◆おでん式喧嘩術◆

はい!
お待たせしました。俺の喧嘩術の「種明かし」ともいえるこの「おでん式喧嘩術」!!!
…と言っても強い喧嘩師なら結構自然にやってることも多いんじゃないかとは思いますが。
ここに書いてある喧嘩術をマスターすれば間違いなく強くなれます。
ぶっちゃけ俺も語彙とか知識とかタイピングは普通だし。「論理性」と「ああいえばこういう能力」ここに書いてある喧嘩術の3本柱でやってる感じですww

夏休みくらいからちょいちょい書いてたんですが中々アップできなくてごめんなさい><
随時項目追加したりしていきまーす。




【Ⅰ ネット喧嘩について】


●ネット喧嘩とは何か

文字通りネットで喧嘩をすること。チャット喧嘩 と 掲示板喧嘩 が主流である。

  • チャット喧嘩
チャット喧嘩はその性質上タイピングの速度やいかに速く、より論理的な反論ができるか、が重要になってくる。
またログが流れていくためにある発言を「言ったか言ってないか」という争いになることや、争点が移り変わって当初の争点がなんだったかわからなくなったりするので記憶力も大切になってくる。

  • 掲示板喧嘩
掲示板の喧嘩ではじっくり考える時間があり、チャット喧嘩より圧倒的に1つ1つのレスが長く、そして喧嘩の中身自体が濃くなる傾向にある。
チャット喧嘩師に比べ、掲示板喧嘩師の方が論理性や議論力に長けた喧嘩師が多く、チャットの喧嘩師よりも掲示板の喧嘩師の方が喧嘩師として上と思われることが多い。
実際、掲示板で強い喧嘩師はある程度のタイピング速度と、少しのコツをつかめば大抵チャットでも上層に入れることが多い。
長期化することが多いので持久力(悪く言えば粘着力)も重要になってくる。


●「喧嘩師」とは

辞書に記載されている意味は以下の様である。
  • 喧嘩師:好んでけんかをする者。けんかを商売のようにしている無頼漢。
しかしこの定義では自ら積極的に喧嘩しまくっていても当事者が「喧嘩を好んではいない」とさえ言えば喧嘩師の概念から外れてしまうため、客観的に見て好んで喧嘩しているように見えたらそれは喧嘩師と言ってもいいだろう。
喧嘩師かどうかはしばしば争点にもなるので注意しておきたい。
http://www38.atwiki.jp/mincha/pages/92.html


●「喧嘩サイト」 とは

言うまでもないことだがこの「喧嘩サイト」という言葉は主に喧嘩師関係者の中で使われる言うなれば「喧嘩スラング」である。
喧嘩が起こり得る性質のあるサイト全般のことを指すが、とりわけアメーバピグ、もなちゃと、のように喧嘩が流行していたり多くの喧嘩師が集まっているサイトや、喧嘩掲示板のように喧嘩が目的で作られたサイトのことを指すニュアンスで使われることが多い。


●喧嘩の勝敗の決め方

これはもはや喧嘩師間の常識と言っても過言ではないが、
「論破」したら勝ち、「論破」されたら負け  である。
  • 論破:議論をして相手の説を破ること。
という意味である。
「喧嘩」ではなく「議論」となっているが、「議論」の意味を掘り下げていくと

  • 議論:互いの意見を述べて論じ合うこと。また、その内容。「―を戦わす」
  • 論ずる
1 筋道を立てて述べる。「現代文学について―・ずる」「環境問題を―・ずる」
2 互いに意見をたたかわす。論争する。また、言い争う。「夜を徹して―・ずる」
3 (多く打消しの語を伴う)取りたてて問題にする。問う
  • 言い争う:口げんかをする。言い合う。口論する。「つまらないことで―・う」

なので、結局は「喧嘩」としての意も含まれている。
ちなみに「説」という言葉は掘り下げていくと

  • 説:ある物事に対する主義、主張。
  • 主張:自分の意見や持論を他に認めさせようとして、強く言い張ること。また、その意見や持論。

ということだが、そうなると「別に他の人に認めさせようとしてないしー」などという下らない言い訳が通ってしまうので、一応広辞苑でも「主張」の意味を調べたところ、

  • 主張:自分の説を強く言い張ること。またその説。
  • 言い張る:自分の意見を述べてあくまで通そうとする。主張する。

ということなので、これらを合わせると
【他の人に認めさせようとしたり、通そうとして強く言い張る自分の意見や持論 を喧嘩(議論)して破ること】
が「論破」である。
通そうとしてるかしてないかを確かめるには
「通そうとしてないならこっちの意見を認めてくれてもいいよね? お前は通そうとしてないんだろ? じゃあこっちの意見が正しいと認めろよ」
などと言えばよい。

またあくまで「論破」以外を勝ち負けの指標にしたいのならば、喧嘩が始まる際にどうしたら勝ちでどうしたら負けなのかを伝えた方がいいだろう。
ただしこれは喧嘩師として相手と同じ土俵に立って勝負したい場合であって、究極的には自分さえよければそれでいい、つまりは自己満足でいいと言うならば相手には特に何も伝えずとも、自分が自分の中で勝った(負けた)と思えるまで喧嘩してもよい。


●どこからが「論破」なのか

先の項目でも書いたように「論破」とは
【他の人に認めさせようとしたり、通そうとして強く言い張る自分の意見や持論 を喧嘩(議論)して破ること】
であるが、ではどこでその意見や持論が「破れた」と判断できるのか、ここは難しいところである。
例えば以下のようなやりとりがあったとする

