私 機動六課部隊長 八神はやては今回与えられた任務について、盛大にタメ息を吐いた。
内容は『ホテル・アグスタで行われるオークションの警護』というもの。

「お門違いも良いところやん」

確かにそのオークションにはロストロギア紛いの代物が出品されたりする。
だけど遺失物管理部の名を持つとは言え、六課の仕事は即時対応と言う新しい形式を確立させること。
ソレを広める事で管理局の事件への対応力を挙げ、ついでにその功績を使って私が順調に出世するための部隊。
それが何で道楽の金持ち共が骨董品に金をつぎ込む場所の警護などせねば成らないのだろう?
コレもすべては地上本部の一室から先日掛かってきた電話のせいだ……ちくしょ~あの大タヌキめ~



「はい、おはようございます! 毎度お世話になってます、遺失物管理部機動六課でございま~す」

「なんだ? 通販にでも掛け間違えたか? 切るぞ」

『このヤロウ……人がせっかく出るのが怖い電話に出て、愛想全開で対応してやればふざけやがって!
 そのシールみたいなもみ上げと連結したヒゲを毟り取るぞ!? ゴラァア!!』

……なんて言えるほど偉くなりたいな~実際はと言えば……

「堪忍してください。六課のはやてです~今日はレジアス中将自らお電話いただきまして~」

そう、ワザワザ私の部屋の直通で電話を掛けてこられたのは、地上本部の実質的トップとして君臨するレジアス・ゲイズ中将。
海に吸い取られる優秀な人材を抜きにして、地上の治安を守ってきた凄い御人。黒い噂も聴くけど、まぁ偉い人なんてそんなモンや。

「リニアレールの件では報告書を読んだ。
無茶をして集めた優秀な人材と機材を腐らせる愚は犯さなかったようだな? 評価できる結果だ」

「ありがとうございます。何せコネを総動員して集めましたから。
必ず結果を出すという気構えで……もちろん中将のご支援あってこそですけど?」

私みたいな管理が異世界出身の新参者が、二十歳を前にしてここまで出世できた理由は大きく分けて二つある。
一つは失ってしまった大事な家族、初代リィンフォースより託された魔道師としての能力。
もう一つは波乱万丈な人生のうちに積み上げた各方面へのコネ・人脈だ。
そしてその各方面への人脈やコネは公にしているモノで二つほど。
一つはハラウオン一家を中心とした海へのモノ。もう一つは騎士カリムを中心とした聖王教会へのモノ。
そして前者二つへは隠している裏のコネ。それがいま電話をしているレジアス中将をメインとした陸へのモノ。

「当然だ。普通ならば陸で海と教会連中の実験的部隊運営などさせるものか。
 貴様らが上手くやれば、陸と海の大きすぎる戦力格差是正に対する一つのアプローチが確立する。故に好きにやらせているのだ」

「はい。心得とりますよ」

この裏のコネは他の二つとは大きく異なる。それはお互いが完全な利益の一致によって動いていることだ。
もし六課が失敗をしても、レジアス中将は一切問題を抱えない。
逆も然りであり、万が一にもレジアス中将が失脚するような事が起きても、六課は被害を被らない。
故にどんな資料にも残らない関係であり、正にギリギリと言った表現が相応しい。





「話は変わるがホテル・アグスタでのオークション、知っているな?」

「あのロストロギア紛いの品も出品するきな臭い奴ですか?」

何かどこぞのフェレットが参加するとかしないとかで、興奮していた記憶がある。
もっともお仕事でもなければそういった品物とお付き合いする趣味は無いわけやけど……

「そうだ。既にいくつかの部隊に警護を命じているが、そこに六課を加える。お前ら三バカは出席者に顔でも出しておけ」

「はぁ!? 私らは即時対応の攻勢部隊であって……」

オークションの警護!? 如何してそんな事を私の六課がせなあかんの?
『遂にボケたか? ヒゲゴリラめ!』
そんな決して口を出ないだろう文句が脳内で飛び交い、受話器を握る手に力が入りかけて……一喝された。

