夢急高町線

夢急高町線(ゆめきゅうたかまちせん)は、夢急電鉄の架空の路線である。


基本データ

  • 路線距離(営業キロ):48.4km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:23駅(起終点駅含む)
  • 複線区間:全線
  • 電化区間:全線電化(直流1500V)
  • 閉塞方式:自動閉塞式
  • 保安装置:ATS-P
  • 最高速度:110km/h(特急)、100km/h(一般車両)

全線天乃原営業部の管轄になっている。ただし、営業局再編前は高町営業局として独立した営業局となっていた。

軌間が1067mmである理由は、高町鉄道時代に国鉄と貨物列車の相互直通を行っていたためで、夢急に合併した後も貨物輸送があったため改軌されなかった。このため、本線と直通する事はできない。
起点は八神駅となっている。

歴史

  • 1920年4月1日 (旧)高町鉄道が高町~三瀬間を開業。当初より全線1500V電化。
  • 1925年10月23日 三瀬~新市間が開業。
  • 1931年1月20日 八神鉄道が新市~八神間を開業。当時から相互直通運転を行う。
  • 1940年4月1日 (旧)高町鉄道と八神鉄道が合併、(新)高町鉄道となる。
  • 1944年10月1日 海鳴高速軌道、落合電気鉄道、高町鉄道、東沿岸電気鉄道、天乃原電気鉄道が合併し、夢急電鉄となる。その際、当路線は夢急高町線となる。
  • 1954年6月13日 八神~新市間が複線化。
  • 1957年3月17日 新市~新三瀬間が複線化。
  • 1963年 この年のダイヤ改正をもって、貨物輸送を廃止。ただし、夢急車両からの車両輸送は継続している。
  • 1965年 この年のダイヤ改正から、特急列車が設定される。
  • 1992年11月26日 新三瀬~高町間が複線化し、全線複線となる。
  • 2008年4月1日 ICカード「CROCA」使用開始。
  • 2021年 東方急行線との相互直通運転を開始予定。

駅一覧

全駅一覧は夢急高町線の駅を参照。

ICカードの対応

2008年4月より、ICカード「CROCA」(クロカ)の使用が開始されるが、高町線では、八神~新三瀬までの各駅で対応する。それ以外の駅では、簡易改札を設ける。

列車種別

特急 Limited Express

全区間を走行する。2012年のダイヤ改正で平日は大幅に削減され、時間帯も変更された。
2014年のダイヤ改正では平日・土休日共30分間隔で運転されるようになった。
設定当初の停車駅は、高町・新三瀬・海鳴・八神の4駅だったが、1992年のダイヤ改正で竜野が、2016年のダイヤ改正で南高町が追加された。
特急は全席指定で、料金は当線内は全線500円。ただし、本線と乗り継ぐ場合は料金が通算される。八神側が1号車。新三瀬までは最大8両、新三瀬~高町間4両。繁盛期以外、昼間は殆どの列車が2両編成であるが、平日朝の上り列車は最大8両編成で運転される。
ホワイトアローを使用する運用は「ホワイトアロー」、それ以外の運用は「あおぞら」の愛称が付いている。
種別の色は赤色。

急行 Express

全区間を走行する。遠近分離の観点から、停車駅を他の夢急の路線と比較すると少なめになっている。新三瀬~高町間の閑散区間では各駅に停車し、本数が削減される普通の代替を行う。
昼間はほとんどの列車が4両編成で運転されるが、平日朝の上り列車は最大8両編成で運転される。

区間急行 Section Express

2012年のダイヤ改正から設定された種別。急行の停車駅に新三瀬~竜野間の各駅を加えたものである。早朝・深夜に運転される。
区間急行が設定されているのは夢急線でも高町線のみである。

準急 Semi Express

高町線では準急主体のダイヤとなっている。一応全線に運転は設定されているものの、主な運転区間は新三瀬~八神間である。
停車駅は高町~新市までの各駅と、海鳴・海津・八神。
一部の列車は弾幕線と直通して運転されており、2016年ダイヤ改正までは新市で高町線と弾幕線からの準急を併結して運転するものもあった。
弾幕線内では各駅に停車する。