A「お前男だろ」
B「男じゃなくて女ですはい論破」

このようなやりとりはチャット喧嘩では典型的なやりとりであるが実はこれ、厳密に言えば論破できていない。
Bが「女である」ことを主張しただけではBが女であると証明できていないからだ。
Bが自分が女であるという証拠を出せればAの「お前男だろ」という主張は破綻する。そこで初めてBはAを論破したと言える。
上記の状態ではあくまで「Bが男か女かはわからない」であって、実はBが言ってることは嘘で実際にBは男かもしれないのだ。
Bが男である可能性が残ってる以上Aの「お前男だろ」という主張が破綻したとは言えない、ということである。
ただ多くの喧嘩師はこの「どこからが論破か」について深く考えていないので、指摘されなければ上記の例のようなやり方で通すこともできる。

このことを応用すれば以下のログのように、「論破」を宣言してきた相手をカウンター論破することも可能です。
http://www38.atwiki.jp/mincha/pages/137.html
↑また、このように相手に「論破」と言わせておいて「カウンター論破」に繋げるやり方をおでん式喧嘩術では「誘導式カウンター論破」と呼びます(笑)


●必ずしも正しいことを言っていれば勝てるわけではない

もし「どちらが正しいことを言っているか」が喧嘩ならば論理性などには関係なく争点の時点で勝敗が決まってしまう場合が多々出てくるだろう。
間違っていてもそれをさも正しいかのように言い、相手にまともな反論をさせなかったり、黙らせたりすれば勝ちと言える。
簡単に言ってしまえば「どちらの主張により論理性があったか、圧していたか」である。
実際は正しいこと言ってる側が間違ったことを言ってる側の主張に納得してしまうこともある。主張をぶつけあって、その結果相手の主張に納得するということは論破されたことと同じである。
特にチャット喧嘩では喧嘩が終わって勝敗がついた後日、よくよく調べてみたら正しいことを言っていたのは負けた方だった、ということもある。
チャットでは多少おかしなことを言ってもその場さえうまく切り抜ければ勝つこともしばしばあるのだ。
ただやはり間違った主張を掲げて論破するのはかなり難しいので、多くの喧嘩は結局「正しいことを言っている側」が勝つことが多い。




【Ⅱ 喧嘩の戦略】

主にチャット喧嘩での戦略(掲示板でそのまま使える物もある)について書いていきます。

●言葉の「定義」をはっきりさせておく

言葉の意味は辞書通りの意味であることが大前提。
もし自分独自の定義を用いるならば用いる直前にその定義を提示するべきである。
言葉の誤用などを指摘されたあとで「俺の中での定義は~だから」などというのは、やや見苦しい。
また用いる辞書だが、ネット喧嘩では基本的にgoo 辞書を用いることが多い。
これは「○○ 意味」で検索すると大概goo辞書が先頭に出てくるからである。
なので基本的にはgoo辞書を用いれば相手に文句をつけられることもないだろう。
広辞苑や明鏡国語辞典などメジャーで確かな正当性が保障されている辞書を用いるのもよい。
ただしネット上にソースがなく、なおかつソースの提示を求められた場合はリアルで辞書の画面を撮影してアップするなどする必要性が出てくるため面倒臭い。

一つ心にとめておいてもらいたいのは言葉の意味は時や場所によって変動するものであり、辞書は所詮そんな不安定な言葉に人間が無理矢理極力「一般的」な意味を付与しているだけに過ぎない。
ということ。
よって同じ言葉でも辞書によって意味が多少異なったりすることもあるので、そこは把握しておいてもらいたい。


●「辞書史上主義」になれ

ネット喧嘩においては辞書の意味が正しいことが大前提。
前の項目でも書いたが語義の話になった場合はgoo辞書が頻繁に用いられるので、その語義をベースにするのがよいだろう。
繰り返すが、言葉の意味など時や場所により変化する流動的なものであり、辞書の定義は人が無理矢理言葉に意味を付与したに過ぎないものである。
だが、それでもネット喧嘩では「辞書に書いてあることが絶対正しい」くらいのスタンスでいた方がよい。
実際ある一つの言葉の意味を巡って喧嘩になった時に「辞書に書いてあることと違うから間違っている」という主張をする側と「辞書には書いてないがそんなものは言葉の綾(所詮は言葉だし)」という主張をする側では、強い根拠として辞書を用いることのできる前者の方が明らかに有利である。後者の主張に正当性を付与するのは難しい。
なので喧嘩する際はあくまで「辞書史上主義」でいよう。



●ダブルスタンダード を有効活用せよ
  • ダブルスタンダード:仲間内と部外者、国内向けと外国向けなどのように、対象によって異なった価値判断の基準を使い分けること。二重基準。

同じ喧嘩の中で一貫していれば、他の喧嘩とは全然違うスタンスをとってもよい、ということである。
例えばまず自分がAと喧嘩していて「喧嘩は素晴らしい」というスタンスをとっていたとする。
その喧嘩が終わった直後のBの喧嘩では「喧嘩はくだらない」というスタンスで喧嘩してもいいということである。
喧嘩ごとに自分が有利に進められるスタンスを変幻自在に取ることも勝つための戦略である。
ただし同じ喧嘩の中で複数の相反したスタンスをとってしまうと矛盾として突かれてしまうので注意。



●正当な後出し と 不当な後出し について

喧嘩における後出し(後付け)は大きく分けて2種類ある。
それが「正当な後出し」と「不当な後出し」である。

  • 正当な後出し(後付け)
簡単に言えば前に自分が言ったことをなかったことにしたり、変えたりしない後出し。
説明不足だった事柄に付け足したりするのがこれに当たる。


A「感想の否定は難しい」
B「いや、簡単だろww  その感想おかしいよ、とか言えば否定できるじゃん」
A「俺が言ったのは相手の認識を覆すという前提があった上での感想の否定は難しい、ってことだよ」

この手のやりとりは喧嘩では日常茶飯事である。多くの喧嘩師がこの「正当な後出し」を意識せずとも行っている。
この後出しを不当な扱いをしてしまっては「さっきの俺のその発言は~という意味だよ」という様な説明などが不当になってしまい、まともに喧嘩が成り立たなくなってしまう。
この「正当な後出し」をいかに巧く行うか、というのは喧嘩における一つの強さの要素でもある。

