シナリオ選択

Scenario1 アエネアスの王土

遠い昔、人と魔との戦いがあった。世界の南東の端から押し寄せた魔族は、人間側の退廃に乗じ、瞬く間に勢力を拡大していった。人間世界の雄ベルンダ帝国の直属軍は敗退を続け。激戦の末、帝国首都は陥落。皇帝も戦死した。危機感を募らせた残存の諸侯は同盟を結成、生き残った皇太子を担ぎあげ、首都近郊の平野で魔族に決戦を挑んだ。この時、魔族の一部は、軍の疲弊からこれ以上の従軍を拒否しており、進撃を再開したのは好戦派の魔王率いる軍の半数であった為、数に勝る同盟軍が勝利をおさめられた。この戦いで魔王と好戦派魔族の多くは戦死したが、両軍ともその殆どの戦力を失った。
こうして戦いが痛み分けに終わると、進撃を停止していた魔族の慎重派が大軍を背景に主導権を握った。彼等の中には人間との共存を考える者も多く、融和主義者の魔族アルカが第二代魔王に就任、人魔の和平を約した。繁栄の時代が訪れた。大きな戦争も無く、文明は着実に育ち続けていた。以後約300年もの間、平和は続いた。
しかし、長い平和の中で、蓄えた軍事力を背景に領土拡大を目指す指導者や、過激な教義を信奉する民衆達の中に領土奪回の野心が生まれた。こういった人間側からの挑発を受け、魔族の側でも融和派は失脚。強硬派のナミエルスが新たに魔王に就任し、軍拡を始めた。間もなく両者の戦端が開かれ、凄惨な戦いが繰り広げられ、宗教的熱狂は、魔領の都市に対する虐殺として暴発した。虐殺によって燃える都市を見下ろす丘で、帝国軍の一員として従軍していたベルンダ皇太子フェデリコは、失脚し魔領追放刑に処されていた前魔王アルカと出会った。2人は眼下の光景に絶望し、既存秩序を打倒する事を誓った。
10年後、人魔の戦争が泥沼化する中で、皇帝となったフェデリコは帝国諸侯を召集し定例の会議を開催した。しかし彼が始めたのは、一般教書演説ではなかった。皇帝による絶対主義、政教分離、人魔両種族の共存等を説いた演説によって、帝国は分裂し内乱が始まった。
大陸の西でも、戦乱の火種が燻っていた。西の大国ドーフィネから追放された王族、シャルルは権限を掌握したフランドル地方の軍事力を背景に王位を主張し、宗教指導者の教皇は魔領に対する一大聖戦の準備を完了していた。
世界の遥か彼方、東方世界。近年西方の船団が航路を切り開いた地である。長い平和も虚しく、野心に燃える企業ETPCの魔の手によって、こちらも戦乱の只中に突き落とされようとしていた。大砲と銃火器を満載して大陸に向かって進むETPCの大船団を沖に眺めながら、ジパングの小領主、信長は頭を抱えていた。船団が彼の島国を侵略し始めるまで、もう余り時間が無いのは明白であったのだ。戦乱が野心を呼び覚まし、新たな戦乱を生む。世界は混沌を極めていった。
時系列上最初のシナリオです。多くの国家が乱立しています。

Scenario2 ピュロスの行進

帝都を制圧した皇帝は、効果的な銃火器の運用でフロミスタ聖領との決戦にも大勝をおさめ、帝国南部での地盤を確固たるものとした。旭日の勢いの皇帝は、追い詰められていたヴェイセンベルク同盟とモエシア公国の残存軍をも吸収、新たに帝都と定めたテッサロニキの要塞化を推し進め、旧モエシア領を焼き払い、沿岸部を進撃してくる魔軍との接触に備えた。
帝都の防衛能力と直属の近衛兵の練度に絶対の自信を持っていた皇帝は、自ら二正面作戦に挑み、北伐を宣言。南部で新たに動員された新兵を含む軍の過半を宰相アルカに一任し、北部への移動を開始、自らは精鋭軍を率いて帝都に籠城した。こうして、西方世界の支配権を賭けた決戦の火蓋が切って落とされるのだった。
帝国の北部では、オアスン王国とヴェストファーレン公国の激戦が続いていた。数度の会戦はオアスン側の勝利に終わったが、補給の続かないオアスン軍の進撃は続かず、事態は消耗戦の様相を呈していた。そして更に北部では、ポツダム大公が東進を開始、弱小諸侯を制圧し、ジェチポスポリタ王国に歩を進めていた。
ドーフィネ王国とフランドル王国の戦いは、奇襲によってフランドル王が戦死した事であっけなく幕を閉じた。優勢な軍備を誇ったフランドル軍は混乱の中で全面撤退、帝国に助けを求め、追撃するドーフィネ軍に対して強固な抵抗を見せていた。
ドーフィネ王は大軍をフランドルに投入出来なかった。その原因は南部の動乱にあった。バシリカ周囲を制圧し、教皇庁への謀反を決行したコンドッティエーレ騎士団は、周囲の都市国家を糾合しウィトゥルス共和国を樹立。世俗主義を標榜して教皇との全面対決の構えを見せ、またその実権を握っていたローヴェレ枢機卿はドーフィネの拡張主義に対しても敵対的な姿勢を隠さなかった。
東方世界では、各地域が統合の方向に向かっていた。仲では北洋藩鎮が帝都を制圧し、旧帝国領の多くを制圧し、自らを帝国の後継者と称していた。タメルラーノ帝国も失地の多くを回復し、大軍勢を動員して、タメルラーノ南部に橋頭堡を確立していたETPCの派遣軍に対抗せんとしていた。本拠地での決戦に敗北した灰羊教団は禁断の古代兵器を起動、挽回を狙いつつあった。そしてジパングでは信が全土を統一、国内の土豪達に中央政府への帰順を要求し、大外征の開始を宣言していた。これに対してETPCは本国で反乱が勃発、東方を圧する近代装備を誇りながらも、周辺諸国の急激な勃興と軍拡に一抹の不安を抱えていた。
それぞれの国が一定数の領土と兵力を確保した状態でスタート。