「戯けが! 華々しい活躍だけが部隊の質を決めるのではない!
 知識人や権力者に覚えよくして置くことも、大事な功績のうち。後に効いてくるのだ。
そう言ったことが解らんようでは……ワシの後釜には座れんな? 小タヌキめ」

「っ!? これは一本取られました……八神はやて、精進します!」



「……今にして思うと完全に乗せられとる。ウチもまだまだや」

面倒なお仕事をプレゼントされた事を、敬礼して電話を切ってから気が付いた。
たぶんレジアス中将は自分がお呼ばれしていた案件を私に押し付けたのだろう。
財界にも理解者が多い人やから、そう言った事態もおかしくは無い。それに……

「あの人のコネが無いなら、招待客って事で中になんて入れないやん……
私たちのドレス姿で老人方を喜ばせ、自分の株を上げようって魂胆やな? 古狸め~」

本当に隙が無い……これが地上の治安を守り抜いてきた猛将の実力か!?
悔しさでガリガリと奥歯を噛み締めていると、通信の端末から響くのは部下であり家族である湖の騎士の明るい声。

「はやてちゃ~ん、そろそろ時間です」

「そやな~いま行く」

「三人のドレスもしっかり準備万端です~」

「お~しっかり頼む。今日のうちの戦装束やからな!」

私はパチンと両の頬を左右の手で挟むように一打ち。下らないと思える任務に気合を入れ直して、私は自分の仕事部屋を後にした。
部下達には悪いが今回は前回のような任務には成らない。本来の警備部隊も配置についているのだ。
悪く言えば退屈な時間だけを消費する事に成るだろう。そんな中で私はお洒落な戦装束 ドレスを纏って金持ちどもの相手。
申し訳が立たない気もするが、そこも確かに私の戦場。


……今にして思うとそんな考えがあの失態を生んだのかもしれない。






「警備の体制は問題無さそうだね?」

「うん、先任の陸士部隊の隊長さんも良くできた人だったよ」

「これは間違いなく私ら六課はお飾りや」

魔法が飛び交う何時もの職場とは異なるホテルのロビーを、バリアジャケットとは異なる華やかなドレスと言う鎧を纏い、彼女達は歩く。
高町なのは、フェイト・T・ハラオウン、八神はやて。機動六課の中枢メンバーにして、管理局期待の三大ホープ。

「でもやるからには気は抜けない。フォワード達の配置は?」

「一応陸士部隊の穴になる部分に配置したよ」

「向こうさんから以来があれば各分隊の副隊長とザフィーラが遊撃っちゅう形や。
 それとシャマルにも現場管制をお願いしとる。今やるべきはこんなもんやな」

口から漏れるのは部隊運営と拠点防御に必要な案件の数々。されど彼女達の姿はやはりどこから見ても着飾ったドレスのソレだ。
そして周りから降り注ぐ好機の視線が自分達の役割を再認識させるもの。

「「「あぁ……客寄せパンダだ」」」と

不意に近寄ってくる中年男性。好意だけの笑みを浮かべた男性。
仕立ての良いスーツを纏い、背後には黒服にサングラスのSPを引き連れている。
告げられるのは自己紹介と挨拶がセットになった常等文句。続けられるのは鼻に付かない程度のお世辞と自慢話。

「□□□氏のお噂はかねがね、管理局にも多大なご協力を頂いているそうで……」

それにまず答えるのは、はやてだ。部隊長と言う役職上、前線に出ることは少ないし、出来ない。
ならばこんな時こそ、彼女が親友達よりも一歩前へと出る時。汚い世の波から部下を守るのも上司の立派な仕事。
実験部隊などと言うメンドウな仕事を請けなければ、それぞれ執務官や教導官としてより有意義な時間になったはず。
それを蹴って自分の夢に付き合ってくれた親友の為、このある種修羅の巷を一人で切り抜ける程度の覚悟ではやては居た。
けれど……