  • 不当な後出し(後付け)
簡単に言えば前に自分が言ったことをなかったことにしたり、変えたりする後出し。
「さっき言ったのは嘘でしたー」や「さっき言ったこと撤回するわ」などがそれに当たる。
例外として明らかな誤字訂正などは除く。

おそらく実力のある喧嘩師は言うまでもなく、大して実力のない喧嘩師でも、暗黙の了解で「正当な後出し」はOK、「不当な後出し」はダメ、と認識しているだろう。

【ネット喧嘩において「正当な後出し」は許されるが、「不当な後出し」は許されない。】

要するに、このことはは大抵の喧嘩師が共通の認識として持っていることであり、「論破」で勝ち負けが決まることと同様にネット喧嘩のルールの1つと言っても過言ではないだろう。
喧嘩師として喧嘩をするのならばこの点については十分に注意してもらいたい。

ただしこの「正当な後出し」と「不当な後出し」の間の微妙な後出しも場合によっては起こる。

A「感想の否定は難しい」
B「いや、簡単だろww  その感想おかしいよ、とか言えば否定できるじゃん」
A「は? 難しいし馬鹿じゃねーの?」
~何レスものやりとり~
A「っていうか俺の言ってた感想の否定は 相手の認識を覆すという前提があった上での感想の否定は難しい、ってことだからね?」
B「は?今更?」

この様に物凄く後になってから「正当な後付け」をするケースは限りなく「不当な後付け」である。「何レスものやりとり」の間で自分が言ってることが間違ってると思って後付けしたとも思われるだろう。
先ほど「正当な後付け」で書いたように最初の時点で「正当な後付け」をしてお互いの齟齬をなくすべきである。
この辺りの基準は難しいが「なんでそれさっき言わなかったの?」と言われるようなものはもはや不当に近い、ということである。



●喧嘩でよく使われる言葉の意味は掘り下げて理解した上で頭にいれておく

ネット喧嘩、とりわけチャット喧嘩では言葉の意味をめぐって喧嘩になることが多々ある。
論破、煽り、煽動、押し付け、論理性、主張、矛盾、喧嘩、喧嘩師、争点、内包、説、説明、主観、客観 などは特によく使われるので正確な意味を理解しておこう。
http://www38.atwiki.jp/mincha/pages/27.html
ネット喧嘩でよく使われる言葉はここにリストアップしてあるが、ここに書かれている意味はgoo辞書ソースではないので、掘り下げる際は自分で掘り下げて確認してもらいたい。
なお、例えば語句登録で「ろんぱ」と打つと「論破:議論をして相手の説を破ること。」と出てくるように設定していれば喧嘩中に他の窓で意味を調べたりしたりせずに済むので喧嘩を円滑に進めることができる。
このように喧嘩でよく使われる言葉の意味を登録しておくと非常に有効だ。



●感情論などは「どうでもいい」で流そう

「馬鹿」や「アホ」や「きも」などどうでもいい罵倒や感情論は「どうでもいい」と流せばよい。
タイピングの速い喧嘩師は特に無駄な罵倒を多く並べる傾向がある。
それらのくだらない煽りをスルーして相手の穴だけを的確に突くことが大切なので、ある程度の煽り耐性を身に着けておこう。
また「お前そんな小学生並の感想文が精一杯なの?」などと煽りに繋げることもできる。



●答える必要のないところは答えない

ネット喧嘩では質問されたら答えなければならない、というような風潮があるが、答えなければ自分が論破されたりするような状況でなければ特に答える必要はない。
チャット喧嘩では「該当箇所のログをもってこい」というような要求があるが、持ってこなくても論破されるわけじゃなければ持ってくる必要はない。
例えば自分が「はい、論破」と言った際に、相手が「論破した箇所のログ持って来いよ」などと言っても応じる必要はない。
相手が「~であるから論破していない。だからお前の『論破した』という主張は破綻している」などと言った場合はログの提示が避けられないこともある。
とりあえずチャット喧嘩中にログを引っ張っているとその間相手に余裕ができてしまうので本当に必要な時以外は相手の要求に従わないようにしよう。

答える必要のない部分をかたくなに答えずに展開した喧嘩の1つがこれ↓
http://www38.atwiki.jp/mincha/pages/125.html



●こう言われたらこう返す というテンプレを作ろう

数をこなしていれば自ずとわかってくることだが、チャットの喧嘩は似たようなやりとりや同じような争点での喧嘩が多いので、「相手がこう言ってきたらこう返す」という型のようなものを作っておけば喧嘩を有利に進めることができる。
例えば俺がよく使う型の一つとして

俺「お前弱そうだな」
相手「え、どこが弱そうなのか具体的に言ってみて」
俺「特にどことかじゃなくて全体的に弱そう」
相手「いや、具体的に言えって」
俺「『全体的に』見て弱そうだと思っただけでそれ以上も以下もねーよ。それが俺の答えなんだけど?」

この様なものがある。それを実践した喧嘩の1つがこれ↓
http://www38.atwiki.jp/mincha/pages/93.html
これを見ると上記の型をきっかけに最後まで俺が有利に喧嘩を進めていることがわかる。