普通 Local

各駅に停車する。表示は普通だが、駅アナウンス、車内アナウンスでは各駅停車と案内されている。
高町~新三瀬間は早朝・深夜を除き設定がない。また、早朝深夜には回送も兼ねて高町~南高町間の列車がある。
主に新三瀬・三瀬~八神間で運転しており、最大で1時間6本運転している。

各区間の運転本数

以下は平日昼間・1時間当たりの本数。朝夕ラッシュ時は異なる。
  • 高町~新三瀬間…特急1本、急行2本
  • 新三瀬~新市間…特急1本、急行2本、準急3本、普通1本
  • 新市~八神間…特急1本、急行2本、準急6本、普通6本

保有車両

高町線所属の車両は、千の位が全て「6」で始まる。

特急車

詳細は特急車両の該当項を参照。

一般車

一般車は夢急の路線別で路線カラーが設けられている。高町線は赤。

6000系(2代目)

3両編成の車両。
2009年に登場。3両運用が存在するために製造。また、6000系は二代目となる。
ク6100-モ6050-モ6000
[6001F~6016F(YJ01~YJ16)]
IGBT素子VVVFインバーター制御、電気指令式ブレーキ(ブレーキ読替装置つき)

6020系

3両編成の車両。6000系とは異なり、新世代の車両として特に愛称はつけられていない。
2012年に登場。6000系からの変更点はブレーキ読替装置の省略、加速性能の向上である。
現状、電気指令式ブレーキの車両が限られているため、当初は限定運用となる見込み。
2015年にはモ6070を除いた2両編成の50番台が登場した。
ク6120-モ6070-モ6020(50番台はモ6070を除いた2両編成)
[6021F~6032F(JY21~JY32)、6051~6054F(JZ51~JZ54)]
IGBT素子VVVFインバーター制御、電気指令式ブレーキ

6400系

1983年登場。2両編成で、5編成10両。編成記号「FY」。
制御方式の変更などがあったモデル。すぐに6420系の増備に入ったため5編成で製造を終えた。
抵抗制御車ではないため、2012年に発表された置き換えの対象外になっていたが、2020年のダイヤ改正で定期運用を終了することになった。
ク6500-モ6400
[6401F~6405F(FY01~FY05)]
界磁チョッパ制御、電磁直通ブレーキ

6420系

VVVFインバーター搭載。1988年登場。2両編成で、20編成40両。これの4両版が下記の6600系。編成記号「VY」。
後期増備車の6432F~6440Fはボルスタレス台車を採用し、「6432系」になっている。
ク6520-モ6420、6432系はク6532-モ6432
[6421F~6440F(VY21~VY40)]
GTO素子VVVFインバーター制御、電磁直通ブレーキ

6600系

6420系の4両版。1991年登場。現在10編成40両所属。編成記号「VB」。
後期増備車の6607F~6610Fはボルスタレス台車を採用し、「6607系」になっている。
ク6700-モ6650-サ6750-モ6600、6607系はク6707-モ6657-サ6757-モ6600
[6601F~6610F(VB01~VB10)]
GTO素子VVVFインバーター制御、電磁直通ブレーキ

6621系

6821系の4両版。2009年度に登場。3・4両編成車両の老朽化により、6010系の3・4両編成を置き換えるために製造。
全ての車両がハイビジョン対応ディスプレイを搭載する。
ク6721-モ6671-サ6771-モ6621
[6621F~6628F(YB21~YB28)]
IGBT素子VVVFインバーター制御、電気指令式ブレーキ(ブレーキ読替装置つき)

6821系

6420系を仕様変更し、2002年に投入。現在3編成6両。編成記号「ZY」。
老朽化した初代6000系・6010系を取り換える目的で製造されている。
2008年以降に増備する車両は車内に搭載されるディスプレイがハイビジョン対応のものになる。
ク6921-モ6821
[6821F~6841F(ZY21~ZY41)]
IGBT素子VVVFインバーター制御、電気指令式ブレーキ(ブレーキ読替装置つき)

登場予定の車両

6200系(2代目)