「ズルイよ、はやてちゃん」

「へ?」

「一人で全部受け答えしちゃうんだもん」

「は?」

まさかそんな事で、良かれと思ってやったことで文句を言われると思わなかったはやては目をパチクリ。
片やなのはとフェイトは親友に向ける最上級の微笑で答える。

「私たちは友達でしょ?」

「友達なら良い事も悪い事も一緒に……」

「ほな……付き合ってもらおか? 退屈で、嫌気の差しそうな……地味な戦いやけど」






そんな華やかで地味な戦いが繰り広げられているホテル・アグスタは周囲を森に囲まれている。
これは景観という意味で最良のものだが、防衛と言う事を考えた場合、襲撃者に対して多数の遮蔽物を提供する事を意味していた。
その遮蔽物だが多勢の進軍を阻むという面と、少数の潜入を助けるという二つの側面があり、一概に評価は出来ない。
だが今回のような警護という六課や他の陸士の任務にとっては、不利と言わざるえない。
なぜならば『小数で潜入し、多勢に進撃する』ことが出来るその訪問者が見事に隠されてしまうから。


「ドクターのオモチャが来た……やられてるけど」

森の中、木の陰でその人物は指先に止まる不思議な虫の明滅を見て、囁くように呟いた。
声の主は年端も行かない小さな少女。淡い紫色の輝く長い髪、色白の肌。
顔は明瞭な表情を欠いており、額には奇妙な紋様、瞳も鉱物のような変わらぬ色を宿す。

「そうか……だがアソコにはお前の探し物は無いのだろう?」

囁きに答えるのは少女の後ろに控えていた中年の男性。ガッシリとした体と強固な意志を宿す瞳から、歴戦の魔道師としての過去が窺える。

「ガラクタなど捨て置けば良い。ここに居る事がやつに知れたら、何か余計な事を依頼されるに決まって……」

ここからは見えないオモチャやガラクタに向かって、あいも変わらず平坦な視線を向ける少女に、男がそう言いかけた。
そんなときに狙ったようになり響く通信を受信した事を知らせる電子音。ため息をつく男を無視して、少女は指を一振り。

「ごきげんよう、ルーテシア。それに騎士ゼスト」

開かれた通信用のウィンドウに映し出されるのは、白衣に身を包んだ長身の男だ。
金色の瞳に紫の髪。すべてを見下したようなニヤニヤとして気味が悪い微笑み。

「ごきげんよう、ドクター」

「何のようだ、スカリエッティ」

男の名はDrジェイル・スカリエッティ。多次元世界で指名手配される次元犯罪者。
罪状は生命操作や人体改造などに代表される違法研究。その成果として存在するルーテシアとゼストと、この変人の立場は難しいものがある。

「ちょっとお願い事があってね。アソコにはレリックは無いみたいなんだ。
実に興味深い研究材料が『断る。レリックが絡まない限り、我らは不可侵の……』
ルーテシアはどうだい? 引き受けてくれるかな?」

自分を無視して年端もいかない少女へと矛先を向け直すスカリエッティに、ゼストは舌打ちを一つ。
当然ながら好意など抱いていない自分よりも、幼く拒む理由も存在しないルーテシアへと言葉を向けるほうが容易いからだ。

「良いよ」

「本当かい? ありがとう、ルーテシア。今度お菓子とお茶をご馳走しよう」

ゼストの心配を体現するように、ルーテシアはコクリと肯定で首を曲げる。
完全に予想していただろうに、まるで予想外の嬉しい出来事だと言いたげなアクションで御礼を約束するスカリエッティ。

「チーズケーキ」

「ん?」

「森の小熊のチーズケーキが良い」

だがそんな嫌味なアクションなど、ルーテシアには関係の無い事だ。
純粋な食欲と言う欲求と味の探求の成果として、以前食べて気に入ったケーキ屋の名前と商品名を呟く。
そんな僅かながら子供っぽいアクションにスカリエッティとゼスト、どちらも程度の差があれど笑みの形を作った。