●得意な論題をいくつか用意しておく

相手が論題の提示を許可したなら自分が優位に立てるチャンス。自分のやりなれた論題を提示しよう。
その論題について事前に深く掘り下げて理解しておくことが大切。



●ログを持ってきても捏造かもしれない

チャット喧嘩では頻繁に「言ったか言ってないか」で争いになる。
この時「言った」と言った側がその該当箇所のログを持ってくることを要求されることがほとんどである。
仮に自分が言ってないと主張する立場で、相手が「言った」箇所のログを実際に提示した場合、言ってないとい主張してしまった自分は論破されることになる。
…と普通は思われがちだが、超屁理屈的な言い訳でこれを切り抜ける方法がある。
それが「そのログお前がねつ造しただけじゃないの?」
と切り返すことである。実際ログを捏造する喧嘩師も稀にいる。
またそれならばスクリーンショット(SS)で、という話に発展することもあるが、実際スクリーンショットもペイントなどをうまく使えば捏造自体は可能である(面倒な上にチャット喧嘩の場で編集してる暇などないに等しいけどw)
…となると結局は 「ログなんて証拠にならないから意味がない」 という結論に至ってしまうのだが、そうなるとまともに多くのチャット喧嘩がまともに成り立たなくなってしまう。
何故ならその一瞬より前にした発言は全て「過去のログ上に残っている発言」だからである。

そんな感じで酷い屁理屈ではあるが、実際にログを捏造しない喧嘩師がいないわけではない以上この屁理屈はギリギリ正当な範囲である。
自分がもし「言った言ってない」のやりとりにおいて論破されそうになった場合はこの主張をぶつけて「ログは意味がない」という展開に持ち込めば負けを回避することはできる。
ただやはりしょうもないやり方なので、実際にログにあった時は素直に論破されたことを認めることを勧める。この辺はいわば喧嘩師のモラルの問題。



●ログになくても「証明」はできる

先ほども書いたが、チャット喧嘩ではよく「言ったか言ってないか」の争いからログの提示を求められることがある。
その場合ほとんどが「言った」と主張する側がログを持ってきて証明することを要求されるが、「言ってない」と主張する側がその喧嘩のログを最初から最後まで全て提示することによって「ない」ことを示すことも可能である(もちろん基本的に「ある」と主張した側がログを提示しなければならない立場ではある)
このことは頭の片隅に置いておくとよいだろう。
要は、「言ってない」と主張する側には証明のしようがない、ということはないということである。



●相手の誤字脱字などのミスは余裕があれば攻める

これをすると相手にしょうもないなどと言われるかもしれないがその場合は「じゃあそのしょうもない指摘されないようにしたら? 焦ってるの?」などと煽ろう。
相手がミスをしていることは動かぬ事実なので相手の冷静さ欠かせたりすることができるかもしれない。



●相手が穴を出したら徹底的にその一点を突く

争点があちこち移ったり、いくつか発生した場合でもある1つの争点で相手を論破してしまえばチャット喧嘩では勝利の雰囲気が漂う。
そのため相手のレスをしっかり見ておかしいところが見つかったらそこだけを徹底的に攻めよう。
相手が違う話をしてきても「なんで答えないの? 逃げなの?」などと煽ろう。
しばらくしても相手が答えない場合は「答えないからその争点については言い負かされたってことで論破でいい?」などと更に煽りを重ねよう。
タイピングが速い喧嘩師相手にはこの手が有効。



●相手が「はい、論破」と言った時が最大のチャンス

「はい、論破」といえば喧嘩師おきまりの決め台詞だがこれはその「論破」がよほど確実なものでない限り言わない方がよい。
何故なら「はい、論破」というだけならば簡単だがそこで相手に「どこをどう論破したの?」と聞かれて説明するのはそれより遥かに大変だからである。
更にその説明の中に1か所でも破綻した箇所が出てきて結果的に論破できていなかったとなった場合「論破した」という自分の主張が破綻し逆に自分が論破されてしまう。
逆に言えば相手が「はい、論破」などと言った時は逆に相手を論破するチャンスなのである。
相手の「論破した」という主張を逆に論破し返すことをおでん式喧嘩術では「カウンター論破」という。
つまりは相手が「はい、論破」と言った時はカウンター論破の絶好のチャンスなのだ。
実際に論破していたとしてもその論破したことをうまく説明できない喧嘩師も多いので相手が「はい、論破」などと言った場合はすかさず説明を求めよう。
俺が実際にカウンター論破をした喧嘩がこちら(3人目の燐)↓
http://www38.atwiki.jp/mincha/pages/100.html



●言い切り、断言は避ける、クエスチョンマークをつける

これは基本である。
「~だ」「~だろ」などの断定形の発言は基本的に危険である。本当に確信をもって断定できる場合以外は「~だろ?」と疑問形にして確認する形にするとよいだろう。「~だろう」(不確かな断定、推定を表す)などの言い回しも有効である。
特にチャット喧嘩では初対面の相手に対して「弱い」と断定してしまうと「なんで弱いって断定できたの?」と切り返されたり、「煽ってんじゃねえよ」と言うと「え、煽ったつもりないんだけどなんで煽りって決めつけてるの?」などと切り返されて簡単に論破されてしまうことがある。
これらのような場合は「弱い」→「弱そう」、「煽ってんじゃねえよ」→「煽るようなこと言ってんじゃねえよ」にするだけで回避できる。
細かいことだが注意しよう。初心者の喧嘩師は特に。

※追記
修辞疑問(相手に質問するためではなく自分の主張を強めるために使う疑問文)なんて持ち出しても疑問を投げかけた側が修辞疑問じゃないって言えば不毛な展開に陥るしまじで意味がありません
修辞疑問を持ち出しておでん式喧嘩術のこの項目を批判していたバカな喧嘩師がいましたがかわいそうなので名前は伏せておきます(笑)



