールを一つ投げた。
 モンジャラがボールから出てきて触手を蠢かせるが、自分の側でポケモンが繰り出されたと言うのに、ルギアは何の反応も示す事無く、天井を見上げるだけだった。
 この分だと、麻薬の効果はしばらく残りそうだ。男はモンジャラへと、決められている通りやれと命じる。
 モンジャラはすぐにルギアの身体へと絡み着き、触手を使ってルギアの身体を拘束し、スリットから出たままになっている、萎えたペニスへも細い触手を絡ませる。
 ストロー程度の太さしかない管が、ルギアのペニスを這い回り、麻薬によって感度を高められている彼は、すぐに身体を痙攣させながらペニスを勃起させ、先走りを噴出した。
 随分とせっかちな反応だなと、男が野次を飛ばし、モンジャラは決められていた通り、細い触手の先端を鈴口へと延ばして言った。
――ぬぷ……
 小さな鈴口をいっぱいに押し拡げて、触手がルギアの尿道へと飲み込まれていく。根元に行くほど少しずつ太くなっていくそれが、鈴口を拡張しながら奥を目指した。
「ハッ――、ハッ……!?」
 ルギアはもはや言葉もない様子で、身体を痙攣させ続ける。本来なら痛みを感じるはずだが、今の彼は触手が尿道を這いずり回る刺激を、何倍もの感度でその身に受けていた。
 これ以上入らないというところまで行くと、粘液を纏った触手が、ズルズルと鈴口から引きずり出されていき、また奥まで差し込まれていく。
 体中で最も敏感な部分を乱雑に押し拡げられ、快楽を擦り込まれ、ルギアは狂わんばかりに嬌声を漏らし、腰を振りさえしていた。
 途方もない刺激に翻弄されながら、確実に絶頂へと上り詰めていく。そしてまさに絶頂に達しようと言う瞬間、ペニスをきつく締め上げられた。
「……ッ…」
 モンジャラの触手がペニスをきつく締め上げ、射精を抑制させている。早く出したい、出させてくださいと、ピントのずれた声が男の頭に響いた。
 それに応えるように、男がルギアへと近づいていくと、モンジャラは尿道から触手を引き抜き、少ししてからペニスを締める触手も解いた。
 さっきまでピタッと閉じていた鈴口が、大口を開けている様子を面白そうに鑑賞すると、次に男は自分の小指をその鈴口にあてがった。
 さっきの触手などより二周り以上も太いが、気にせずにルギアの鈴口へと押し付け、無理矢理挿入していく。
『い、いだっ、いたぁあああいいいっ!!』
 さすがにこの痛みは麻薬でも相殺し切れなかったようで、ルギアのテレパシーが暴走するように、ひたすら痛みを訴えかけてくる。
 それも無視して小指を根元までいれ、そのままぐにぐにと動かした。ルギアは、モンジャラの触手による拘束で身動きも取れず、尿道を弄ばれ続ける。
 鈴口と尿道が小指の大きさにさえも慣れ、ルギアの口から嬌声が漏れ始めるのに、そう時間は掛からなかった。
 鈴口に栓をされている状態のため、イくこともできず、ルギアは白目を剥いて嬌声を上げながら、ひたすら身体を痙攣させ続けた。
 男が指を引き抜くと、ピンク色に染まった精液が勢い良く溢れ出した。

「ひぃっ……くぅ……ッ!!」
 麻薬の効果も切れ、再び身体を苛む激しい苦痛に襲われながら、ルギアは小刻みに震え続けていた。
 口からは嗚咽が漏れ、気力も体力も根こそぎ奪われてしまった状態で、床に放置されていた。
 さっきの薬を、もう一度打って欲しい。そんな懇願もあったが、男はあえてそれを無視して、苦痛に悶えるルギアを鑑賞している。床に蹲って震え続ける姿は、見ていて飽きないものだった。
「どうしても、さっきの薬をまた打って欲しいのか?」
『は、はいぃ……。もう、体中、苦しくて……、痛…くて……』
 ルギアは首だけを上げて男を見つめながら、泣きつくように懇願する。もう頭の中は、苦痛から逃れようとする思いに支配されていた。
 男は、わざとらしく思案顔を浮かべてルギアの様子を見ていたが、やがて何かを思いついたように、一旦その場から離れ、乗馬用の鞭を持って帰ってくる。
 相変わらず縋りつくように視線を向けてくるルギアの顔を、思い切り叩き、床に倒れると、追い討ちをかけるように頬を、首を、腹を、背中を、翼を、何度も叩き続ける。
「俺が満足するまで耐えられたら、また薬を打ってやるよ」
「――ッ!」
 ルギアは擦れた息を漏らしながら、歯を食いしばる。まだ一回しか使ってないのに、もうこんなに薬を求めている。
 男は満足気な表情を浮かべながら、鞭を振るい続ける。バチンッ、と激しい音を立てて、ルギアの身体を鞭が打ち、体中が赤く腫れ上がっていく。
 それでもルギアは薬欲しさに痛みに耐え、歯を食いしばっている。体中震えながら、やまない痛みに絶えず涙を流しながら、口は開いていない。
 男は鞭を打ち続けながら、ルギアの横腹を蹴っ飛ばし、仰向けに引っくり返すと、その腹を思い切り踏み付ける。
「ゲェッ……!?」
 ルギアが堪らず醜い悲鳴を上げた。男はすかさず手首のスナップを聞かせて、ルギアの頬を思い切り鞭で打つ。
「ひがっ……!」
 口の中に靴を突っ込んで、床に押し付けると、ルギアの歯が数本纏めて折れた。
 その状態で鞭を打ち続ければ、もう悲鳴は止まらない。喉が枯れて悲鳴すら上がらなくなっても鞭打ちは続き、終了したのはルギアが気絶してからだった。