「解った、準備しておこう。お茶はダージリンだね?」

「ミルクたっぷりで」

「心得たよ、お姫様。欲しい物のデータは君のデバイス アスクレピオスに転送したからね?」

コクリとルーテシアが頷いて、スカリエッティを映したウィンドウも消える。嫌な奴の目が無くなったのを確認して、ゼストは聞いた。

「良いのか?」

「うん。私はドクターの事嫌いじゃないし……それに……」

「ん?」

続けて放たれたルーテシアの何気ない言葉に、ゼストは胸を打つ痛みを覚える。

「新しく調整された私の体、まだ出力限界を試して無いから」

『調整された体』
ルーテシアとゼスト、二人は普通の人間ではない。スカリエッティの作品なのだ。
レリックと呼ばれる高次元魔力結晶体を体に埋め込まれた人造魔道師 レリックウェポン。
だが二人の間には純然たる差がある。ゼストは普通の人間として生まれて、死後レリックウェポンとなった。

「そうか……無理はするなよ」

しかしルーテシアは生まれる前、とある女性の腹から胎児の段階で取り出され、調整を受けて生まれた。
つまり生まれついて、純然たるレリックウェポン。他の自分を知らないし、レリックが埋まっていない状態など考えられない。
自分が異質な存在であると言う認識が無ければ、その圧倒的な力を振るう事にためらいなど生まれない。


「解ってる。無理をせず……でも全力を出す」

ルーテシアの胸元で交差された両の手は黒のグローブで覆われている。
その甲の部分では紫色の玉が輝きを放ち、彼女の内から溢れ出す魔力により、虫が這うような音を立てて同色のラインが走った。

「行くよ、アスクレピオス」

「YES」

「汝ら這いずるモノ、飛翔するモノ、踏み潰すモノ。硬き甲殻、節なる多足、複数なる瞳」

レリックに裏打ちされた底なしの魔力が、呪文と共に辺りを満たし、目を伏せたルーテシアの長い髪を揺らす。
そんな姿を見つつゼストは呟いた。

「魔法を使う姿はメガーヌにそっくりだ」

ゼストの部下として地上所属としては破格の能力を持つ召喚士だった女性 メガーヌ・アルピーノ。
本人同士には面識が無くとも、確かにルーテシアとは血が繋がった関係であり、魔道師の素養は間違いなくメガーヌ譲りだ。
アスクレピオスと言うデバイスも改良を加えながらも受け継ぎ、ガリューと言う人型の知性ある召喚虫は親子二代に忠誠を誓う。


だがルーテシアとメガーヌ、二人の間には純然たる差が存在している。
それは……『人間で在るか否か』。人間と魔力炉のような……純然たる出力の差だ。


「我が呼び声に答えよ…『蟲』…招来」

生まれるのは余りにも大きくて緻密な魔法の形態。ルーテシアの魔法が形を成すのは自らの近くではない。
離れた場所、ホテル・アグスタを中心にした複数の場所で同時に展開される彼女の魔力光を放つ魔法陣。
どれもが召喚魔法独特の形状を示し、その底は異世界へと繋がる扉。這い出てくるのは様々な『蟲』。

「行って……」

囁くような命令に各地から同意を示す歯軋りや羽ばたきの音がルーテシアの耳に届いた。
母親譲りの魔法技能でレリックの有り余る魔力を制御し、無数の召喚虫を一気に複数のポイントへと召喚。
更に遠距離複数の召喚を維持・制御しながら、状況に応じて更に新しい魔法を発動していく。
それらの動作を淡々とこなし、召喚虫たちが告げる戦況と被害者の悲鳴や怒号にも、眉の一つ動かさず表情は変わらない。

『ルーテシアは心が無い』

故に戸惑わない。力に恐怖しない。異形を屈服させる事に疑問が無い。
踏み潰される相手の悲鳴が雑音にしか聴こえない。善悪など価値を持たない。
故に……ルーテシアは『強者足る』のだ。




