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                         魔法少女リリカルなのは外伝・ラクロアの勇者

         第五話


ナイトガンダムがこの世界に来てから初めて剣を取った戦い。
金槌を修羅のように振舞わす少女『ヴィータ』を相手に、空が飛べないというハンデを負いつつも、
ナイトガンダムは互角の勝負を繰り広げた。何時までも続くと思われた騎士同士の決闘。だが、

          「スター・・・ライト・・・・・・・ブレイカァァァァァァ!!!!!!!!」

魔力を収集されてるにも関わらずに、なのはが放った捨て身のスターライトブレイカー、
桃色に輝く砲撃が、ナイトガンダム達を閉じ込めていた結界を破壊した瞬間、この場にいる全員の戦いは終わりを迎えた。

                        そして

  • 時空管理局本局

                       時空管理局

独自のシステムにより各次元世界の管理し、質量兵器や危険なロストロギアの規制や各世界の監視や管理。
時には、次元犯罪者や違法研究、ロストロギア密売行為などの摘発など、次元世界で起こる様々な事態に対応するために作られた組織。
各管理世界にはそれぞれ部署が存在し、発祥の地であるミッドチルダには地上本部が存在する。
そして、次元航行艦のドックも兼ねた本局は次元空間内に存在し、常に大小様々な航行艦が忙しなく出入りを繰り返していた。
『リンディ・ハラオウン』が艦長を務める巡航L級8番艦『アースラ』も、忙しなく出入りを繰り返す航行艦の内の一つとして、ドックに入港した。
数名の負傷者と、異世界の客人を乗せて。

「検査の結果、怪我は対した事ないそうです。ただ、魔道師の魔力の源『リンカーコア』が異様なほど小さくなっているそうです」
アースラでオペレーター業務や、執務官補佐などを行なっている『エイミィ・リミエッタ』は本局内に幾つも設置されたエレベータの内の一つに乗りながら、
倒れたなのはの容態を、心痛な面持ちで報告する。
彼女にとって、なのはとの付き合いはそれ程長くは無いが、それでも知らない仲ではない。
むしろ『それ程長くない付き合い』でも彼女にとっては、なのはは可愛い妹の様な存在であった。
そんな彼女が、突然の襲撃にあい『被害者』となってしまった事に、エイミィは襲撃者への怒りと、
対応が遅すぎた自分達への怒りを抑えるのに必死だった。だからだろうか、
リンディやクロノですら、彼女から発する何時もの明るさを少しも感じ取る事は出来なかった。
「・・・・・・そう。じゃあやっぱり、一連の事件と同じ流れね」
エイミィの報告から数秒の沈黙の後、同じエレベーターに乗っているリンディ・ハラオウンは確認するように呟く。

彼女も、なのはが『被害者』になった事に戸惑いと驚きを隠せないでいた。無論、なのはの様な子供が被害にあう事件は、
様々な管理世界、それこそ地球でも珍しくはない。リンディもまた、それなりに長い管理局での仕事でその様な子供を、時には変わり果てた姿を
見たこともある。だが、それらはすべて自分とは縁もゆかりもない子供達。だからこそ、あの時は『仕事』と割り切りることで冷静でいられた。
だが、自分はまだまだだった。その事をリンディ・ハラオウンはモニター越しになのはがフェイト達によって抱きかかえられている姿を見た瞬間、
嫌というほど思い知らされた。
今回被害を受けたのは自分が知っている子。それだけで自分が磨き上げてきた冷静さや慎重さに揺らぎが出てしまった。
それでも尚、それを顔に出す事無くリンディは現場で慌てるスタッフ達を一喝、テキパキと指示を出し、なのはの収容や周囲の建物の復元などを行なわせた。
余計な時間を消費せずにスムーズにこれらの事が出来たのは、『提督』としてのリンディの実力と『子を持つ親』としてのリンディの思い、
そして、優秀なアースラのスタッフ、これらの要素の賜物である。