●日本語の使い方についての指摘は避ける

よく言われることであるが日本語は難しい。日本人であっても「完璧に正しい日本語」を使いこなせている人などほぼいないだろう。
おかしいと思うような言い回しもよくよく調べてみると正しかったり、逆に正しいと思っていた表現がおかしかったり、などということはしばしばある。
そもそも「おかしい」と指摘する場合「おかしい」ことを証明するのは多くの場合面倒である。
なので多少相手の日本語がおかしいと思ってもそこについて深く指摘するのは避け「伝わればいい」くらいの気持ちでいよう。
もし相手に細かい日本語の間違いなどを指摘された場合はわかりやすく自分の伝えたいことを言い直して、「伝わってるだろ? そんなゴミみてーなしょぼい指摘してんじゃねーよ円滑にコミュニケーションとれよ」などと逆に煽ってやろう。
例えば有名なものでは「爆笑」という言葉の意味において、一般的には「大声で笑うこと」というような意味で使われがちだが、実際の意味は「大勢がどっと笑うこと」である。
これはもう誤用が定着してしまっており、辞書によっては「近年、1人または数人が大声でわっと笑うことの意でも用いられる」などと記載されている。
こうなってくるといくら辞書に書いてなくても「おかしい」かどうかは微妙になってくる。
もし自分が日本語について「おかしい」と指摘された場合は「おかしくねーだろ!」などとは返さずに「え、おかしかったかな? どこがおかしい?」とあくまでおかしくないという否定はせずに聞き返そう。

また実際にあった喧嘩で日本語の表現が争点になったものも挙げておく↓
http://www38.atwiki.jp/mincha/pages/96.html



●質問攻めにする

相手の主張だけを聞いて自分はそれに対立する主張をしないで一方的に質問攻めをする戦法は喧嘩においてかなり有利である。

A「お前バカだろ」
B「え?なんでそうなるの?」
A「お前さっき○○って言ったじゃん」
B「○○って言った箇所は?」
A「△時□分に言ってるじゃん」
B「○○って言ったらなんでバカなの?」

と言った具合である。自分の主張をしなければ基本的には論破されることもない。


●質問攻めにして「主張」を錯覚させる

これはさっきの質問攻めの応用。

A「お前さっき俺のこと悪いって言ったじゃん」
B「は?そんなことどこで言ったの?? 」
B「何時何分?」
B「何を持って言ったと言い切ってるの?」
B「証拠だせよ証拠」
A「○時○分に言ってるじゃん、ログ見ろ」
B「そうだな、言ってるな」
A「認めたな。はい論破」
B「は?俺言ってないなんて一言も言ってないけど?   はい、カウンター論破!」

このように質問を重ねることにより主張をしたと錯覚させる戦法である。
うまく使えば上記の例のように誘導式カウンター論破に繋げることができる。



●揺るぎない事実に関するネタ(リアルのネタなど)で叩く

畢竟喧嘩師(笑)などが得意とする戦法。
これは低俗な戦法だがしょうもない罵り合いなどでは有効な手段である。
場合によっては個人情報も飛び交うので本当に低俗ではあるが・・・。

また、自分がリアルの自分はこうであると言うと、よく「じゃあそれ証明してよ」などと言う奴がいるが、そういう場合は「別に信じて欲しいと思ってないからどうでもいいわww 嘘だと思うなら嘘だ嘘だーって延々と言っとけよw」などと返そう。

それを実践したのがこちら↓
http://www38.atwiki.jp/mincha/pages/121.html



●「大体」「ほとんど」「多分」などでぼかす

例えば「普通の人ならみんなそう思うよ」と言った時。
これだと「普通の人なら(誰もが)みんな」という意味になり、「俺は思わないんですけど。その時点でみんなじゃないよね?」などと反論をくらう。
ここで「普通の人ならほとんどみんなそう思う」とぼかしておけばこの様な反論をくらわずに済む。「みんな」や「全部」など全体を表す単語の前につけよう。



●「必ず」「絶対」などは使わない

例外を見つけられたらすぐに論破されてしまうので「必ず~だ」や「絶対~だ」などの言い回しは避けよう。
「おそらく」「基本的には」「一般的には」などを付けて例外の存在を示唆するなどしよう。

「ゴーヤって絶対苦いじゃん」→「一般的にはゴーヤって苦いじゃん」



●「説明してよ」と「根拠は?」は強い

喧嘩でおなじみのフレーズであるこの2つ。
攻め手がないときはこの2つのフレーズを使って相手に説明させたり根拠を言わせたりして、「穴」を探し出そう。
チャットで瞬時に適切な説明をするにはそれなりの論理性が必要とされる。
論破される場面でなければ説明や根拠を答える必要などないのだが、答えなければ相手に「は?答えられないの? え、逃げ?」などと言われたりして自分が圧されているような雰囲気になる。
第三者が判定する喧嘩などでは不利な状況ととられることも多いので気を付けよう。



●煽りであったとしても破綻したことを言ったら論破される

A「お前顔真っ赤だな」
B「え、俺が顔赤いってどうしてわかったの? 証明して?」
A「いや煽りで言っただけだけど?」
とこのような言い訳は基本的に通用しないということである。
煽りであっても破綻したことを言わないように気を付けよう。

このログの2人目(後半)の喧嘩では煽りで破綻したことを言ったやつが論破されている↓
http://www38.atwiki.jp/mincha/pages/109.html



●ついつい否定したくなっても認めることも大事

相手が自分の間違いなどを指摘をしてきても、最初から認めてしまえばそこに争点は発生しない。相手が言ってることが正しそうな時は最初から認めよう。うまい喧嘩師は別に悪くないことをさも悪いことをしたかのように指摘したり罵倒したりしてくる。
よくあるのが、「話逸らすな」と言われてついつい「逸らしてねーよ」と答えたり、「逃げてんじゃねーよ」と言われて「逃げてねーよ」と答えたりして、その後どう逸らしたか、どう逃げたかを指摘され論破される、というケースである。
特に「逃げ」には「面倒事を避ける」という意味もあるので注意しよう。
「逃げ」を認めることは別に論破されるということではないので、初めから「逃げだけど? で?」と開き直ってしまおう。

このログの中盤部で「話をそらしてない」と主張し俺に追い込まれる燐↓
http://www38.atwiki.jp/mincha/pages/108.html



●難語は確実に意味を把握できている場合以外は使わない方がよい

相手に難語の意味を訊かれ説明することになったら手間であり、更に使い方が間違っていた場合不利になるので初めから簡単な言い回しを使った方がよい。大抵の難語は簡単な言葉で置き換えられるだろう。
いわゆる「難語厨」自体白い眼でみられる傾向にある。
ただ中には意味のわからない言葉を使われても相手に尋ねたくないという喧嘩師もいるので、その手の喧嘩師には有効かもしれない。