ルギアが目を覚ますと、目の前には正方形の小さなプールが設けられ、そこに無数のメタモン蠢いていた。
 何事かと、体に残る苦痛に耐えながら周囲を見回すと、プールを挟んで向かい側に、あの男が立っているのが見えた。
 その手には注射器が握られている。ルギアの視線がその注射器へと釘付けになったのを確認すると、男はそれをプールの中に投げ込んだ。
 無数のメタモンが蠢くプールの底へと、注射器がゆっくりと沈んでいく。
「ほら、お前にやるよ。取って来ないのか?」
 沈んでいく注射器を見つめながら、ルギアは重い身体を引き摺って、プールの中へと落ちて行った。
 あれさえあれば、苦痛も無くなってまた幸せな気持ちに慣れる。動くだけで体中に激痛が走るが、あれさえあればと、ルギアは自分自身もメタモンのプールへと飲み込まれ、注射器を目指した。
 彼の住んでいた海とは違い、泳ぎにくくてたまらないが、陸にいるよりは体が軽い。なんとか注射器へも辿りつけそうだ。
 そう思った瞬間、脚に何かが纏わりつくのを感じた。それがメタモンであるのは当然だったが、もはや彼には注射器以外は目に入らないらしく、残された全ての力を使って、プールの底へと沈む注射器を目指した。
 だが、力を押さえられた上に、満身創痍の彼では、変身していないメタモンすら全く歯が立たない。
 無数のメタモンが体中を拘束し、口に股間のスリットに肛門にと、穴を見つけては底へと侵入しようとする。
 麻薬の効果も無い今、それらの行為は一片の快楽も与えてはくれない、苦痛そのものだ。
 メタモンたちに弄ばれ、溺れながら、彼は白目を剥いて悲鳴を上げ続けていた。
 再度気絶しそうになると、今度は何かに頭を掴まれ、ぐぐっと力を込められる。頭蓋が割れるかと思うような痛みに、彼の意識はまた引き戻された。焦点の定まらぬ目で、目の前を見つめる。
(僕……?)
 彼自身と全く同じ容姿をしたルギアがそこにいた。メタモンが彼の姿に変身したのである。
 だが、彼と違ってそのルギアは精気に漲り、万全の状態であり、また力を押さえつけられている訳でもない。
 つまりは、ルギアが本来持つのと同じ力を持っている。そんな相手に、彼では抵抗すらも出来はしなかった。

 大量のメタモンが肛門から直腸へと入り込み、腹がパンパンに膨れて痛みすら感じる。
 そこへ栓をするように、メタモンの変身したルギアが、いきり立ったペニスを挿入する。
 やはり快感など微塵も感じず、薄れ行く意識に苦痛を刻み付けられるばかりの行為であった。
 メタモンが入ったままの直腸へと、大量の精液が送り込まれ彼の腹が更に膨らんでいく。
 ルギアは薄れ行く意識の中で、ひたすら注射器へとその翼を伸ばす。自分ではそれを使う事も出来ないのに、苦痛から逃れたい一心が、限界を超えているはずの彼の身体を動かした。
「がぼっ……!?」
 別のメタモンも彼の姿に変身し出したようで、尻を犯されながら、今度は口の中へとペニスを捻じ込まれる。
 彼の周りでは、メタモンたちが次々彼の姿へと変身し始めていた。中には、彼の直腸の中で変身をし始めるメタモンまでおり、彼は泣きながら自分と同じ姿をしたメタモンを、肛門から産み落とす事となった。
 注射器は、すでに踏み潰され、中の液体も流れ出てしまった。ルギアは絶望の涙を流しながら、無数の自分によって輪姦されて続ける。

