記憶の断片【バンビー先生】
1章
記憶の奴隷
花は単純で不変だが、人間の目的は記憶に足かせをはめられ、それゆえに気まぐれだ。
記憶は厳しく管理する必要があるんだ、アリス。非生産的なものは除外しなければならん...
耳と目への刺激
ワンダーランドを通る鉄道と言うと、素敵には聞こえるが効率は悪そうだ。音と煙も、演出のための見せかけかもしれん。
汽車のことは忘れたほうがいいな。ウミガメモドキが車掌だと?駄目だ、話にならん
自らを食らう虫たち
昆虫の中には同種の幼虫を食べるものもいるんだ、アリス。生死を問わず、学べる点が多くあるな...
2章
北極圏で沈没
重大な報せだ。船は潰れ、乗組員は失われた。北極の氷塊を航海するための造りではなかったのだ。
各国政府が我先にと極圏へ探検隊を送っているが、人命の浪費に過ぎない。
面倒事からの解放
不快感。その記憶が鮮明なほど、強いものだ。
記憶を超越する時間
辛い記憶は出来るだけ忘れたほうがいい。
3章
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苦痛を洗い流す
不快な要素を頭から一掃するんだ、アリス。おぞましいものや下劣なものと同様、痛みを拒絶するのだ。忘却は芸術だよ…
貴重な錠前
恋人同士はしばしば誓いの証として、一房の髪を交換する。人の心というものは、数多くの鍵によって開かれうるものだ…
4章
忘却の河
光か?照らしたものが痛みや苦しみを引き起こすなら、役には立たない。
そんなものは忘却の川、レーテの奥深くに投げ込んでしまった方がいい…
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5章
ヒルの定義
傷を負った人は他人の感情を糧にするのさ、アリス。その強さと弱さをね。
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子供ごとの意義
どんな子供にも役割がある。一人ひとりの子供にふさわしい道をみつけてやるのは、識見ある大人の義務なのだ。
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最終更新:2013年02月11日 11:44