Scenario3 尾を飲み込む蛇

…………主は多くの悪によって腐敗し汚れている世から、いたるところで、徐々にその家族を引き出して、輝かしい永遠の国を建設するのです。 その身をあの方に投げかけなさい。恐れてはならない。あの方は身を引いてあなたを倒れさせることはないであろう。安心してあの方に身を投げ出しなさい。あなたを引き受けてあなたを癒やしてくださるであろう。
神の恩寵によって奴隷の縄目から解放され悪に打ち勝つ助けを得るのでなければ、死すべき人間が正しく敬虔に生きることはできません。今やあなたがたは、罪から解放されて神の奴隷となり、聖別されて実を結んだ。終極は永遠の生命である。あなたは私たちをご自身にむけておつくりになりました。ですから、私たちの心はあなたのうちに憩うまで安らぎを得ることができないのです。
私の精神の上に不変の光を見ました。この光は油が水の上にあるいは天が地の上にあるように、私が精神の上にあったのではなく、私を造ったから私の上にあり、私はそれによって造られたから、私はその下にあったのです。 真理を知る者はこの光を知り、この光を知る者は永遠を知るのです。
肉の望むところは霊に背き 霊の望むところは肉に逆らうのです。
主よ、あなたはいつまでなのですか?主よ、いつまでなのですか?終わりの日まで怒り給うのですか? どうか、昔犯した私たちの不義を思い出さないでください。 我々の善は、神に一致すること以外の何ごとでもありません。我々の知性的な魂は言うなれば神との形なき法要によって、真実の徳をもって満たされ、豊かにされます。かかる善を、心のすべてをあげて魂のすべてをあげて、力のすべてをあげて、愛することが命ぜられているのです。
善を共通にする者たちは、彼らの一致する神と共に相互の聖なる社会をなし、一つの神の国をなすのです。 我々は神の憐れみなしには存在する事すらままなりません。輝かしい永遠の国を建設するのです…………
……………
…………イェニ・ルーム成立。諸国はこれに対抗し、教皇庁を中心として神聖同盟を結成。
多くの領土と兵力を擁する大国のぶつかりあう最終シナリオ。

一つの帝冠

かつての魔族との戦争の結果、神聖ベルンダ帝国は分裂し無数の諸侯が独自に領地を治めていた。諸領邦は敵対しながらも何とか帝国秩序を維持してきた。
しかし今や人々を繋ぎとめていた教権は深刻に腐敗し、一部過激派は内外で虐殺と破壊を行い人心は荒廃。領邦間の関税は商業の発達と工業化を妨げて経済を混乱させ、重くのしかかる諸領邦の賦役は農村反乱を誘発した。改革運動も流血の挫折を経験し、人々は無力感に包まれていた。帝国は全域的にばらばらに分解して荒れ果て、今や滅亡の淵にあった。
このような中で、皇帝は帝国統一と教権の排除を宣言し直轄領に動員を命じ、魔族は国境で頻発する暴力行為への報復を掲げ帝国に進撃。諸領邦や周辺国はこれを見てそれぞれ野心を満たすべく一斉に行動を開始。瞬く間に帝国全土が内乱状態に陥った。
地獄の釜が開いた、と無名の市民は記した。

EDがありますが、帝国のストーリーは複雑です。EDを見る前に、本編の帝国共通OPや各陣営OPを参照にしてください。
旧帝国及びその近接地域のシナリオ。ベルンダ・ポツダム・オアスンそしてフロミスタにED有り。

