経営戦略マネジメント

20130403(水)追記

◆EDINET(Electronic Disclosure for Investor's NETwork)

金融商品取引法に基づく有価証券報告書などの開示書類に関する電子開示システムの名称。
金融庁の行政サービスの一環として提供されている。
これにより、事業会社の開示書類をインターネット上で閲覧することができるようになった。

◆XBRL(eXtensible Business Reporting Language)

企業の各種財務報告書などの情報を電子化して作成・流通・利用するためのXMLベースの言語。
企業の適用業務パッケージやプラットフォームに依存せずに財務情報の利用が可能になった。

◆EAI(Enterprise Application Integration)

企業内または企業間で使用される複数の業務システムを連携させること。
これにより、データやビジネスプロセスの効率的な統合が可能になる。

◆EOB(Electoric Order Book)

小売店の端末からネットワークで発注を行うこと。
これにより、迅速かつ正確な発注作業が実現でき、リードタイムの短縮や受発注業務の効率化が可能になる。

◆EMS(Electronics Manufacturing Service)

電子機器の受託生産を専門的に行うサービス、及び企業のこと。
複数の企業から設計・製造を請け負うことで効率的に電子機器を生産することができる。

◆3PL(3rd Party Logistics)

企業の物流業務の一部または全てを一括して請け負うアウトソーシングサービスのこと。
受注企業は物流の設備や資源を持っておらず、外部の物流業者を使って業務を遂行する。
一つの物流業者に物流業務を任せるのとは違い、より発注者の利益にかなう業者を都度選定することができる。

◆EDI(Electronic Data Interchange)

商取引に関する通信プロトコルやデータフォーマットなどの情報を標準的な書式に統一すること。
これにより、企業間の受発注・決済・入出荷などの情報の電子的な交換が可能になる。

EDIは以下の4つの規約(階層)に分かれている。
LV1:情報伝達規約 ・・・ ネットワーク回線や伝送制御手順など、文字通り情報をやり取りするための取り決め
LV2:情報表現規約 ・・・ データ構造やデータ項目・メッセージの形式・表現法のルールといった情報データをお互いのコンピュータで理解できるようにするための取り決め
LV3:業務運用規約 ・・・ やり取りする情報の種類・情報の訂正方法・エラーの扱い・システムの運用時間といった、業務やシステムの運用に関する取り決め
取引基本規約 ・・・ 検収時期・支払時期・支払い方法などEDIにおける企業間の取引の契約内容および法的有効性を確立するための取り決め

◆RFID(Radio Frequency IDentification)

極小の集積回路にアンテナを組み合わせたものにID情報を埋め込んだ「RFタグ(ICタグ)」と呼ばれるものと電磁界や電波を用いることで、数cm~数mの範囲で情報をやり取りする技術のこと。
無線自動認識技術により対象の識別や位置確認ができる。
「見えなくても読める」ことが特徴。

◆組み込みシステム

特定の機能を実現するために家電製品や機械などの中に組み込まれるコンピュータシステムのこと。

◆モジュラ型アーキテクチャとインテグラル型アーキテクチャ

モジュラ型アーキテクチャ
構成要素がモジュール化(部品化)されていて、それらを結合することでシステムを設計・開発・製造できるように作られたアーキテクチャ。複数の企業が役割を分担して一つの製品を開発するときに有効な手段である。
迅速な製品設計・製造が可能になる。
モジュール同士の「相性が悪い」といった原因不明の不具合が起こる可能性がある。
最大パフォーマンスが制限され、モジュール同士の機能が重複しやすい。

インテグラル型アーキテクチャ
製品やシステムを構成する要素同士が密接に結びついたアーキテクチャ。
各機能と複数の要素に関係するように作られており、システム全体の最適化を行うことで、一つの製品が完成する。
「小型で高性能」といった高い統合度が求められる製品を開発するときに採用される。
構成要素間の調整作業が必要となるため、製品の設計・生産にコストがかかる。



企業の経営戦略手法

◆企業の競争におけるポジショニング戦略の分類

リーダー企業
市場においてナンバー1のシェアを誇る企業。
利潤、名声の維持・向上と最適市場シェアの確保を目標として、市場内の全ての顧客をターゲットにした全方位戦略をとる。

チャレンジャー企業
リーダーに次ぐシェアを保持し、リーダーに競争を仕掛ける企業。
上位企業の市場シェアを奪うことを目標に、製品、サービス、販売促進、流通チャネルなどのあらゆる面での差別化戦略をとる。

フォロワー企業
リーダーやチャレンジャーの戦略を観察し、迅速に模倣することで、開発や広告のコストを抑制し、市場での存続を図る企業。

ニッチャー企業
潜在的な需要がありながら、大手企業が参入してこないような小さいながらも専門特化した市場で、限られた経営資源を集中することで独自の地位を気づいている企業。