 全てのメタモンたちが満足する頃には、ルギアの体中が精液に塗れ、胃袋の中から腸の隅々までも精液で満たされていた。
 数え切れないほどの回数精液を飲まされ、直腸へと流し込まれた。もはや息も絶え絶え、身動き一つも取れないほど追い込まれている。
 その場で少し身体を動かす程度の余力すらも失われ、あの男が近寄ってきても、ルギアは眼球だけを動かして相手を捕らえた。
『も、もう……やだぁ……、助けてよ……』
 受け入れえもらえる筈も無いのに、ルギアは男に対して縋りつくしかなかった。
 必死にテレパシーで語りかけ、助けてくれと懇願する。こんな所にはもう居たくない。こんな苦しい思いはもう嫌だと。
 男はさも鬱陶しそうな表情を浮かべ、ルギアの顎を蹴り上げた。テレパシーの声が止まると、男は満足そうに笑った。
「もう使い物にならないようだし、そろそろ終わりにするか?」
 そう言いながら、腰のモンスターボールを手に取る。ルギアは、男の言葉の裏の意味を読み取れず、自分の懇願が受け入れられたのかと、笑みを浮かべてさえいた。
 やはり彼はルギアと入っても幼生なのだなと、男は改めて感じた。臆病で頭も悪いし、それに小さい。
 だが、生体のサイズだったらとても処理し切れなかっただろう。男の投げたモンスターボールから、ルギアの目の前にポケモンが現われる。
 マルノームだ。何を考えているのか分からない、精気を欠いた瞳に、もはや死にかけのルギアを映している。
「食っていいぞ」
 男がそう許可を出した瞬間、マルノームが口を開けた。ルギアの見ている前で、口はどんどん大きくなり続け、彼を丸呑みできるほどにまで拡がっていく。
 許して、ごめんなさい、と切羽詰った声が男の頭の中に響いた。もう二度と文句は言わないだとか、毎日犯されてもいいとか、薬をねだったりしないからとか、男の機嫌を取ろうと無数の言葉をかけた。
 だが、男はそれを煩いと一蹴し、大口を開けたマルノームがさらにルギアへと接近する。
 その場から動く力さえも残されていない彼は、恐怖に震えながら、そのときを待つしかなかった。
「ひっ……」

 マルノームが、ルギアの頭を口の中へと入れる。首が長いせいで、身体はまだ口の外だが、顔だけが胃袋へと導かれる形となった。
 悪臭の漂う巨大な胃袋の中へと導かれ、その胃袋から分泌される液体へと、顔がつく。
――ジュッ
 今まで感じた事も無いような激痛が、彼を襲う。ルギアは残った力全てを使って暴れた。
 その間にも顔に付着したマルノームの胃酸が、彼の皮膚を溶かし、骨まで達しようとしている。
 何処にそんな力が残されていたのか分からないほどに彼は暴れ、やがては「ぬぽんっ」と音を立ててマルノームの口から脱出する。
「うっわー……」
 ルギアの顔が明るい場所へと晒される。それを見た男は、さも気持ち悪そうにそう声を漏らした。
 顔の表皮はほとんど溶け、肉が露出していた。それさえも溶けはじめ顎は筋肉を失って、ほとんど骨だけになってぶらぶらと揺れている。
 目も胃酸に直接触れたせいで崩壊し、彼にはもう光を感じる事さえも出来なくなっていた。
『痛い、死んじゃうぅ!! いだっ、みえないぃいい、なに、いやぁああああ』
 今までで最大の音量で、テレパシーが頭の中に響く。断末魔のような悲鳴に、男も思わず耳をふさいだ。
 だが、頭に直接伝わってくるのだから、一向に音量は下がらない。
「さっさと喰っちまえ!」
 あまりの煩さに顔をしかめながら、男はマルノームに命令する。今度は脚の方から咥え込んだ。
 さっきので力を使い果たしたのか、ルギアはもうピクリとも動かず、激しい呼吸を繰り返すばかりだ。
 足の先が消化液へと触れる。もう痛みはほとんど無く、感じるのは途方も無い熱さだけだった。
 胴体をほとんど飲み込むと、マルノームは口を閉じ始め、ルギアの首から先だけが外に出たままになる。
 マルノームはそのまま、麺を啜るようにルギアの首を飲み込んで行き、やがては完全にマルノームの胃袋へと消えていった。
 それと同時に、テレパシーの音量は下がり始め、数十秒もした頃には完全に途切れる。
 ルギアの体の形に膨らんでいたマルノームの腹も、5分もすれば元の形に戻り、消化が完了した事を告げた。
 モンスターボールへと戻そうとする間際、マルノームがげっぷをして、黒い球体を吐き出す。ルギアに飲み込ませていた爆弾だった。

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最終更新:2009年05月30日 22:12