●不利になったら話を変える

これはそのまま。自分が追い込まれそうになったらうまく話を変えよう。
相手に「話をすり替えるな」と指摘されたら大チャンス!
  • すり替える:人に気づかれないように、こっそりと別のものに取り替える。
「人に気づかれないように」←この意図がなければ「すり替える」ではないのだ。
つまり「え、気づかれないようにって俺が意図したってなんでわかるの?」と返せば逆に相手を追い詰めることができる。



●相手の指摘に対して答えが思い浮かばず詰まった時は適当に流して時間を稼ぐ

ここがチャットと掲示板の喧嘩の一番の違いだが、「より速くより適切な」答えを返せなければならないのがチャットである。時にはすぐに適切な答えが思い浮かばなかったりすることもある。
そんな時は相手の指摘から上手く逃れるようにして時間を稼ごう。
相手の指摘の内容をいまいち理解できないようなフリをして何度も説明させたり、逆に相手に質問を返したりすれば時間を稼げる。
http://www38.atwiki.jp/mincha/pages/96.html
↑この喧嘩で俺は
  • かかってこいよ (ID:168): それが矛盾していない過程ぐらい説明してくれよ [無視]
と指摘をされたが適切な答えがすぐに思い浮かばなかったのでそこから40レスくらい稼いでから
  • もなちゃとの喧嘩師イジめにきましたw (ID:52): 絶対~だろう の「だろう」は [無視]
  • もなちゃとの喧嘩師イジめにきましたw (ID:52): 婉曲の断定の意を表してるんだよ [無視]
と答えている。実は40レス稼いでる間にほかの窓で「だろう」の用法について調べていたのだ。



●相手の謎の「ルール」はソースを追求する

雑魚に多いのが自分ルールの適用。特に言葉の意味では自分の定義で勝手に話を進める雑魚は多い。
何言ってんだコイツ、と思ったらその場ですぐにソースを出させよう。



●絶対に破られない「自分基準」を活用しよう

やたら基準を明確にさせたがる奴がいるが論破されるような状況でなければ親切に基準を明確にしてやる必要はない。特によくあるのは
「お前雑魚だな」と言った場合に「雑魚の基準は?」
と切り返されることであるが、この時は
「俺の価値観が基準。俺が雑魚だと思ったら雑魚。寧ろ雑魚に一般共通の『ここからが雑魚』とかいう基準なんてあんの? ねーだろww じゃあ俺の価値観が基準に決まってるじゃん。それくらいわかれよ低脳ww」 
などと切り返そう。
「お前が思う雑魚の条件って何?」などと追及されても同様の話で、
「特に自分の中でこれが条件っていうのは決めてないけど、俺が雑魚だと思ったらそいつは雑魚」
などと切り返せばよい。
基準付けが面倒な時はずっと曖昧なままにしておけばいい。

この喧嘩の序盤がそんな感じ↓
http://www38.atwiki.jp/mincha/pages/125.html



●枝分かれして発生した争点で、自分が有利に展開できそうな争点から展開していく

チャット喧嘩では掲示板と違い1レスに入る文字数が決まっているため争点が移り変わるとなかなか元の争点に移ることはない。またチャットのスピーディな展開の中では何度も争点が移り変わったりすると前の争点を忘れてしまったりすることもしばしば。
移り変わっていく中で自分が有利に展開できそうな争点を見つけたらそこから一気に切り込んで話を逸らさせないようにしよう。
相手が話を逸らすななどと指摘してきたら、別に喧嘩には最初の争点で終始やらなければならないというルールはないと主張しよう。
逆に最初の争点が自分有利だったなら相手が話をそらしたら話をそらすな、と指摘してやろう。



●わからなかったり、レスを見逃したり理解できなかった場合はもう一度説明を求めよう

「理解できない」ことを言ってしまうと、多少相手が勢いに乗る可能性はあるが、わからないまま喧嘩を進めるのは危険である。
また詳しく説明させることで相手のボロが出る可能性もある上に、時間稼ぎにも使える。
何より理解できなくても論破されたわけじゃないし、相手の説明能力が低いことが要因の場合もある。
わからない時は素直にもう一度説明してもらおう。
相手が拒否する場合は「え、説明できないの?逃げ?ww」などと煽ろう。



●「例え」はあくまでわかりやすくするために用いるもの

一筋縄で論破できない際は「例え」を用いることがあるが、あらゆるケースで常にただしい例え(置き換え)をするのは実力のある喧嘩師であっても難しいので例えられそうにない時は無理に例える必要はない。
的外れな例えをするとそこから攻められる可能性もある。
また相手が例えを用いて論破につなげようとしてきた時は、「そういうたとえに逃げなくていいから本筋の話はどうなの??」などと煽ろう。
http://www38.atwiki.jp/mincha/pages/104.html
↑この喧嘩では中盤のまるこ(ZERODOLL)のたとえを「そういうよくわからん置き換えでごまかさなくていいよ」で一蹴している。
本筋の話と例えが完全に一致する性質のものであることを説明できなければ例えからの論破は難しい。



●「ケースバイケース」というフレーズを有効活用しよう

ある事柄について例外があるかないかわからない場合(様々なケースが考えられる場合)はとりあえず「ケースバイケース」と答えておこう。
その場では全ての事例にまで考慮が及ばないけれど恐らく例外があるであろう場合など。




