今朝の事だ。
監禁部屋へと向かうと、ミュウツーはもう起きていた。いや、眠れなかったのだろうか。
とにかく、釈然としない顔で座り込んでいた。
「仲間はどうした」
ドアを開けると、開口一番こう尋ねたきた。
全員無事だと言うと、ならいい、と言ったきり黙った。

それから暫くはお互い黙っていたが、不意にミュウツーが小さく呻いた。
腹を摩っているところを見ると、どうやら尿意や便意を覚えているらしい。
この場でして自分で掃除するか、それとも便所で台詞を言いながらするか問いかけると、
「…………此処でする」
と、蚊の鳴くような声で返事をした。
ならば、とその様を観察させてもらう事にする。
もう、文句は言わなかった。ただ、少しあきらめたような目でこちらを一瞥しただけだ。
その目線の中に、同じく少しだが、淫の気を感じたのは……きっと気のせいではない。

「ん……ッ」
じわりと割れ目が広がり、零れた尿が静かに太ももを伝う。
「はぁ……ふぅ……」
じょぼじょぼとみっともない水音が零れ、床を濡らしていく。
その尿の溜りに、ぼと、ぼとり、と、便の塊が落ちる。
その様も、カメラで撮影する。
勿論、こんな様は屈辱以外の何でもない……と、本人は思っている筈だ。
だが、それだけではないことはもう知っている。
口に出さないだけで、この状況に身体は燃え上がっているだろう。

排泄を終えると、ミュウツーは自らモップを握り、出ろ、と言った。
仕方がないので、部屋から出た。
その後部屋に戻り、バイブを仕掛けて出かけた。



ミュウツーに、極太のバイブレーターを渡す。
イボが大量に生えた、入れる事を躊躇する代物だ。
これでするか、それとも自分の指でするか。
ただし、バイブの場合は1回イけばいいが、指の場合は10回イかなければ、やめてはならないと。
どちらにせよ恥ずかしい台詞を言わなければならないのは同じだと悟ったらしく、それなら指で、と答えた。

ミュウツーは羞恥に顔を赤く染めながらも、なんとか台詞を言い始めた。
「い、今から……ご主人様を思って、オ、……オナニー、します。見て、ください……」
まず、筋をゆっくりなぞり始めた。
撫ぜるうちに、くぱぁ、と筋が開き、丸い指先をするりと飲み込んだ。
「あ……ぅ。……ご主人様、指が……入り、ました……」
演技、と思っているのだろう。少なくとも本人は、まだ性に溺れたつもりではないらしい。
だがその様はどう見ても、演技ではなかった。
淫らな顔で淫靡な言葉を吐き、蜜を滴らせる。どう見ても、淫乱な肉奴隷だった。

軽い刺激だけでは物足りなくなったのだろう。
中指を胎内で掻き回し、外側の指は無意識に、鎮座した豆をこりこりと刺激している。
もう片手は、すべすべとした胸板を撫で回している。
どうやら、以前より更に感じやすくなっているらしい。
「ご、ご主人様……見て、ください……ご主人様を思って、こんなに……」
すっかりぐしょぐしょになった秘所を開くと、もうそこからは雌の臭いしかしなかった。
「あッ、あぁ…………ッ!」
やがて、びくりと身体が揺れた。軽く達したらしい。
「……あと……9回、か?」
こちらを嫌そうに見るミュウツー。首を振って、やり直しだと告げる。
イく時はご主人様を呼びながら、ご主人様だけを思い、ご主人様を思いながら……それがルールだ。
そう告げると、ミュウツーは愕然とした。が、すぐにオナニーを再開した。
ご主人様、ご主人様と、名を呟きながら。

5回を重ねた辺りから、ミュウツーの様子に変化が現れ始めた。
今まで台詞そのままだった言葉が、まるで本心からのような滑らかな調子に変わっている。
繰り返すうちに目覚めたのか、自己暗示にかかったのか。
どちらにしても、今までで一番壊れたように見えた。
「ご主人様、見て……中が、熱くて、熱くて……あッ、お、奥、奥に指が、当たってる……ひぁッ! こ、ここが一番、気持ちいい……!」
もはや全ての指が、秘所に飲み込まれていた。夢中でぐちゅぐちゅと掻き回すと、床に愛液の溜まりが出来た。
話せば話すほど、感じるらしい。
「……あ……皮が、むけた……ぴりぴりする……でも、んっ、触ると、あぁッ!」
むけたクリトリスを摘み、びくびくと身体ん痙攣させる。
「ひぁッ、ご主人様、ご主人様、イ、イく……ごしゅじんさまあああッ!!」
そうしてミュウツーは、6回目の絶頂を迎えた。

それから指では物足りないとばかりに、先ほどの極太バイブを自ら秘所にぶち込んだ。
愛液があっても引っ掛かるそれを、捩込むように押し込む。
イボと振動は、一瞬でミュウツーを昇天させた。
裂けた痛みなど、もう快感に比べれば二の次らしい。

ミュウツーは、催眠術を使う。
それは、人間の性質根本から変えられる程協力な力を持つ。
勿論今は、力を封じているので使えない筈だ。
だが今、その暗示が彼自身にかかっているらしい。
自分は淫乱で、主人の肉欲を満足させる為の奴隷だと。
暗示は解けてしまえばおしまいだ。定着させなければ。

