「そういえば、あの人、右腕が……」

 ここは、平和の訪れた世界。

 人とレプリロイドが手を取り合い、共存への道を歩み始めた、平和な世界。

「右腕が、なかったの」




 帰還した英雄、再会した仲間たち。

「これから、ずっと……ずっと一緒にいてね?」

 訪れたのは、安定と安寧の日々。

 戦士が必要となくなった世界で、英雄は何を思うのか――

「お願い、私の側を、離れないで!」

 少女の想いに、英雄は、ゼロは答えることが出来るのか。


「アイツが本当に復活したのなら、オレはもう一度、剣を取り……戦う」


 世界は、戦士に休息を許さない。

「君の力を持ってしても、復活した彼には勝てないかも知れない。それでも行くの?」

 突き付けられる現実と、目を反らすことの出来ない真実。

「あまり、あの娘を泣かせるな。お前さんだって、あの娘の気持ちには気付いているはずだ」

 再び剣を取る戦士に、英雄に、世界は如何様に応え、

「アルエット、私たちがもし戻らなかったときは……みんなをお願いね?」

 受け止めてくれるのか。


「オレは自分の過去に、決着を付けたい。だからオレは、オメガと戦う!」


 ゼロとオメガ、過去と未来、そして『今』を賭けた英雄と救世主の戦いが、はじまろう
としている。


「ゼロ、行きましょう。魔法の国、ミッドチルダへ――!」




           ロックマンゼロ-逆襲の救世主-

            2009年1月、投下開始予定


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最終更新:2008年11月04日 00:17