エキストラセンソリーな日々

【文章】
三点リーダーと中黒の使い方はさておき、
なろうの一人称の中ではよく書き込めている方だと思います。
文章の安定度は高い方。地の文と会話文の間に改行が無いので
横視点移動が苦手な人はちょっと読み難い印象になるかも。

【設定】
超能力!! ということで読み進めて見ましたが、
一般的に認知されている超能力の系統等は違い、
作者のオリジナルな力の系統となっています。
ネーミングが西尾系で効果はジャンプのM0みたいな印象です。

【キャラクター】
主人公である織神葉月、一見無個性に感じられる彼を何処まで
好きになれるかがこの作品を読み進める鍵ではないでしょうか。
厨二好きに目がない自分は、ところどころに出てくるその要素に
ちょこっと背中を刺激されます。

【構成・内容】
プロローグだけでも4話と長く続きます。しかし、展開が薄いということでもなく
作者がプロローグにて書ききっておきたいことがあるが故の長さだと思います。
故に、序章-4 彼方に。-Over there-まで読んで、お腹いっぱいにならなかった
方は、いざススメと言いたい。

【総括】
作者さんも言っている通り、学園都市というキーワード、TS要素という人を選ぶ
要素が入っているため、苦手な方は事前回避推奨です。しかし、マイナス要素を
押しのけてでも、続きを読んでみようという読み気を誘う物語性がこの作品にはある。
話数もあるので、序盤で温めた厨二要素が花開くことを期待して、お気に入りボタンを入れました。
最終更新:2011年10月01日 15:37