「やはり・・・・休暇は延期ですかね?流れ的に家の担当になっちゃいそうですし」
一通りの報告が終ったエイミィは、今度は自分が思っている事を口にする。
本来なら、階級的にこのような無駄話は御法度なのだが、リンディはこのような会話も気軽に付き合ってくれる。
だからこそエイミィは尋ねる。少しでも気分を紛らわすために。
「仕方ないわ。そういうお仕事だもの」
そんなエイミィの気持ちを感じ取ったのか、リンディはわざとらしく困った顔をしながらエイミィの方を向きながら答える。
その表情を見たエイミィは内心でリンディに感謝の言葉を呟きながらも、次の話に入る。
「あとは・・・・ガンダム君についてですね」

フェイト達と一緒にヴォルケンリッターと戦ったガンダムは、その風貌は勿論、地球の出身ではない事が直に分かったため、
事情や出身世界の特定のため、一緒に本局に来てもらう事となった。
本来なら、許可無く管理外の世界に訪れた事や、フェイト達より早く現場に居合わせた重用参考人として、
入り口にゴツい監視のついたアースラの室内に閉じ込めておくべきなのだが、
なのはやフェイトを助けた事や、ナイトガンダム自身も偶然により地球に来た事、そして自分達の指示に素直に従った事を考慮し、
今は執務官でもある自分の息子、『クロノ・ハラオウン』を『監視』に付け、なのは達の見舞いに同行させていた。
最も『監視』と言っても、後に提出する報告書対策のためであり、今回に限っては正直な所、『名ばかり』である。

「ええ。彼がいなかったらフェイトさん達も危なかったし、事件の首謀者すら特定できなかったわ。
それに彼、話しからして次元漂流者だから、直にでも彼の世界を探し出して、送ってあげたいんだけど」
「『スダ・ドアカワールド』でしたっけ?そんな名前の世界所か、ガンダム君の様な種族すら今まで見た事がありません。
これはかなり時間が掛かりますね」

ガンダムから聞いたMS族。このような種族はエイミィ達も初めて見るどころか、管理局本局のデータベースにすら存在しなかった。
正に『新種発見』と言っても過言ではないし、個人的に発表などをすれば、それこそ色んな賞が貰えるだろう。
『スダ・ドアカワールド』に関しても、今までMS族という種族が発見されなかった以上、当然データベースには無かった。
正に未知の世界を探す行為。彼の世界を探す事の困難さを、エイミィは嫌という程思い知らされた。

「幸い、襲撃者・・・闇の書のプログラム達を見張るために仕掛けたセンサーに、多次元からきたと思われる光りが感知されていました。
そこから辿れば・・・・どうにか・・・・。ですけど、彼らを見張るために仕掛けたセンサーが結局は役に立たなくて、別の意味で役に立ちましたね・・・・はは」
「結果が出たという事で納得しましょ。でもごめんね、エイミィ。応援を何人かつけるからお願いね」
「分かりました。ですけど、ガンダム君って見た目からインパクトありますからね。よくなのはちゃんの世界で騒ぎになりませんでしたね」
「何でも保護をしてくれた家が、特許を幾つも持ってる有名な機械工学の人の所だったらしいわ。それで周囲には『お手伝いロボット』
として知れ渡ってるみたい。」
「なるほど、確かにガンダム君って見た目はロボットって事で通りますからね」
目的の階に着いたため、二人はエレベーターから降りる。
暫らく廊下を歩いた後、左右に分かれている所で二人は止まった。
「それじゃエイミィ、私はガンダム君の所に行って来るわ。詳しい話を聞きたいから」
「はい、分かりました。私はなのはちゃんの所に行ってきます。レイジングハートとバルディッシュの部品を発注した事を伝えておきたいですし」