燃える砂

魔領東部からタメルラーノ南部にかけての文明の交差路と呼称される一帯は、今や戦乱の只中にあった。統一タメルラーノ帝国の崩壊に引き続く混乱、軍用象を主力とする北部新政権と、遊牧民騎兵を擁する南部反乱軍による内戦の本格化は、戦火の飛び火を忌避する魔王軍の介入を招いていた。
一方、さらに東には西方列強の尖兵たるアルビオンの東洋艦隊が到来していた。新造したシンガポール要塞を本拠地として東方の植民地化を図る彼等は、圧倒的な軍事力で周辺の弱小諸侯を薙ぎ払いつつあった。
タメルラーノの砂漠を制するのはいずれの勢力か。熱砂は血と火薬で真っ赤に燃え上がろうとしていた。
東方世界中南部(+北東部)のみの地域シナリオ。

中原三国志

仲は太古より続く大河文明の地で、東方世界の主要な担い手の一人である。しかしかの地を治める帝国は滅亡の淵にあり、3つの主要な地方軍管区は各々が独立し対立する有様であった。諸外国は軍顧問や商人を送り込み、虎視眈々とパイの分け前を狙っていた。
帝国の実戦部隊であり近代兵器で武装した北洋藩鎮は、祖国の弱体化に業を煮やし遂に帝都を武力占拠。新たな王朝設立を宣言した。伝統的な重装歩兵を擁する南方藩鎮と、辺境の少数部族と魔術師を抱える西方藩鎮はこれを認めず、仲は内戦に突入した。
……そして、その混乱を虎視眈々と眺める者達もいた。
仲及びジパング勢力(+ETPC)のみの地域シナリオ。信プレイ時には二種のED有(分岐する戦闘の詳細は上海決戦にて記述する)

皇帝と革命軍

「妖怪が悪魔になった」……革命帝政ドーフィネに対する周辺諸国の評判は無論芳しくない。西方有数の陸軍大国であったドーフィネ王国はあらゆる口実から四方への侵略を繰り返していたが、更に全国民的な熱狂がそれに加わった。皇帝フランソワの下、魔術師と戦列歩兵、砲兵、重騎兵の軍勢が編成されつつあった。
しかし、東では統一されたベルンダ帝国がフランドルの独立回復を要求し、国境に大軍を集結させていた。西では魔軍の残存兵力を吸収した教皇庁の一軍がエデッサ王国を名乗り、占領された首都エルビラの正当な所有権を主張。南では歴史的なドーフィネの軍事的圧力を一因として成立したウィトゥルス共和国が、その存在を賭けて全面戦争を挑んでいた。そして北では、内戦を制したETPCが強大な本国艦隊を海峡に遊弋させ、内戦介入への報復を誓い警戒態勢の中にあった。
果たしてドーフィネ帝国の天下は何日続くのであろうか?



このシナリオでは援軍派遣可能距離が5に設定されています。また2ターン目冒頭にドーフィネは全ユニットのレベルが上昇します。
上位雇用は高レベル帯の価格が変わらないので、レベル40までの利用に留めてください。
ドーフィネのみEDがある地域シナリオ。難易度は「非常に高い」が、DDプレイ時のみ、更に難易度を上げるかどうか選択可能。

その他シナリオ

チュートリアル

本ゲームに関する解説です。付属の画面説明も参考にして下さい。
初めての方はまずこちらをプレイ。

著名な戦闘

戦術モード限定のシナリオです。正史上の有名な戦闘をプレイ出来ます。戦闘の解説は、戦場を選択した際に表示されるミッション名か左上の顔枠にカーソルを合わせると表示されます。

RTSシナリオ

1つのマップ上でユニットを生産して戦うシナリオです。
それぞれのプレイヤーは初期ユニット1つを与えられた状態でスタートします。軍隊を編成し、敵を攻撃しましょう。
勢力解説やユニットツリーは光の目テキスト類の中にあります。

ランダムシナリオ

完全ランダムでマスター・配下・領地の決まるシナリオです。
本編よりもランダム性が非常に高く、ゲームとしては一番良く出来てます。純粋にSLGを楽しみたい方にオススメです。
内政が無効となり、イベントも存在しません。無名人材も含めて放浪するエリアはランダムです。
高難易度では敵勢力にはボーナスがあります。
ランダムシナリオとフリーシナリオでは、人材は自らが旗揚げした際にリーダーに出来る一般ユニットを雇用可能ですが、代わりに自分のクラスの上位雇用が出来ません。

フリーシナリオ

自由度の高いデフォテイストのシナリオです。手軽に本編と似た状況を楽しみたい方にお勧めです。
ランダムシナリオ同様、内政が無効となり、イベントも存在せず、同盟は魔領のみですが、初期配備は本編に沿っています。
全勢力は初期領土1つで宿将設定もありません。高難易度では敵勢力にはボーナスがあります。
ランダムシナリオとフリーシナリオでは、人材は自らが旗揚げした際にリーダーに出来る一般ユニットを雇用可能ですが、代わりに自分のクラスの上位雇用が出来ません。

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最終更新:2015年05月11日 21:20