◆アンゾフの成長マトリクス

市場浸透
他社のマーケットを奪ったり、自社の優良顧客を増やしたりすることで成長を図る戦略

新製品開発
現在の顧客に対して新製品を提案することで成長を図る戦略

市場開拓
現状の製品を新しい顧客に提案することで成長を図る戦略

多角化
現在の事業と関係のない新しい分野に進出することで成長を図る戦略

◆SWOT分析

企業の置かれている経営環境を分析し、今後の戦略立案に生かす手法のこと。
内部要因
 S(Strength):強み
 W(Weakness):弱み
外部環境要因
 O(Opportunity):機会
 T(Threat):脅威

◆コアコンピタンス(Core Competence)とは

長年の企業活動により蓄積された他社と差別化できる企業独自のノウハウや技術のことを指す。

◆プロダクトポートフォリオ(Portfolio)分析とは

縦軸に市場成長率、横軸に市場占有率をとったマトリックス図を4つの象限に区分し、製品の市場における位置付けを分析して資源配分を検討する手法のこと。

◆バリューチェーン分析とは

企業の事業活動を機能ごとに主活動と支援活動に分け、企業が顧客に提供する製品やサービスの利益はどの活動で生み出されているのかを分析する手法。

◆3C分析とは

マーケティング分析に必要不可欠な3要素(「顧客(Customer)」、「自社(Company)」、「競合他社(Competitor)」について自社の置かれている状況を分析する手法。

◆ファイブフォース分析とは

業界の収益性を決める5つの競争要因から、業界の構造を分析し、業界全体の魅力度を測る手法。
内的要因:供給企業の交渉力・買い手の交渉力・競争企業間の敵対関係
外的要因:新規参入業者の脅威・代替品の脅威


マーケティング

◆限界利益の計算式

限界利益 = (売価 - 変動費)* 売上個数 - 固定費

◆ワントゥワンマーケティング(One to One Marketing)

顧客一人一人の嗜好やニーズに合わせて個別に対応を変化させて展開されるマーケティング活動のこと。
市場シェアの拡大よりも顧客との好ましい関係を重視し、長期に渡って自社製品を購入する顧客の割合を高めることに重点を置く手法。

例)ショッピングサイトにアクセスした時に、過去の購入履歴を元にした関連商品などが表示される。

◆価格設定法

コストプラス価格決定法:製造原価または仕入原価に一定のマージンを載せて価格を決定する。
需要価格設定法:買い手が認める品質や価格をリサーチし、訴求力のある価格を設定する。
市場価格追随法:業界の平均水準や競合企業の設定価格を参考に、競争力のある価格を設定する。
目標利益法:目標販売量を元に、総費用吸収後に一定の利益率を確保できる価格を設定する。


ビジネス戦略と目標・評価

◆バランススコアカードとは

情報システム投資の効果をモニタリングする指標の一つ。
設定した戦略を遂行していくために、「財務」、「顧客」、「内部ビジネスプロセス」、「学習と成果」の4つの視点から業績を評価し、対策までを具体化していくマネジメント手法。

財務の視点
株主や従業員などの利害関係者の期待に応えるため、また企業業績として財務的に成功するためにはどのように行動すべきかの指標を設定する。

顧客の視点
企業のビジョンを達成するために、顧客に対してどのように行動すべきかの指標を設定する。

内部ビジネスプロセスの視点
財務的目標の達成や顧客満足度を向上させるために、優れた業務プロセスを構築するための指標を設定する。

学習と成長の視点
企業のビジョンを達成するために、組織や個人としてどのように変化(改善)し能力向上を図るかの指標を設定する。

◆経営戦略の目標達成について

KGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指数)
企業目標やビジネス戦略の遂行によって達成すべき到達目標(Goal)を、測定可能な数値で示したもの。

CSF(Critical Success Factor:主要成功要因)
経営戦略やITガバナンスなどを計画的に実施する際、その目標・目的を達成する上で決定的な影響を与える要因のこと。

KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指数)
企業目標やビジネス戦略を実現するために設定したビジネスプロセスの実施状況をモニタリングするために設定される指標。

経営戦略においては、まず達成すべき「目標(KGI)」を設定し、その目標を達成するための「手段(CSF)」を定め、その手段が計画的に実施されているかどうかを定量的に測定できる「指標(KPI)」を設定し、目標達成まで定期的なモニタリングを続ける。


経営管理システム

◆サプライチェーンマネジメントとは

生産・在庫・購買・販売・物流など全ての情報をリアルタイムに交換することによって、サプライチェーン(素材・部品・製品・流通および販売までの連鎖)を最適化し、無駄な在庫や生産を減らし効率化を図る手法。
最終更新:2013年04月03日 17:02
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