そう思ううちに、ミュウツーは10回目の絶頂を味わっていた。ポケモンも潮を吹くとは知っていたが、これほどのものを見るのは初めてだった。
すぐにまた自慰を始めようとしたので、バイブを取り上げた。
ミュウツーが、呆然とした顔でこちらを見る。
「やッ、まだ……まだ、イきたい……!」
手も秘所に行かないように押さえると、
「イ、イきたい! イかせてッ、イかせてくださいッ!」
そう潤んだ目で訴えた。
やはり。今ミュウツーは自分を淫乱だと思い込んでいる。そうでなければ、本来こんな事を言うはずがない。
自己暗示と調教の相乗効果だろう。
もう10回達したから、主人が自慰をしなくていいと言った。そう告げると、それがご主人様の意思ならば……と、暴れるのをやめた。



調教は、ほぼ完了したも同然だ。だが、それはあくまでミュウツー自身の自己暗示に過ぎない。
つまり今彼の中には、最強のポケモンミュウツーと肉奴隷、二つの自分が存在している。
最強のポケモンとしての自我を完全に崩壊させるには、まだまだ調教が必要になる。

さて、彼がここでおとなしく調教を受けているのは何故か。
彼が今だミュウツーなのは何故か。
決まっている。彼の仲間を人質にとっているからだ。
ミュウツーという最強のポケモンとしての自我を守る盾にして、自我を砕く矛。
これを、利用しない手はない。



仲間に逢わせてやろう。そう言うと、ミュウツーの目が、最強のポケモンとしての光を取り戻したように見えた。
「……本当か? 条件は何だ。今度は何をさせるつもりだ」
条件、という時、その中に肉欲の色が見えたのは、おそらく気のせいではない。
条件はないと言った瞬間、残念そうな顔をしたことも。
あと、少しだ。あと少しで、ミュウツーは、最強のポケモンでなくなる。

目隠しをして、仲間のいる部屋まで連れていく。
入った時には、もう仲間の内数匹が待っていた。奇妙な模様のリザードンに、人懐っこい顔をしたカイリューだ。
目隠しを解くや否や、ミュウツーは二匹に駆け寄った。
「リザードン! カイリュー! よかった、無事だったんだな……」
甘い。あれだけの目にあって、まだ、甘すぎる。

「……え? あ、熱ッ……」
ミュウツーは、リザードンの下敷きになっていた。
その腹には、がちがちに勃起した、まるで熱した鉄棒のような肉棒が押し当てられている。
「リザー、ドン……何、故……」
ミュウツーが悲鳴を上げたのは、リザードンが尾の炎を閃かせたのは同時だった。

計画通りだ。
調教、記憶操作されたリザードンにとって、ミュウツーは仲間でもなんでもない。唯の交尾の相手でしかない。
彼はまさしく、ミュウツーを壊す最強の武器だった。

どろどろとマグマのように流れる先走りを秘所に塗り付け、リザードンは一気に挿入した。
「ひッ!? や、やめ……リザードン……あ、つ……奥、に、当たっ……ッ!」
ミュウツーの声も、もう届かない。もとより唯の獣、むしろこちらのほうが自然としら思う。
「ふぁッ、あッ、あぁッ!?」
お構いなしにぐちょぐちょと秘所を掻き回しながら、リザードンは腰を打ち付けた。
その度にミュウツーは貫かれ(恐らく子宮口近くまで入っているだろう)、身体をびくびくと痙攣させた。
ぱんぱんと破裂音にも似た音が響き、雄と雌の臭いが溢れ出す。
気がつけばミュウツーは、四つん這いにされていた。
リザードンは後ろに跨がって、なお腰を振り続ける。
今まで傍観していたカイリューが、ミュウツー達に歩み寄った。
「カ、カイリュー……お前、は……ッ」
期待を抱く間もなかっただろう。カイリューもやはり勃起したそれを、ミュウツーの口内に押し込んだ。

後ろからリザードンに、前からカイリューに犯され、流石のミュウツーも涙目になっている。
自分の仲間にレイプされているんだから、ある意味当然だった。
自分の事を忘れられ、ただ性欲を満たすために使われる。
だから、ミュウツーが疑問を抱くのは当然だ。

私は……誰だ。

目で、そう訴えてきた。
だからこちらも、目で答える。

お前は、ただの肉奴隷だ。

「ぐぅぅぅッ!?」
肉の塊が震える。痙攣する。精液と愛液が
どぷどぷと溢れ出す。
ミュウツーは、目を見開いた。
その眼から、すうっと静かに意思の炎が消えるのが解った。

最強のポケモン、ミュウツーはこの日、この世から消えた。



レポートも最後になりそうだし、その後の話をしよう。
ミュウツーの自我は崩壊し、肉奴隷としての彼(今は彼女と呼ぶべきか)のみが残った。
今はクライアントの元で、昼夜問わず犯されているらしい。
こちらは一介の調教師なので、知り及ぶ所ではないのだが。

とにかく、今回のレポートはここで終了だ。
また次のクライアントが来るまで――



  ――END――

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最終更新:2014年01月15日 21:26