物語は、終わったはずだった――
「ねぇ、なのはママ? ゼロは今頃、何をしてるのかなぁ?」
物語は完結し、思い出されるだけの思い出となり、
「ねぇ、ゼロ、あの話しを聞かせて」
物語は完結し、語られるだけの伝承となった。
「あなたの行った、魔法の国のお話しを」
そう、思っていた――
「連続魔導師襲撃事件?」
新たにはじまる物語と、巻き起こる事件。
世界は再び争乱に包まれ、世界はとめどなく血を欲する。
「ジェイル・スカリエッティ事件から一年も経っていないのに、また厄介な話や」
凶悪なる事件に巻き込まれていく機動六課、
彼女らが操作をしていく先に見える、一つの真実。
「間違いない……あいつは、あの男は」
―――ゼロだ!!!―――
連続魔導師襲撃事件主犯ゼロ、多次元世界に指名手配開始。
「嘘だ、ゼロがそんなことをするわけがない!」
否定するフェイトに、
「現に、シグナムは奴と戦い、やられている。犯人は、奴しかいない」
突き刺さるのは厳然たる事実。
幾つもの事実と現実、そこに策謀と陰謀の影が折り重なり、
「八神はやて及び機動六課全隊員を拘束せよ……尚、抵抗が見られ、拘束不可能と判断し
た場合、これの抹殺も許可する」
フェイトを初めとした機動六課の仲間たちに、決断を迫る。
「私は、ゼロを信じる。世界中が彼を信じなくても、私だけは信じ続ける!」
一人事件の真相を追い続けるフェイトが、世界の果てに見たものとは?
「違う……お前は、ゼロじゃない」
目の前にいる赤き存在を、フェイトは愕然として見つめてる。
「お前は……お前は、誰だ――!?」
その問いに、赤き存在は答える。唯一絶対の、答えを。
「我は――メシアなり」
ロックマンゼロ-逆襲の救世主-
2009年 投下予定
最終更新:2009年01月16日 15:37