  • 本局内一室

「ですけどよかった。なのはが軽い怪我ですんで」
「君のおかげさ、本当に感謝している」
ここに来て直に身体検査となのはのお見舞い、自分についての軽い説明など行なったナイトガンダムは、
今は本局の一室に案内され、備え付けられたソファに座りながらクロノと一緒にリンディの到着を待っていた。
「あと、なのはやフェイトと同じで、僕に対しても敬語は要らないよ。僕もその方が気が楽だ」
「わかったよ、クロノ。だが、次元世界・・・・・正直頭が追いつかないな・・・」
腕を組み、目を閉じ考え込むナイトガンダムの姿に、クロノは無意識に微笑む。
「僕としては、冷静に事態を飲み込む君の胆の大きさに関心するばかりさ。
あと詳しい説明は艦長がしてくれる。そろそろ来る筈なんだが・・・・」
一度時計を確認したクロノは扉の方に顔を向ける。すると、来客を告げるブザーと共に、右手に資料を持ったリンディが入ってきた。

リンディが入室したのと入れ替わりに、クロノは別件があるため退室。
今はリンディとナイトガンダムが、互いに座りながら詳しい説明を行なっていた。
「つまりガンダム君は『サタンガンダム』という相手によって、この世界に飛ばされたのね」
「はい。正直自ら生んだ油断の結果・・・・・お恥ずかしい限りです」
俯きながら話すナイトガンダムは、改めて自分の油断を恥じた。
あの時、サタンガンダムを倒した安心感にひたらなければ、このような事にならずに済んだ。
だが、自分は運が良い。忍殿達のように、異邦人である自分を保護してくれたり、疑いもせずに話を聞いてくれる人達に会えたのだから。
もし、奴が言ったような世界に飛ばされていたら、自分はおそらく生きてはいなかっただろう。
「そんなに落ち込まないの。貴方は自分の世界を救うために戦った。立派な事だわ」
「いえ、奴の行いを許せなかっただけです。それに仲間の皆がいたからこそ掴めた勝利。決して自分だけでは勝つことは出来なかったでしょう」
自分を真っ直ぐに見つめながら話すナイトガンダムに、リンディは笑みを漏らすと同時に彼の純粋さに好感を持った。
彼女も伊達に提督をやっているわけではない。相手が人間では無くとも瞳を見れば彼の言葉が嘘偽りでないことは直に理解でした。
「(・・・純粋な子ね・・・・フェイトさんやなのはさんの様な・・・・・)とにかく、事情は分かったわ。本当なら本局の方で
貴方を保護すのが規則なんだけれど、地球で貴方のことが知れ渡っている以上、無理強いはしないつもりよ。
それと、貴方の世界『スダ・ドアカワールド』に関しても、こちらで捜索をするわ。だから安心して任せて頂戴」
「・・・・・ありがとうございます。リンディ殿・・・・・・・何から何まで・・・・何処の物かも分からぬ私に・・・・・ここまでの事をして頂き」
己の感謝を表すため、ナイトガンダムはソファから降り、リンディの前で跪き頭を垂れた。
「いいのよ、そんなに畏まらなくても・・・・・・・それと、これはね、個人的なお願いなんだけれど・・・・・」
今度はリンディが俯き、言葉を詰まらせる。だが、数秒の間のあと、覚悟を決めたようにナイトガンダムを見据える。
「貴方の力を・・・・・・貸してもらえないかしら」
「・・・・あの騎士達の事ですね」
リンディの言葉の意味を、ナイトガンダムは直に理解した。おそらく、今日戦った騎士達の相手に自分の力を貸して欲しいということなのだろう。
正直、その申し出を受け入れる気はあった。だが、
「私も、恩義に報いるため、貴方達の力になりたい。ですが私は空を飛べない。今回の戦闘では上手く立ち回る事ができましたが
次はそうもいかないでしょう。足手まといにしかならない」
拳を握り締め、悔しそうに呟くナイトガンダムに、リンディはそっと近づき、彼の肩に手を乗せた。
「それなら大丈夫。貴方にもリンカーコアがあるから、魔法が使える筈。飛行は勿論、訓練をすれば攻撃魔法だって使える筈よ。
安心して、家には優秀な先生がいるから、だから改めてお願いするわ。貴方の力を、貸してもらえないかしら」