●水掛け論になりそうな展開の時は自分の「主張」をするな

先述した「不利になったら話を変える」の項目で

A「話すり替えるなよ」
という指摘があったが、この指摘に対して

B①「え、俺気づかれないようになんて思ってないんだけど?」
B②「え、気づかれないようにって俺が意図したってなんでわかるの?」

この2つの答え方のどっちを選ぶかで後に起こりうる展開が全然違ってくる。
まずはB①の方だが「気づかれないようになんて思ってない」と言ってしまっているため、この後相手から「じゃあ気づかれないようにっていう意図がなかった、って証明して?」と返されると結局お互い「すり替えた の証明」と「気づかれないようにという意図がなかったこと の証明」 で不毛な水掛け論的な展開になってしまう可能性がある。
一方B②の方だと「気づかれないようになんて思ってない」と言いたげではあるがそう言ってはないので水掛け論に持ち込まれることはない。
相手から「じゃあ気づかれないようにっていう意図がなかったって証明して?」と言われても、「別にそんな主張してないけど? お前がすり替えたっていうからなんでそう言えるか聞いてるんだから答えろよ。なんで俺に逆に聞くの? 逃げなの? これ論破じゃね?ww」 などと返せば切り抜けられる。

これを実践して相手を追い詰めたのが、このリンク先の一番上のレスの中盤部の部分(割られないトリップを使うことが本人である証明になるかならないか、という争点)↓
http://mbb.whocares.jp/mbb/u/kiwameru/810/?o=69



●間違ったことを言っても指摘されなければOK

チャット喧嘩の醍醐味はなんと言っても掲示板とは違うスピーディなやりとり。
その場を切り抜ければ間違ったことを言ってもいいだろう。相手に指摘さえされなければいいのだ。
掲示板だと一度間違ったことを言うと後々になっても相手に指摘される可能性もあるが、チャットではその可能性は相当低い。
また喧嘩が終わった後になって「あの喧嘩だけどさ~ お前の主張おかしかったよね」などと指摘して勝ち負けを覆そうとするあんぽんたんがいるが、そんなことをしたらチャット喧嘩の意味がない。
その場でおかしいことを指摘できてなければそれまでなのである。



【Ⅲ よくある争点について】


よくある争点についてはあらかじめ考えを深めておいた方が有利である。
ここでは俺が喧嘩をしていて何度も出会ったりした、またよくありそうだ、と思ったいくつかの争点について掘り下げていきます。



●「最強」は複数存在できるかどうか

「最強」が絡むとよく出てくる争点。この争点で今まで3人ほど論破してきましたが、まず結論を言わせてもらうと「存在できる」が正しいです。最強は一人しか存在できないと思ってる人はこれを読んで今すぐ考えを改めましょう!
まず「最強」という言葉の意味を掘り下げてみると…

最強:もっとも強いこと。もっとも強いもの。
最も:比べてみて程度が他のどれよりもまさることを表す。いちばん。何よりも。
程度:物事の性質や価値を相対的に見たときの、その物事の置かれる位置。他の物事と比べた際の、高低・強弱・大小・多少・優劣などの度合い。ほどあい。
まさる:他と比べて価値や能力などが上である。すぐれる。ひいでる。他のものよりも程度が上である。
いちばん:最もすぐれているもの。

ということで、とりあえず【程度】が他のどれよりもまさればそれが最強ということです。
喧嘩最強の話ならば「強さの程度」が他のどれよりも勝れば最強、と言えます。最強が複数存在する事例を出します。
喧嘩師A~Eがいてその「強さ」を1~100で表します(最大が100)。

強さ100:喧嘩師A、B
強さ99:喧嘩師C
強さ50:喧嘩師D
強さ1:喧嘩師E

こうなった場合AとBの2人が最強ということができます。
何故なら「強さ100」という【程度】がA、Bが保持している【程度】だからです。強さ100という程度が喧嘩師C、D、Eの持つどの程度よりもまさっていますね。
この事例を出すと、「それじゃあAがBに勝ってないし、BがAに勝ってないからダメじゃん」とかいう馬鹿がいますが、今ここで比べるのは喧嘩師A~Eの保持する【程度】です。
先ほど書いた「最もの意味をよく見てください。「程度が他の【どれよりも】まさる」と書かれています。「他の誰よりも」ではないんです。
『その人が保持している程度が他の全ての程度に勝れば、その程度を保持している人が最強』
ということです。
簡単に言えば、同じ程度を保持しているAとBはワンセットで考えるということです。

また「強さをどうやって数値化するの?」などという奴もいますが、先程の例は「もし数値化したら」の話です。
実際に数値化できるかどうかはまた別の話です。そしてたまに「数値化できなきゃ最強なんて存在できない」という馬鹿もいますが・・・
では例えばここにA~Eまで5人の生徒がいるとしましょう。Aは50m走を5秒台で走りますが、残りの4人はみんな7秒台です。
つまり「最速」はAになりますが。実際には計る手段がなかったとします。そしたらこの中で最も速く走る能力を持っている人はいない、つまり「最速は存在しない」となるのでしょうか?
いいえ、なるはずがありませんね。傍から見たら誰かはわかりませんが確かに「最速」の人はいるんです。
例えばバスにお客さんが今30人乗ってるとします。そこに「医者」がいるかどうかは調べないとわかりません。
ではその中に「身長が最も高い人」がいるかどうかはどうでしょうか? 調べなくても必ずいます。「誰の身長が最も高いか」は調べないと多分わからないでしょう。それと同様の話です。

更に「最強」の定義においてよく「最強ならば他の全員に勝ってないといけない」と勘違いしている人がしばしばいます。
もしそんな条件がまかり通れば日本に富士山と全く同じ高さの山がもう1つあったら「日本で一番高い山」が存在しない、とかいう意味不明なことが起こってしまいます。
上記で意味を掘り下げたように【程度】が他のどれよりも勝っていることが最強の条件であり、他の全員に勝っていなければならないなんて条件は存在しません。