2021年の東方急行線相互乗り入れに対応するため、相互乗り入れ対応車両を製造することになった。
高町線系統では初の6両固定編成となる。
ク6300-モ6250-サ6350-モ6280-サ6380-モ6200
SiC素子VVVFインバーター制御、電気指令式ブレーキ

2012年の増備・廃車

[増備]
  • 6000系を10編成増備。
  • 6020系を6編成投入。
  • 6821系を10編成増備。
[廃車]
  • 6010系を10編成廃車。
  • 6200系を10編成廃車。

過去の一般車

モ200形

前身の高町鉄道が1920年に開業した際に製造した車両。車体長は20mで、当時としては最大の車体長であった。2扉車であったため、末期の通勤輸送では混雑時間帯の運用は極力避けられていた。
10編成20両製造された。末期には急行運用に就いていた。1963年全廃。
ク300-モ200
抵抗制御(吊り掛け駆動)、空気ブレーキ

モ400形

前身の高町鉄道が1935年に増備した車両。20m車体かつ当時最大のモーターを使用しており、最高速度105km/hで走行できた(実際はリミッターを解除すれば120km/hは走行可能だったといわれる)。
車内は転換クロスシートを使用していたが、1960年代からは混雑が激しくなったためロングシート化。1978年引退。
ク500-モ400
抵抗制御(吊り掛け駆動)、空気ブレーキ

モ600形

夢急では数少ない国鉄風の車両。
戦後車両が不足した路線のうち、高町線のみ20m車体が入線可能だったため、割り当てを受けて1947年から3年間投入した。
あくまで国鉄の車両を導入した形だが、全て夢急車両にて製造されているため、一部が夢急仕様となっている。
6800系が投入されると、最高速度が90km/hだったこと、扱いが従来の車両と異なることから予備車扱いとなり、1969年までに全て廃車された。
ク700-モ600(国鉄での形式はクハ50-クモハ51)
抵抗制御(吊り掛け駆動)、空気ブレーキ

6800系

高町線初の高性能車。後述の6000系や6010系と同じ車体を持ち、以降夢急のスタンダードとなる。
1957年登場。当初は各駅停車運用が主で、後に増備した先頭車は増結用として活躍した。1991年引退。
しかし、現在でも1966年製造のモ6880形(6887-6888)がパッション鉄道学園線で使用されている。現存するのはこの2両のみ。
モ6900-モ6800
増備編成として、ク6980形とモ6880形が登場している。
抵抗制御、電磁直通ブレーキ

6000系

1966年に登場した、6010系のプロトタイプ。ファンではなく扇風機を搭載していた。
夢急本線の一般車両より先行して空気バネ台車を採用していた。
2002年、6821系投入の際に6821系と併結してさよなら運転を行い、引退。
ク6100-モ6000
抵抗制御、電磁直通ブレーキ

6010系

1968年登場。冷房は搭載せず、ファンのみを装備(後冷房化)。3・4両編成。編成記号は両編成関係なく「J」。
2002年から廃車が進行し、4両編成は2009年に、3両編成は2015年に全廃となった。
[6055F~6060F(J55~J60),6011F~6054Fと6061F~6065Fは廃車]
[3両編成]ク6110-モ6010-モ6010(ただし、J51~60はク6110-モ6950-モ6950)
[4両編成]ク6110-モ6010-サ6110-モ6010(ただし、J61~J65はク6110-モ6950-サ6110-モ6950)
3両編成はJ31~J60、4両編成はJ61~J65。計110両。
抵抗制御、電磁直通ブレーキ

6200系

1974年登場。6010系に冷房を搭載。2両編成で、15編成30両。
編成記号「K」。
2012年から廃車が進行し、2015年に全廃となった。
ク6300-モ6200
[6211F~6215F(K11~K15)]
抵抗制御、電磁直通ブレーキ

6220系

6200系の4両版。1975年登場。10編成40両。編成記号「AK」。
2019年に全車廃車。
ク6320-モ6270-サ6370-モ6220
[6221F~6230F(AK21~AK30)]
抵抗制御、電磁直通ブレーキ
最終更新:2020年05月05日 00:13