  • 本局休憩場

リンディからの通信により、本局休憩場に集まったアースラスタッフ。
そこにはなのはやフェイト、アルフやユーノの姿もあり、全員がリンディの到着を待っていた。
そして、足音と共にこちらに向かってくるリンディ。その隣にはナイトガンダム。
なのは達の前に立ったリンディは凛とした声でこれからの事を話し出す。
「私達アースラスタッフは、今回ロストロギア『闇の書』の捜索、お呼び魔道師襲撃事件の操作を担当する事になりました。
ただ、肝心のアースラが暫らく使えない都合上、事件発生地の近隣に臨時作戦本部を置く事になります」
この場にいる全員が予想をしていたのか、誰も驚く表情を見せずに、リンディの言葉に耳を傾ける。
「分割は、観測スタッフのアレックスとランディ」
「「はい!!」」
「ギャレットをリーダーとした捜査スタッフ一同」
「「「「「「はい!!」」」」」」
「司令部は、私とクロノ執務官。エイミィ執務官補佐、フェイトさん。以上3組に分かれて駐屯します」
大まかな内用を言い終えたリンディは一息ついた後、目線をガンダムの方に向ける。
「それと、今回の襲撃事件で、我々を助けてくれたガンダムさんを、協力者として迎え入れます」
紹介されたナイトガンダムは、一歩前に出た後、皆に向かって、跪き、頭を垂れた
「皆様、ただ今紹介に預かりましたラクロアの騎士・ガンダムです。何分、未熟者ではありますが、全力を持って、皆様の力になる事を誓います」
見た目からは想像もできない紳士的な口調に、ナイトガンダムと初めて話したアレックス達は言葉を詰まられる。だが、
「うん。よろしくね、ガンダム君!!ほら、みんなもぼおっとしてないで拍手拍手!!」
エイミィは何時もと変わらない明るい声でスタッフ達を諭す。彼女の声でわれに帰ったスタッフは、ナイトガンダムを歓迎するかのように
笑顔で拍手を送った。

  • 海鳴市

一通りの説明や検査を終えたなのはとナイトガンダムは、アースラの転送装置により、海鳴市へと帰ってきた。
本来なら、明日に備えて二人とも直に家に帰るべきなのだが、結界が解かれた今、堂々と玄関から入る事などできなかった。
言い訳などを考える余裕も無かった二人は、リンディたちとクロノに一時的に結界を張っても良いように頼み込んだ。
二人のあまりにも必死な瞳に、リンディは苦笑いしながらも了承。今二人は結界が張られた海鳴市の中を歩いていた。
ちなみに転送ではなく徒歩での帰宅を選んだのは、『ガンダムさんと話しがしたい』というなのはの要望からであり、
守護騎士達も管理局が介入していると知った以上、同じ所でナイトガンダムを襲う事はないだろうと考えたクロノは
なのはの軽いリハビリもかねて許可を出した。

「だけど、ガンダムさんが協力してくれるのは正直心強いな」
隣で歩くナイトガンダムを見据えながら、なのはは心から思った事を正直に呟く。
「そんな事はないよ。私の場合、先ずは空を飛べなければ」
「直に出来るよ。クロノ君も『回復魔法が使える以上、それ程時間を掛ける事無く飛ぶ事が出来る』って太鼓判を押してくれたし」
「そうだと良いのだけれど・・・・・」
クロノの言葉を信用しないわけではないが、自分が近いうちに空を飛べるかもしれないという事に、ナイトガンダムは未だに半信半疑だった。
腕を組みながら考えるナイトガンダムと、その光景を微笑ましく見つめるなのは。
真夜中の結果内においてはなんとも言えない光景である。
「あっ、私こっちだから・・・そういえば、ガンダムさんって何処でお世話になっているの?」
ふと、ナイトガンダムの帰る場所に疑問に思ったなのは『1割疑問・9割好奇心』というアンバランスは気持ちで尋ねる。
そんななのはの気持ちを察したのか、ナイトガンダムはわざとらしく考える素振を見せた後、
「私がお世話になっている所ですか・・・・・それは今はいえません。ですけど、すぐに分かる筈です
それまでのお楽しみという事で」
謎めいた言葉を残したナイトガンダムは、数回手を振った後、その場を後にした。

