基本情報

創作世界アーティファクト


■基本情報
6年前、霧の深い夜に、帝都の美術館から1つのアーティファクトが忽然と姿を消した。
それは時の止まった世界の柱時計を動かすために必要な鍵と言われており
現存するアーティファクトの中では一番古く、そして大変学術的価値のある物であった。
国をあげての懸命な捜索も空しく、何年経ってもついに見つかることはなかった。
広い世界の中から小さな鍵を探すことは絶望的で、次第に人々の記憶からもこの事件は薄れて行っていたのだが、
とあることからその鍵の行方を再び探そうとする者たちが現れる。
真相を暴くため、自分の夢をつかむため、そして秘密を守るため。
それでも時計の針は正確に時を刻んでゆく。

  • 太陽、月、星、時間、朝と夜、四季などの概念はある。天動説の世界。 
 世界の形は球ではなく、宇宙空間という概念は無い。

  • 大陸は宙に浮き、いくつかの層で構成された異なる空間2つから成る世界。
 人々はあらゆる手段で空を飛び島々を渡り生活をしている。



■アスガルド領
陽光の溢れる世界。太陽が近くを通る最上層は気温が上層しやすく一年を通して暖かな気候。
夏が長く冬が短い、冬のピークの時期には雪が降る事があるが、殆ど積もる事は無い。

■シュヴァルツヴァルト領
太陽はアスガルド近くを通るため、基本的に薄暗く夕方~夜を繰り返す。
シュヴァルツから出た事の無い者は青空を知らない。一年を通し気温が低い。
夏は短く冬が長い。



■イデアの塔
上層と下層を繋ぐ一本の柱。
世界創世記から存在する最古のアーティファクトとされているが、詳しい事は何一つわか
っていない。
塔の根元は最下層、千夜砂漠の砂に埋もれ、その塔の頂上は果てしない空の向こうにあり、
未だどの程度の長さがあるのか解明はされていない。

壁面に張り巡らされるように螺旋階段状の突起があり、
人々はこれを伝って上層世界アスガルドと下層世界シュヴァルツヴァルトを行き来する事ができる。
塔内にはいくつもの扉があり、おそらくその先には部屋のような空間があると予測されているのだが、
どんな道具をもってしても扉を開く事はおろか、傷一つつける事ができず
更には太古のものであるにも関わらず、内部には風化した形跡が全く見当たらない事から、
まるで建物自体の時間が止まってしまっているかのようだと表現する学者もいる。


■果ての水鏡
5センチほど水のたまった果てしなく水平に広がる膜。
おそらく円形だろうと予想はされているが、想像の域を出ておらず、現在までで端に辿りついたものは居ない。
この膜は上層と下層を分断するように張られており、通り抜ける事も破壊することも不可能。
中央につき立つイデアの塔のみが、上層と下層という空間を貫く事が許されている。
水面は波打ちながらも鏡のようになっており、上層から下層、下層から上層を覗き見ることはできない。
下層から見上げれば水底から水面を見上げたように、揺れ動く波に
上層から見下ろせば光が当たり反射する水面に見える。

上の層から落下してきたものがたまる場所でもあるので、清掃局の人はここを重点的に掃除している。
最終更新:2011年10月19日 01:48