ーーーーーーー以下追記ーーーーーーーーーー

↑これを受けて何人かの方々から指摘をいただきました。
まずは喧嘩歴10年以上にも及ぶ喧嘩界の重鎮、精子氏からの指摘。

最も:比べてみて程度が他のどれよりもまさることを表す。いちばん。何よりも。

この中の「程度」というのがある一つについて言ってるのか全体について言ってるのかわからない、というものです。
俺は上記の説明で同じ「程度」を持つ人達を同じグループにして一纏めにしましたが、それを勝手にしちゃダメなんじゃね?
っていう指摘ですね。
上記の「最も」の語義だけでは同じ程度を持っているからと言って勝手に一括りにしていいってことにはならないよ、ってことです。
AとBが100という強さを持っている時、同じ強さ100という程度なのだからAとBをグループで見る
というのが俺の考え方でしたが、AとBをそれぞれ分けて考えた場合はAも100、Bも100、だから「他のどれよりもまさる」ではなくなるので最強は存在しない、となる。
ということです。

まあ言われてみれば確かに俺は分けて考えるっていう選択肢を勝手に消して都合よく考えていました。ここは俺の非。

この指摘を受け入れると結局は考え方によって最強が複数存在できることもあれば最強が複数存在できないこともある。
というなんともまとまりのない結論になってしまいます。


次に畢●喧嘩師(笑)と天●(笑)さんからの指摘で、またしても

最も:比べてみて程度が他のどれよりもまさることを表す。いちばん。何よりも。

これに関してなのですが。
「最も」は副詞であり、今回の話で「最も」が修飾するのは「強い人」である。
だからこの「最も」の語義中の「どれよりも」は「誰よりも」に置き換わる。
つまり「比べられる」のは「程度」ではなく「人(喧嘩をする人)」である。
だから同じ程度を保持している人をグループとして括るのは間違いであり、個人個人別で比べられるべきである。

というものでした。
ただまあこれはコイツらがかなり頭悪くて、上記の「最も」の語義が示していることって

<<「最も」という言葉は「程度」を比べて、その程度が他よりも勝ることを表していますよ。>>
っていう言葉のルールなんですよね。これは辞書が決めたルールだから動かしようのない事実。
だからそもそもあるべき考え方の順序としては

「最も」という言葉は程度を比べるものである(決められたルール)

程度を比べるのだから適用する言い回しは「どれよりも」

なんですよね。まあこの2人は頭が悪いので仕方ないですが・・・(笑)
精子氏の指摘は流石と言えるでしょう。


しかし上記の2つの指摘が問題となるのは、goo辞書だけをソースとした時の話です。
1つの辞書の語義を参考にしただけでは決まらなかった。じゃあどうするか?

そんな時のための他の辞書!!!
今まで話を進める上で使ってきたのは繰り返すようですが「goo辞書」。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/219473/m0u/
これです。
これは「最も 意味」でぐぐったら一番上に出てくるんですが、他にも2つ他の辞書が出てきたので載せます。

①デジタル大辞泉
[副]《「尤(もっと)も」と同語源》比べてみて程度が他のどれよりもまさることを表す。いちばん。何よりも。「―人口が多い」「―信頼できる」
http://kotobank.jp/word/%E6%9C%80%E3%82%82 の上部

これはgoo辞書と全く同じですね(笑)つまりこのソースからも最強が複数存在できるかどうかを決めることはできません。


②大辞林 第三版
比べたものの中で程度が一番上であるさま。この上なく。最高に。 「学校で-足の速い生徒」 「世界で-高い山」
http://kotobank.jp/word/%E6%9C%80%E3%82%82 の下部

はい!
【比べたものの中で程度が一番上であるさま】
だって!!!
「「「程度が一番上」」」であればいいらしいですよ!
ここから分かること
①比べられるのは「程度」であって「人」ではない。
②「勝っている」必要がないので同じ強さの2人がいても2人とも1番と言える。

この語義を適用するだけで問題が解決しました!

goo辞書では「どっちかわからない」状態でしたが、他の辞書にこう書いてあるのですからきっとgoo辞書さんも言葉が足りなかっただけであってこの「大辞林 第三版」と同じことを言いたかったんだと思います!

ネットで発見できた「最も」の意味のソースはこの3つだけでしたが、
一応俺の手元にある「広辞苑」と「明鏡国語辞典」でも「最強」の意味を調べて掘り下げてみると…

【広辞苑】
最強:一番強いこと。
一番:最も。甚だしく。この上なく。
最も:第一にすぐれて。最高に。極めて。
第一:最もすぐれたこと。最も貴いこと。

【明鏡国語辞典】
最強:もっとも強いこと。
最も:程度がこの上なく甚だしいさま。いちばん。
この上:これよりも以上
以上:(数量・段階・程度などを表す語について)それを基準としてそれより上。数値を伴わないで程度をいう場合は、「彼の実力は僕以上だ(=僕は彼に及ばない)」、「予想以上の(予想を超えた)被害」、「これ以上は進めない(=ここまでは進める)」などのように、(含まない)と解される。

広辞苑の方では「程度」って言葉が出てきていない上に「他よりも勝る」というニュアンスである「すぐれて」が使われているのでgoo辞書と同じで条件によってどちらとも言えてしまいます。

一方明鏡国語辞典の方では「程度」を比べることが書かれており、同じ強さの2人がいても2人とも最強と言えることがわかります。

つまりここまで全部で5つのソースを出しましたが、
そのうち3つのソースで考えた場合は「どちらとも言える」、2つのソースで考えた場合は「複数存在することが可能」。
なので、「どちらとも言える」と取れるソースも言葉が足りてないだけで、実は「複数存在することが可能」ということが言いたいんだと考える方が妥当なんじゃないかと思います。
5つの辞書で見てみても少なくとも「複数存在することが不可能」なことを示している辞書は1つもありません。

もうこれは「最強は複数存在することができる(こともある)」と言ってしまって良いでしょう。
もし最強が複数存在することができないと唱える辞書があったらぜひともお知らせください(笑)
最終更新:2014年11月26日 22:04