       その後、ナイトガンダムの言葉通り、なのはは知る事となる。十数時間後に

  • 月村家

月村家についたナイトガンダムは、リンディから貰った通信機械で結界を解除してもらうように頼む。
数分後、結界が解除された事を確認したナイトガンダムはそぉっと自室に向かおうとするが
「あれぇ~・・・・・がんだむ・・・・・どうしたの~」
パジャマ姿で眠そうに瞳をこすりながらとても腑抜けた声で、夢遊病患者のような足取りで廊下を歩く忍と出くわした。
「あっ・・・えっ・・・し・・忍殿は・・・・・どうしたんですか?こんな夜遅くに・・・」
傍目から見ても慌てまくっているナイトガンダムはどうにかごまかそうと忍に質問を返す。
だが、寝ぼけているのか、そんな彼の姿にも忍は特に気にせずに
「う~ん・・・・喉かわいちゃって~・・・・だけど、どうしたの~・・・・・フル装備だけど・・・・」
律義に答えた忍はナイトガンダムが武器を持っている理由を含め、再び質問をする。
「あ・・・あああ・・・・これはですね・・私も騎士ですから・・・武器がある以上鍛錬を行なうのは必死。
今夜はどうにも眠れなかったので、今から行なおうと思ったのですが、さすがに深夜では皆さんの睡眠の妨げになるとと思い
やめることにしました。外には出たのですが・・・・」
あたふたしながらも、ナイトガンダムは必死に嘘を付く。表情からしてモロバレだが、寝ぼけている忍には効果があったらしく
「ふ~ん・・・・・だめよ~、夜更かしは~・・・・・」
疑いもせずに信じた。

「は・・・・はい。今から自室に戻り、眠ろうと思います。それでは失礼します」
信じてくれた事に内心でホッとしながらも、一度頭を下げた後ナイトガンダムはそそくさと自室に戻ろうとする。だが
「ちょっと待って」
突然、忍は彼を呼び止めた。その声は先程までの眠そうな声と違い、
はっきりとした透き通る声だったため、ナイトガンダムは内心で『ばれた』と思い覚悟を決める。だが、
「ねぇ、さっき外に出たって言ったわよね・・・・門の方とか見た?」
「・・・・・門ですか?はい、庭の中からですが。見た目からは閉まっていましたが、確認してきましょうか?」
「・・・ううん。いい。」
忍の質問の意味を理解する事は出来なかったが、ナイトガンダムは正直に話す。
答えを聞いた忍は、数秒考えた後、「考えすぎがな・・・・」と小さく呟く。
「ごめんね。なんでもないの。それじゃ、おやすみ」
先程の真剣な顔が嘘のような笑顔で、ナイトガンダムに就寝の挨拶をした忍は、彼の横を通り過ぎ、キッチンの方へと向かった。
「・・・・どうしたんだろうか・・・・・」
普段から明るい笑顔を振りまく忍からは想像もできない真剣な顔に、ナイトガンダムは忍を呼び止め尋ねようかと考えが、
今回の事件の事もあるため、今必要に色々聞くと墓穴を掘るかもしれないと思ったナイトガンダムは、
素直に部屋に戻る事にした。


        もし、ナイトガンダムが月村家に入る時に、門の周囲の壁に目をやっていれば、忍の表情の意味にも気付いたかもしれない。


               月村家を囲う壁には、びっしりと罵倒や卑猥な言葉の落書きが書かれていたのだから。


                    そして近いうちに、ナイトガンダムは再び剣を取る。


                           月村家を戦場として

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最終更新:2021年10月19日 01:21