「コレって!」

『間違いないぜ、相棒』

「キャウウ!?」

襲来したガジェットは六課の副隊長と防衛部隊の先鋭による遊撃で、キャロたちフォアード陣が配置された防衛ラインには届かなかった。
敵の数も徐々に減っていき、誰もが戦いの終焉を感じた時、ソレは来たのだ。
奇しくも最初に気付いたのは、竜やら死霊を操る同じ召喚士であるキャロ・ル・ルシエとその相棒であるバクラとフリード。

「どうしたの? キャロ」

「召喚魔法です!」

隣に控えていたエリオの疑問にキャロが叫ぶ。その言葉に僅かに離れていたティアナがクロスミラージュを構え直した。

「それってアンタと同じ?」

「あぁ、そうだ。だが……」

キャロに変わり、バクラがティアナの疑問に答えつつ……訂正を一つ。

「桁が違う」



「なんやこの魔力反応!」

お得意様に愛想を言う偽りの表情を吹き飛ばし、機動六課部隊長たる八神はやてが周りの目を気にするでもなく叫んだ。
返事は直ぐに来る。まずは隊舎の管制室にいるロングアーチから。先程までの冷静な声とは違う驚きの色を含んで。

「アグスタを中心にした複数のポイントで、召喚魔法の発現を確認!」

「召喚! この反応全部が!?」

召喚は決して簡単な魔法ではない。異なる世界に存在するモノを、次元という厚い壁を越えて呼び出すのだ。
他の魔法よりも魔力効率もいいとは言えず、制御も難しい。それを遠距離で、複数行うのがどれだけ難しいか察するのは容易い。

「召喚されたモノの確認は?」

「こちらシャマル、前線との連絡取れました。映像を受信、そっちに映しますね」

魔法が展開された場所を示すウィンドウに重なり、展開される画面を覗き込んで、はやては思わず呟く。

「……ウゲ」

映し出されたのは無数の昆虫。アリ、カブトムシ、ノミ、ハチ、ゴキブリ。
通常の乙女ならば脊髄反射的に『ウゲ~』となるだろう。しかもコイツらは……デカイ。
少なくとも陸士部隊達の防衛線を食い破れるだけの大きさ。

「なのはちゃん、フェイトちゃん。ドレス着て『キャッキャ、ウッフッフ♪』はしまいや。
 外の防衛線で迎撃を指揮を取り、存分に本来の仕事をしてえな?」

「「了解!!」」

通信から響く声に頷き、はやては再びディスプレイを睨みつけ、指示を飛ばす。
本当の彼女の戦いもまた、始まった。



「オレ様たちでもこの程度だ」

ティアナを中心とした防衛戦の打ち合わせの最中、キャロの体でバクラは己の後ろに居並ぶ死霊たちを指差す。
その数は十を遥かに超えている。だがそれでも……周りから伝えられる虫の数や大きさは比較になるモノではない。

「それって……普通じゃないですよね?」

「あぁ、普通なら魔道師が一人で出せる出力じゃねえと思うんだが……」

「例えどんな相手でも! 倒すしかないわ」

僅かに顔を青くするエリオに答えていたバクラに、ティアナが気合を入れる。

「倒す? 違うな」

「なっ!?」

だがバクラが何を言ってやがる?と言う視線を向けるのだから、ティアナはカチンときた視線をぶつけ返す。

「私達のお仕事は守り切ることです」

「っ!! 解ってるわ……」

「焦ってんじゃねえよ? ケッケッケ」

徐々に近づいてくるバキバキと言う木をねじ切るような音、虫が上げるまさに金切り声。
それが直ぐに彼らを戦士の顔へと戻す。

「行くわよ!?」

「「「おう!!」」」

ティアナの掛け声にスバルにエリオ、そしてキャロが返す。内心ではバクラが呟いた。


『さ~て、メンドウな相手になりそうだ……』



と言う事で……


『キャロとバクラが久し振りの強敵に激突する事になりそうです』

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最終更新:2008年07月01日 17:24